商品の説明

言わずとしれたFender社のフラッグシップモデル、”ストラトキャスター” 1954年の発表から現在に至る60余年の間、非常に多くのミュージシャン、ギタリストに愛用され続け、もはやエレキギターの代名詞とも言えるモデルと言っても過言ではありません。

レギュラーラインとは別セクションにて、厳選された材、厳選されたビルダーの手により生産されるカスタムショップの中でも選ばれたビルダーのみが冠することを許されるマスタービルダー。その中でも歴代で10人にも満たないマスタービルダーの最高峰”シニア・マスタービルダー”の称号を許された一人トッドクラウス氏。数多くの有名アーティスト達のギター製作を手掛け、ジェフベックが愛用するギターもJ.W.BlackとGeorge Blandaから引き継ぐ形にてトッドクラウスが担当します。

今回ご紹介させて頂くのは、本人の愛用はもちろん、モダンストラトの先駆け的なモデルとしても多くのプレイヤーに愛され、ロングセラーモデルながらにその凄まじい人気より近年では市場流通も非常に少なく、年々高騰を続けるJeff Beck Signature Stratocaster。こちらはJeff Beck本人の愛機も手掛けているトッドクラウスの製作品にて、他のマスタービルダーの製作品とは同じモデルながらに段違いのクオリティを持つ完成度を誇る一本。更に外観だけでも別格と感じさせる厳選されたウッドマテリアル、そして15年前の製作品ながらにそれを全く感じさせない極上ニアミントコンディションをキープしたコレクターズピースになります。

まずそのスペックとしては、厳選されたアルダーボディにオリンピックホワイトフィニッシュ。以前のジェフベックモデルよりリファインされたネックは、サテン仕上げかつ今までの図太いシェイプではなく、僅かに薄めのCシェイプとなっており非常に高い演奏性を誇ります。採用された材自体も、思わず声を上げてしまう厳選された素晴らしいメイプルとなっており、美しいリフトソーン（追い柾目）の木取りに、薄っすらながらフィギュアドが浮かぶ極上材。加えて指板には遠目ではエボニーかと勘違いしてしまう程の黒々として杢目の詰まったローズウッドが採用され、ボディのホワイトカラーにブラックカラーの指板が映える素晴らしいルックスとなっております。またその他様々な拘りのスペックが採用されており、ウィルキンソン・ローラーナット、2点支持のトレモロユニットに始まり、指板ラディアスは9.5” 、ミディアムジャンボフレットの22F仕様に12F部のピッチの狭いナロードットポジションマーク。ヒールレスカットの4点ジョイント、ヘッド側のトラスロッドアジャスト、ロック式ストラップピン、スモールヘッド＆スパゲティロゴ、シュパーゼルロッキングチューナー、ピックアップにはジェフベックの為に開発されたセラミック・マグネットによるディアルコイルのホットノイズレス・ピックアップを採用など、本人が愛用する1962年の白ローズのカスタムストラトを忠実に再現しております。

そして特筆すべくはサウンドにこそあるでしょう。Jeff Beck氏専用にデザインされたNoiselessピックアップですが、シニア・マスタービルダーが製作するとここまで変わるのかと驚くほど、そのポテンシャルを120%に発揮致します。クリーン～クランチ時には1960年代初頭のスラブ期の当たりの個体のような甘くコシがあるローミッドが特に強調される”枯れた”ブルージーなトーンを奏でます。また一転変わってドライブ時には、まさに哭き叫ぶようなスクリーミングトーンで、耳に痛い音域をカットしつつも攻撃的にアウトプットし、時間を忘れて愉しめる極上の歪みが堪りません。シングルながらにノイズが少なく、ハイゲインでも音の輪郭をシッカリと持ったPU特性は、鳴りの良い個体だからこそマッチするというのを自身の身体をもって体感できる素晴らしい一本です。

そして最後に状態としては、こちら2009年製と既に15年の歳月が経過していながら、それを全く感じさせない極上ニアミントコンディション。かなり神経質に見渡してもダメージと呼ぶようなものはなく、ピックガード上に角度によって薄っすら見える程度の軽微なピッキングスレがある程度で、金属パーツの状態も良好、ありがちなホワイトカラーの色焼けも殆ど無く、フレットも目立った凹みも無く95%程残っております。正直年式を考慮すればミントコンディションと表記しても良いレベルながら、シビアに見てニアミント表記とさせて頂いております。もちろんパーツ変更などのカスタム歴も無く、ネックコンディションは良好、トラスロッドの可動域もシッカリと残っており、電装関係の不具合もございません。付属品についても認定書を始めとした一式（画像参照）が揃っており、ケースもオリジナルのブラックトーレックスが付属致します。

ジェフベックを担当するトッドクラウス氏の製作品にて、同モデルの中でも他のビルダーの製作品とは別格となる一本。更には他とは一線を画す極上サウンドを持った個体ながら、歳月を完全に無視した極上ニアミントコンディション品となっております。現在の市場相場としては、使用感の強い個体ですら110万円～中には130万円オーバーで販売されている個体も見受けられます。それらを加味した上での適正価格としては130～140万円前後になるかと予想されますが、今回こちら前所有者様からのご厚意もあり、使用感のある個体相場と変わらない非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。他のアーティストモデルの高騰傾向を見る限り、同モデルの相場が200万円オーバーになる未来も遠くないと予想されますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。