商品の説明

ナショナル社は1926年にドペイラブラザーズによって、はじめてトライコーンリゾネイターを発売したメーカーです。リゾネイターギターと言えばドブロが有名ですが、ドブロはナショナルを創業したドペイラブラザーズによって1929年に立ち上げられたブランドで、ドペイラブラザーズを略してドブロと名付けたと資料に書かれています。
ナショナルは当時からドブロと並んで高い人気のメーカーでした。
第二次世界大戦時に生産は終了してしまいましたが、1990年代には復活し、現在は高い評価を受けるリゾネイターギターメーカーです。
STYLE-0は1930年から生産が始まる、ナショナルの代表的なモデルです。初期のモデルは12フレットジョイントで、1933年からは14フレットとなり、1943年まで制作されていました。
今回の楽器は、初期スペックの12フレットジョイントで、シングルビスケットコーン、ストレートｆホールの1930年～33年までに生産されていた貴重モデルです。
オリジナルブラスボディーでサンドブラストによるハワイアンシーンがデザインされています。
指板はエボニー製に交換されており、新しくリフレットされています。
新しいフレットで高さはしっかりとあります。
ペグはオリジナルタイプオープンバックのリイシューモデルで、動作はスムーズです。
ビスケットブリッジは新しいナショナル製、コーンはオリジナル、テイルピースはナショナル製リイシューです。
ジャーマンシルバーの曇りはありますがサビやキズはほとんど無く、大変良いコンディションです。
ビンテージならではの渋い味のコンディションです。
ナット部幅47ミリ、やや太目のレギュラーグリップです。
ミディアムゲージで12フレット上で6弦側3.0ミリ、1弦2.5ミリでセットしており、スライドメインで指で押さえての演奏にもバランスが良く、弾き易いと思います。
ネックは指板交換のうえ、新しいフレットで調整してあり、真っ直ぐから気持ち順反りな感じで、扱いやすいと思います。
ナット側は通常のアコースティックよりも高くセットしていますので、指で押さえて演奏がほとんどでしたら、もう少し下げたほうが弾き易いです。
野太いサウンドながら、スチールボディーの「DUOLIAN」ほどの粗々しさはなく、ブラスボディーらしい適度に深みを感じられる、自然なリバーブ感を持った音色です。
渋い味のスライドサウンドは他の楽器では味わえない魅力です。
レコードで聞くあのナショナルサウンドで、南部風のロック、ブルースには最高に良い感じですよね。
なかなかこの年代のSTYLE-Oを入手することは困難ですので、しっかりとメンテナンスされたこの楽器は、かなりお勧めだと思います。
当時の古いハードケース付きです。