商品の説明

1982年に誕生した｢フェンダー・ジャパン｣。

その初期モデルは良質な木材が使われていることなどから、近年、高い評価を得ています。

その象徴として知られているのが、82年から84年途中まで使用された「JV」（JV＋５桁の数字）のシリアル・ナンバーです。

82年春同年の後半に誕生した「スクワイア」ブランドにも当初は「JV」シリアル・ナンバーが使用されました。

元請け生産工場もフェンダー・ジャパン・ブランドと同じ「富士弦楽器製造株式会社」（現フジゲン）です。


84年頃までの時期、フェンダー・ジャパン製品で「Fender」ロゴのデカールがヘッドに貼られたのは、当時のCBS傘下のフェンダー社の意向で同時期のUSAフェンダーのラインナップ「ヴィンテージ・シリーズ」に準じるモデルで、かつUSAのシリーズと共通のUSA製ピックアップを搭載したモデルのみでした。

そのため、本機のようなヴィンテージのリイシューでないモデルは「コンテンポラリー・シリーズ」として｢Squier｣ブランドで販売された経緯があります。

「Squier」は低価格帯モデルに与えられたブランドのイメージを持ちがちですが、本機「ST-502」は当時定価￥50,000と決して廉価モデルではありませんでした。


ST502は、２ハムバッキング･ピックアップ／マッチング・ヘッド（ボディと同色ヘッド）／スモール・ドット・ポジション・マーク／22フレット仕様を特徴としています。

カラー品番は「OWH」（オリンピック・ホワイト）。

1970年代までのフェンダーUSAで採用していたホワイト・カラー名ですが、新品時のその色合いは基本的に純白なのですが、経年で若干黄変した色合いを再現したカラーになっています。

ちなみに、マッチング・ヘッドであるヘッド表の色合いは、本機の場合、ボディよりもいくぶん黄色みが強いです。


トレモロ・ユニットには当時の新開発の「END ROX（エンド・ロックス）」を採用。これは、弦をペグ側から張り（ボールエンドはペグの弦穴で固定）、トレモロ・ブロック部のボルトに弦の先端を巻き付けて固定するのを想定したシステムです。

しかし、通常の方法でも弦を張ることができ、実際にそうしている使用例がほとんどです。


本機はボディを中心として、全体的に打ち傷や引っかき傷などがあるなど使用感が高いと言えるかもしれませんが、決して汚い外観ではありません。

また、ネック・グリップ面などには大きく凹んだ傷はないなど。実用上の問題となるような傷はありません。

当店では入荷時に徹底的な清掃を行なっておりますので、気持ちよくご使用いただけると思います。


主要パーツは完全にオリジナル（新品当時のままの状態）を残しています。

ただし、トレモロ・アーム（棒部分のみ）は交換品、トレモロ・スプリング・カバーは欠品です。


もちろん、ピックアップやポット、スイッチ類もオリジナルで、問題なく使用できます。

ただし、この時期の国産の多くのストラトキャスター・スタイルのモデルで採用されていた「DM」シリーズのピックアップ切り替えスイッチ（本機には３段切り替えのDM-30）は接点不良を起こしやすいです。
現在、ガリやノイズなどの接触不良症状は出ていませんが、長期間スイッチを動かさないと接触不良を起こしやすいので、定期的に動作させるようにしたほうが良いです。
（接触不良が起きた場合は接点復活材の塗布で回復します。）


ネック状態は良好で、さらに完全調整を施していますので、現在１弦12フレット上で約1.0㎜という極めて低い弦高に設定していますが、音詰まりやビリツキなどなく、快適に演奏できます。

トラスロッド・ナットの締め込みにも余裕がありますので、今後のネック反りに対応可能です。

フレットの残り山は70％程度と思われます。


汎用のソフト・ケースが付属します。
（当時、ケースは別売品でした。）


ご来訪の際には、当日でも結構ですので事前にお知らせください（予約制にさせていただいております）。
なお、当事業所は店舗ではないこと(住宅街の木造一軒家）、また店主ひとりで小売販売以外の様々な業務も行なっていることなどの理由から、ご来訪は当日または直近にご購入を検討されている方に限らせていただきます。
申し訳ありませんが、ご理解いただけると幸いです。


通信販売をご利用の場合、発送先により送料が異なりますのでお見積もりさせてください。
(佐川急便を利用し、荷物サイズ＝160で発送する予定です。）

通信販売のお手続きについての詳細は、下記「その他のURL」をクリックしていただき、当店ホームページ内の「通信販売」（http://www.hgt.jp/mailorder.htm）をご覧ください。

海外発送はできません。
（We do not ship our items outside Japan.）