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Line 6 L3t:抜群の対応力を持つミュージシャン向けスピーカー・システム

Line 6がライブサウンド市場に本格参入。第一弾は抜群の対応力を持つミュージシャン向けスピーカー・システム

Line 6 L3t:抜群の対応力を持つミュージシャン向けスピーカー・システム

2012年1月のNAMMショ―で、全く新しいコンセプトのライブサウンド製品として話題をさらったLine 6のデジタル・ミキサーとパワード・スピーカー。ここ日本でも、この夏の発売にあわせて製品発表会が行われ、その全貌が明らかになった。今回は、先行発売されたパワード・スピーカー『StageSource』シリーズに焦点を当て、その魅力を探ってみよう。

ライブサウンドに変容をもたらす新製品

▲“ライブサウンドに変容をもたらす新製品”と述べるサイモン・ジョーンズ氏

 東京・渋谷で行われた製品発表会には、Line 6米国本社よりヴァイスプレジデントのサイモン・ジョーンズ氏が出席し、自らプレゼンテーションを実施。Line 6の本気度の高さを伺わせた。ジョーンズ氏はプレゼンで「なぜLine 6がライブサウンド製品に注力するのか」の答えに対するキーワードとして、“Transformation”(変容の意)を挙げ、「ミュージシャンのクリエイティビティを高め、その音楽の質や、ライブサウンドに変容をもたらしたい」と述べた。

 PA機器回りの製品は、ミュージシャン当人よりも、ステージ・スタッフの領域という印象が強いものだが、どうやらこのLine 6の新製品は、よりミュージシャンにフレンドリーなものらしい。

 それではさっそく、パワード・スピーカー『StageSource』シリーズの内容について、ジョーンズ氏自らによる機能説明と、またプレゼン当日のアーティスト・デモ演奏を併せて動画で見てみよう。

Line 6 StageSource L3t〜サイモン・ジョーンズ氏による製品機能説明

アコースティック・モデリング機能の実演/Hideyuki Yamashita(folca)デモ演奏

パワード・スピーカー『StageSource』シリーズ

 音楽を取り巻く環境の変化にともない、ミュージシャンの演奏の場も従来のライブハウスやホールのみならず、カフェやストリートなどPAシステムのない場所まで、多様化してきている。どのような環境においても、ミュージシャンに(無論PAの専門家にも)使いやすいところが『StageSource』シリーズの特徴だ。最新のデジタル一眼レフカメラは、一般の家庭からプロまで、幅広く使われている。その使い勝手の良さをイメージすると、わかりやすいかもしれない。ここでは、1400Wトライアンプ方式の3Wayスピーカー・システム『StageSource L3t』の機能を説明しよう。

SmartSpeakerモード

▲モードを選ぶと最適な周波数特性が自動的に選択される。

 このパワード・スピーカーは、大規模会場でのPAスピーカーとしてはもちろん、フロアモニターとして使用したり、小規模会場でアコースティック・ギター1本を直接繋ぐことも想定されている。PAモード、アコースティック・ギター・モードなど6種類から選択したモードと設置の仕方(縦置きか、横置きか)によって、最適な周波数特性が選択され、音が飛ぶ方向性(例えば縦置きでスタンドを使わずに設置するとそれを自動で検知し、音が上方/立っているミュージシャンの耳元に飛ぶ!)が変化。

総合マルチチャンネル・ミキサー+エフェクト

▲シンプルな編成での小規模ライブであれば、これ1台で完結させることもできる。

 L3tはマイクや楽器、外部ミキサー、MP3プレイヤーなどからの複数入力にも対応できるフル機能のオンボード・ミキサーを装備。これ1台でも自己完結したライブ・サウンド・ソリューションとして機能する。

 各入力チャンネルには、スウィープ可能なミッドを備えた3バンドEQを搭載。さらにスマートリバーブ、スマートモジュレーションのエフェクトが用意され、ボーカルや楽器の音をイキイキと聴かせることができる。

 また『アコースティック・ギター・モデリング機能』では、ピエゾ・ピックアップでは拾えないギターの胴なりまで補ってくれる。上の動画でもご覧いただいたように、発表会当日は、アーティストのHideyuki Yamashita氏(folca)が実演。その豊かなサウンドで会場を満たしていた。

統合フィードバック・サプレッション

▲フィードバック・サプレッション機能は、最大12の独立したフィードバック周波数を取り除くことが可能。

 L3tは、インテリジェントな12バンド・フィードバック・サプレッションを活用して問題の生じている周波数を特定して、その周波数を幅の狭いノッチ・フィルターを適用して除去し、全体のサウンドには影響を与えずにレベルを調整。フィードバック・アナライザーは、フィードバックの可能性のある周波数をどれくらい積極的に探すかによって3種類のモードへ設定可能だ。これらの機能により、ライブにおいて最悪な、あのフィードバックをほぼ完璧に抑えてくれるのだ。

L6 LINK経由の高速ネットワーキング

▲システムをリンクするだけで、最適なセットアップが自動的に設定される。

 2台以上のスピーカーが必要なライブサウンドのシチュエーションでは、StageSource製品は独自のネットワーキング・プロトコルを活用することで簡単にセットアップを実行できる。スピーカーは自ら設定を行い、ステレオ・シグナルのパン、Smart Speakerモードの調整とシステム全体の最適化が自動的に行われる。

 さらにライブサウンド用20入力スマート・ミキシング・システム『StageScape M20d』や、サブウーファーシステム『StageSource L3s』などのLine 6ライブサウンド製品を組み合わせて使用することで、誰にでも簡単に、素早いセッティングを行える上、プロのPAスタッフの仕事に劣らない最高のサウンドを、ミュージシャンでも実現できるようサポートが提供される。

 従来のPAシステムの在り方を変えるパワード・スピーカー『StageSource』シリーズとLine 6のライブサウンド製品の魅力は、限られたスペースで語り尽くすことは難しい。より詳細なスペックについては、Line 6のHPでぜひ確認してみてほしい。

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