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選び方のポイント

それでは、実際にベースを選ぶ時のポイントを説明しましょう。
ベースを選ぶ際には、以下のポイントに注意してみると良いでしょう。

弾きやすさ

一番重要なのは、そのベースがあなたにとって弾きやすいかどうか、ということです。
生まれて初めてベースを触るんだから、弾きやすいかどうかなんて分からない!と思うかもしれませんが、実際にベースを持ってみて、直感で「弾きやすそう!」「弾きにくそうだなぁ」と第一印象で判断することも意外と大切です。

自分にとっての弾きやすさを判断する時には、以下の点に注意してみると良いでしょう。

ベースの重さ あまりにも重いベースは演奏していてとても疲れるものです。ベースを持ってみて判断しましょう。
ネック ベースのネックは「ロング・スケール」「ミディアム・スケール」「ショート・スケール」と、ネックの長さが異なります。「ロング・スケール」は一般的なベースのサイズですが、手が小さい、握力が強くない人には弾きにくく感じるかもしれません。そういう人は、ミディアム・スケールかショート・スケールを選択すると弾きやすいと感じるでしょう。また、弦の高さは低めのほうが、弦を押さえるときの握力も少なくてすみ、弾きやすいと感じます。

サウンド

自分がどんな音を出したいか、ということです。
ベースはそれぞれサウンドキャラクターが異なりますので、ルックスだけでベースを選んだものの、実際に音を出したら自分の想像していた音とは違ってがっかりした、なんてことのないよう、購入時にはサウンドをチェックしましょう。
とはいえ、これからベースを始めるゾ!という人には、具体的なサウンドの違いはなかなか分からないと思います。
そういう場合には、楽器店の店員さんに自分がどういう曲を演奏したいのかを伝えて、どのベースが向いているのか聞いてみると良いでしょう。
例えば、ハード・ロック系がやりたいとか、パンクがやりたいとか、○○というバンドの曲をやりたいといったように、具体例を挙げて質問すると、話が伝わりやすいです。

後は、実際に楽器店に行って、なるべく多くのベースの音を聞いてみましょう。

ルックス

ベースには色々なデザインや色のモデルが発売されており、同じモデルでも数種類のカラー・バリエーションが用意されているものもあります。カラーについては好きな色のものを選ぶと良いでしょう。メーカーによってはカラー・オーダーにも応じてくれるところがあります(割高ですが)。

デザインも、基本的にはあなたの好き嫌いで選んで良いでしょう。
ただし、デザインは弾きやすさにつながる部分でもあるので、最初のうちはジャズベやプレベなどのベーシックなモデルを選択しておいたほうが良いかもしれません。

状態

状態とは、そのベースが楽器として問題ない状態になっているかをチェックするということです。
主に以下の点に注意すれば良いでしょう。
とはいえ、正常な状態かどうかは初心者には判断が難しい場合もありますので、詳しい人か店員さんに聞いてみましょう。
また、状態については楽器店で調整可能な箇所もありますので、疑問に思ったら店員さんに相談しましょう。

ネックの状態 ネックが反っていたり、ねじれていたりしていないかを調べます。チューニングを合わせた状態で弦の高さが高すぎたり、低すぎたりする場合にはネックが反っている可能性もあるので(ブリッジで弦の高さを調整することができる機種は、そちらもチェック)店員さんに聞いてみよう。
ネックが反っている状態の写真
写真はベースを立てた状態でヘッド側から見たところ。
これはネックが順反りを起こしています。
ネックのふちのライン(赤い線)がまっすぐになっている状態が正常です。
ナット ナットは消耗品なので、弾いているうちに摩耗してしまいます。中古のベースだとナットの交換が必要になる場合があるので注意しましょう。ナットが割れていたり、削れすぎているようですと要注意です。
フレット ネックのサイドを指でさすってみて、フレット部分でひっかかりを感じるようだと、修理が必要な場合があります。この現象はネック痩せ(バリともいう)といって、空気の乾燥する冬場によく起こる現象です。乾燥によって指板材が収縮し、フレットが出てしまうのでひっかかりを感じるのです。
また、中古の場合、フレットが減りすぎていたり、一部分だけ摩耗が激しい状態ですとやはり修理が必要になります。さらに、フレットが指板から浮いていないか、きちんとつけられているかを確認しましょう。
ペグ 安いベースなどで多いのが、ペグの精度が悪く、すぐにチューニングが狂ってしまうというトラブル。ペグを回した時にしっかりと回せるか、ガタがないかを確認しましょう。
ノイズ ベースをアンプに接続して音を出した時に、「ガリガリ」というノイズや、「サーーッ」というノイズが大きいものは修理が必要となるケースがあります。音だしをする時は、自分の好みのサウンドかどうかを確認するとともに、ボリューム・ノブやトーン・ノブを回してみてノイズが出ないか確認しましょう。また、プラグをジャックにさした状態で、プラグを動かした時に「ガサガサ」「バリバリ」といったノイズが出たらジャックの交換が必要な場合があります。
ブリッジ/サドル サドル(ブリッジについている、弦と直接触れるパーツで、駒とも言う)にある、弦高を調整するためのビスが錆びて回らない、といった不具合がないか確認しましょう。ブリッジがきちんとボディに固定されているか確認することも大切です。

価格

最初に買うベースはいくらくらいのものが良いのか?この問いに対して明確な答えはありません。欲しいと思ったベースが10万円で、予算的にも問題がないのであれば、はじめてのベースとしてそのベースを購入することもアリでしょう。
逆に、初めて買うベースだし、長続きするかも分からないから最初は安いベースを買おう、という考え方もアリです。最近のベースは安いものでも作りが良くなっていますので、品質という点では大きな問題にはならないでしょう。ただし、安いベースの中には品質が良くないものもありますので、自分で選ぶ自信がなければ詳しい友達に相談したり、店員さんに聞いてみるというのも良いですね。販売価格が3万円以上のものは品質的に問題がなく、ライブでも使用可能なものが多いので、目安にすると良いかもしれません。

憧れのアーティストと同じモデルが欲しい!というあなた、アーティストによっては「アーティスト・モデル」が発売されている場合もあります。
本人が使っているベースとまったく同じもの、となるとかなり高額になるのですが、アーティスト・モデルには廉価バージョンも発売されているものがあるので、そういったベースを選択するのも良いでしょう。

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