商品の説明

1982年に誕生した｢フェンダー・ジャパン｣の「スクワイア」ブランド。

その初期モデルは良質な木材が使われていることなどから、近年、高い評価を得ています。


製造年を判定するためによく利用されるのがシリアル・ナンバーです。

'84年途中までの｢スクワイア｣モデルは、フェンダー・ジャパンと同様に「JV」＋５桁のシリアル・ナンバーだったことがよく知られています。

本機の「A」シリアル・ナンバーは、「SQ」シリアル・ナンバー（スクワイア専用）と共に、「JV」期の直後の'84年途中から用意されたものですので、実質的にJV期と同等のクォリティを持っています。


また'84年頃までの時期、フェンダー・ジャパン製品で「Fender」のブランド・ネームが与えられたのはUSA製ピックアップ（アメリカン・ヴィンテージ・シリーズ用）を搭載したモデルのみでした。

その時期まで、国産ピックアップを搭載して価格を抑えたモデルは「Squier」ブランドで発売されていたという経緯もあります。

よって、「Fender」ブランドにこだわりがなければ、USAピックアップにこだわりがなければスクワイア・ブランドのモデルを選択するのも、コスト・パフォーマンス的に得策とも言えます。


ただし、スクワイアのSST-30シリーズは低価格帯として発売されたモデルですので、出荷時の調整等が甘い傾向にあります。

完全調整を行なって、初めてその優れた品質を実感できます。
その点をご注意ください。


本機は1962年型のストラトキャスターをレプリカした「SST-30」の｢VWH｣（ヴィンテージ・ホワイト）フィニッシュ・モデルです。


多少の小傷はありますが、全体的にとても綺麗な外観を留めています。

ただし、ボディのネック・ジョイント部の左右には、この時期のフェンダー・ジャパンの各モデルによく見られる塗装のヒビが生じています（木部には達していない塗装の塗膜のみのひび割れです）。


主要パーツはほぼオリジナル（新品当時のまま）の状態です。

ただし、この時期のオリジナルの白いピックアップ・カバーは、著しく変色（茶色っぽい色合い）してそのままでは外観的に違和感があるため、現在は適度な黄変具合のパーツを装着しています。

オリジナルの茶色っぽいピックアップ・カバーも残っています。


また、トレモロ・ユニットの底部のブロック部分が近年のもの（Gotoh製の同材質／同規格品）に交換されています（トレモロ・ユニットのプレートやブリッジ・サドルはオリジナルのまま）。

こちらもオリジナルのブロックが残されていますが、トレモロ・アーム挿入穴に傷みが見られます。

トレモロ・アーム（棒部分のみ）は交換品です。

トレモロ・スプリング・カバー（バック・パネル）もオリジナルですが、この著しく黄変するオリジナル品が残っているのは貴重です（ほとんどの方が取り外して使用すると思いますが）。


ストリング・ナットはオイル漬けの無漂白牛骨製に交換されています。

オリジナルはユリアと呼ばれるプラスティック製ですので、こちらの交換品のほうが実用上好ましいです。


その他ペグ、ピックガード、ブリッジなどの主要パーツはオリジナルです。

ネジ類もオリジナルです。


ピックアップ、ポット、スイッチ、ジャックと言った電気パーツもオリジナルです。

それらはノイズ／ガリなどなく正常に使用できます。

ただし、この時期の国産モデルで採用されていた「DM」シリーズのピックアップ切り替えスイッチ（本機には5段切り替えのDM-50）は接点不良を起こしやすいです。

現在、スイッチにガリ・ノイズなどの接触不良症状は出ていませんが、使用しない期間が長いと再発する可能性があります。

その際、接点洗浄で回復しますが、たびたび症状が再発する時にはCRLブランドのスイッチに交換することをお薦めします。


ネック・コンディションは良好ですし、細部まで完全調整を施していることもあり、近年のハイエンド・モデル並みの低い弦高（1弦12フレット上で約1.1mm程度）で、音詰まりやビリツキなしで快適に演奏できます。

トラスロッド・ナットの締め込みにも余裕がありますので、今後のネック反りに対応可能。

フレットはオリジナルですが、その残り山は80％程度と思われるため、まだ交換は不要だと思います。


なお、当店ではすべての販売価格帯の中古品に完全点検／調整を施しています。
その具体的な内容は下記リンク先をご参照ください。
<a href="http://www.hgt.jp/bcs.htm"target="_blank">ヒストリーク ギターズの完全調整システム</a>


汎用のソフト・ケースが付属します。


ご来訪の際には、当日でも結構ですので事前にお知らせください（予約制にさせていただいております）。
なお、当事業所は店舗ではないこと(住宅街の木造一軒家）、また店主ひとりで小売販売以外の様々な業務も行なっていることなどの理由から、ご来訪は当日にご購入を検討されている方に限らせていただきます。
申し訳ありませんが、ご理解いただけると幸いです。


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(佐川急便を利用し、荷物サイズ＝160で発送する予定です。）

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