商品の説明

〜発売当時から世界中で爆発的に売れまくり、未だに世界中で愛用者が後を絶たない名機です。〜





以下当社の輸入ブランドエレクトロプレックス社のドン モリスのインタヴューその３（その３：BOSS発売当時のMXR社内側から見た時代の状況 １９７８年）


我らがエレクトロプレックスの製作者 ドンモリス は、 ダイナコンプ や ディストーションプラス で有名な MXR 社の技術者という形でこの業界にやって来た。MXR は コンパクトエフェクター のパイオニアの一つであり、７０年代の日本での当時の新品販売価格は、その頃の物価価値を考えるともうそれは高嶺の花であった。ご存知の通り世界で活躍している有名プレイヤーは当時誰もが Dyna Comp や Distortion + を使用していて、日本では憧れのブランドだった。
日本のベテラン（同年代？）ミュージシャンでも、『当時は月賦で買ったんだよな～。もう手に入れたら後戻り出来ないようなそんな高級品だったんだよ。舶来品のエフェクターって。』


オリジナルオーナーが会社を倒産させた後にその商標を Jim Dunlop 社が買い取り生産をしている現在においてもオリジナルデザインの人気は根強く、回路や中容はどうであれ当時のモデルが復刻されている。

『どうして MXR 社って潰れてしまったの？』
十数年前には主に製品のクオリティ／バラつきの話を。今回さらに突っ込んでみようと、私のヒストリアン気質の好奇心が頭を持ち上げた。

ここに今までどこにも語られた事が無かったインサイドストーリーが。
「あの愚かな会議の事を話してあげたら？」と奥さんのバーバラ。
『MXRには４年勤めたんだけれど、入社した当時から週に１回社内会議があってね。その会議というやつは...会議の朝は憂鬱だったな..』とドンが当時を語り始めた。

『営業の売り上げ報告はどこの会社だってやるよね？でもMXRがやっていた会議っていうのは、主に全員で他社製品を批判する会議だったんだ。信じられるかい？
「今週はA社よりこんな製品が発売されました！皆さんどう思いますか？こんなの売れないよね？造りもダサし音も悪い。ブ～っ！我が社が一番！」　　ってね。ひどい会議だと思わない？確かに当時ペダル業界はまだライバルが少なく MXR が一人勝ち状態、丁度各社がペダルに参入してきた頃だったから、そりゃ変なのも少なからずあったよ。まるでMXRのコピーみたいのや、音が悪いのもあった様に思う。しかしこれが毎週だよ？もう少し他社製品をじっくり研究する会議でもすれば良いのに、市場動向にも全く無頓着で、我らはMXRだ！他の奴らなんか足元にも及ばないぜっ..という


そんなある日、とうとうあの BOSS が登場したんだ。で、案の定あの会議でいつもの通りにバカにし始めた..しかし僕は思った。みんな今度は違うぞ！良く見ろ！これは音も素晴らしいしデザインだって洗練されているじゃないか？凄い製品だ。いくら我々だって、いずれこの日本製に天下を取られる日が来るって..

でもね、僕は全くの若造で皆は年上で経験もある古株、僕にだって年長者や自分のボスにはリスペクトだってある。実際技術者としては彼らを尊敬していた。

その後の市場は君も知っての通り後進のメーカーが一杯出てきて混戦状態の中、売り上げもかって程の勢いが無いにも関わらず、今度はマンハッタンの一等地に大きい自社ビルを買った。そうやって自分で首を締めてしまったんだよ。』
業界の偉人ドンモリスはまた歴史の生き証人でもあるのだ。
歴史に学べ！そして常に謙虚であれ！
ロケットアンプがこの業界で最も競争の激しいと言われるハイエンドアンプ群から一歩抜きん出たトーンを持つのは、学ぶべき箇所の多いこれらの貴重な経験とは無縁では無いと思わないか？
楽器業界の重鎮の一人である ドンモリス 語るは次回もこのスペースで！