商品の説明

FG-1500は1971年6月にリリースされた、当時のヤマハの最高の材と技術を注ぎ込んで手工制作で発売された高級モデルでした。この楽器は大変、貴重な初期に製作されたモデルです。ボディー内部に【NO.7】と手書きされていますが、皮のラベルはありません、ファーストロット段階ではまだラベルが用意できなかったのかもしれません。ヘッド形状も後年モデルとは異なり、ハカランダのヘッドプレートの【M型ヘッド】に音叉ロゴマークです。1975年11月に生産完了となりますが、その圧倒的な鳴りで、現在に至るまで高い人気を誇ります。
ボディートップはえぞ松、サイド、バックはワイルドな杢目のハカランダ、センターにカーリーメイプルを配した3ピースバック構造です。エボニー指板、エボニーブリッジです。
ペグはゴトー製のシールドバック、バタービーンノブのタイプに交換していますので、スムーズにチューニングできます。
ボディートップは極薄のラッカーフィニッシュ、経年変化によって光にかざすと細かいラッカーのウェザーチェックが確認できます。ブリッジ後方の板の継ぎ目に沿ってヘアラインクラックの修理痕がありますが、内側からパッチをあててきちんと修理していますので、将来的な心配はありません。また光にかざしてわかるペン先ほどのポツキズも点在していますが、弾きキズもほとんどみられず、大切に扱われてきた楽器と思います。
サイド＆バックのハカランダはオーバースプレーされており、光沢のあるグロスフィニッシュで仕上げてあります。施工時から年数が経っているため、塗膜面にラッカーのチェッキングもみられますが、クラックや目立つキズはありません。
ネックバックに軽微なアテキズも点在していますが、軽微なものです。ネックバックも見る角度によってウェザーチェックが確認できます。指板面も凹みや消耗はみられず、フレット山にも充分な高さがあり、凹凸もありません。
ネックはリセットリペアー済、調整も行き届いており、弾き易いアクションです。弦高は12フレット上で6弦：2.6㎜、1弦：1.8㎜です。サドルの高さにも余裕あります。ナット幅は実測：43.5㎜、ネックアジャストロッドは固めですが、逆反りするくらいの絞めしろは残っています。
すでに50年以上経った楽器ですが、今後も安心して使っていただける実用的なコンディションです。
ダイナミックかつボリュームのあるかなり鳴るギターです。やや大味なニュアンスはありますが音圧があります。繊細で美しい響きというより、パワフルで豊かな響きが魅力と思います。年数経って角の取れた響きがあり、パワフルなサウンドで気持ちよく演奏出来ます。
ヤマハオリジナルのフォークサイズボディー（全幅380㎜：約15インチ）はジャンボサイズよりも小ぶりで抱えやすく、マーチンで言うと000と同等のサイズ感です。ハードケースもこの年代のオリジナルが付属しています。
ジャパンビンテージとしてプレミアム的な価値もありますが、実用的にも安心して使えるコンディションですので、ハカランダボディーのプレイヤーズギターとしての魅力があります。お探しの方にオススメです。