商品の説明

2002年にカスタムショップにて製作されたCTM M-36です。
1977年、マイクロングワース氏の手で、デビットブロムバーグ氏の協力を得て000よりも一回り大きい、16インチギターを製品化したのが「M」シリーズ、最初にM-38、翌78年にM-36が発売されました。
マーチンブックによると1997年まで製造され、途中でネーミングが0000-36に変わり、受注生産のカスタムオーダー扱いとなりました。
この楽器は2002年製ですので、カスタムショップにて受注製作されています。インナーネックブロックに「CUSTOM」とシリアルナンバーの刻印があります。
15インチのOM/000モデルより、1インチ大きい「グランドオーディトリアム」と呼ばれるワイドボディー、ナット幅は42.9㎜、645㎜のドレッドノートスケールです。胴厚は000と同じ104㎜(実測）、ドレッドノート同様の豊かで伸びやかな鳴りと、繊細で艶やかな高音の鳴り方が特徴です。
ボディートップはスプルース、サイド、バックはインディアンローズウッド、バックは3ピース構造となっています。ジニュイン・マホガニーネック、エボニーの指板とブリッジです。オリジナルシャーラー製ペグ、動作はスムーズです。ナットはボーン、サドルはミカルタ、フレットともオリジナルです。ネックヒールにストラップピンが打ってあります。
ブリッジ後方、中央部に約5cmのセンタークラックの修理痕があります。裏面からパッチをあててきちんと補修しています。
ボディートップはエイジングトナーで着色されており、経年の色ヤケも重なってアメ色の渋い雰囲気となっています。セルバインディングも良い感じに色ヤケしています。ボディートップ、バックともセルバインディング剥がれの再接着修理痕があります。
きちんと調整されており、弦高は12フレット上で6弦：2.6㎜、1弦：1.8㎜、弾きやすいセッティングです。サドルしろ、ロッドの締めしろに余裕あります。
トップブレイシングはスキャロップド・Xブレイシング、軽いタッチでもレスポンス感のある響き、低音弦の倍音が野太く、フィンガーピッキングで爪弾くとバランス良く鳴ってくれる印象です。高音は艶やかで繊細、粒立ちの綺麗な美しい響きで奏でられます。
近年、マーチン社は、M-36 STANDARDを復活させました。2024年現在、現行品の新品市場価格は￥495.000(税込）となっています。
新品時から20年以上経っていますので、経年変化と使用感はそれなりにありますが、目立つキズや大きなダメージはみられず、年式からみればすこぶる良好なコンディションです。
中古市場にめったに出ないモデルですので、お探しの方にオススメです。オリジナルのサーモプラスティックハードケース付きです。

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