商品の説明

「なーんだこれ、オリジナルのトムの紙箱が無いじゃん？」　　『はい、そういう貴方はごく一般の方です！』


トムホームズ発足時の最初期はヴィンテージショー会場のパーツブースの片隅、中古やヴィンテージギターパーツなんかに混じって販売されていた。だってそもそもP.A.F.の再現を目指したビンテージギター用のリプレイスPUだから。　で、多分ダンカンPUのケースの再利用だと思う、この中身が見やすいケースに入って。


それに目を付けた先のブローカー氏が（当社のトムホームズの出品中のプロトタイプの文章をご参考に）日本のとある会社に、このPUを日本市場に紹介してはどうかと打診。それが９０年初頭から１０年程続いた埼玉のトムホームズピックアップの初代日本代理店。

で、この度のピックアップは何と！その時一番最初に日本に入荷したトムPUの...別名　”これサンプルなんで置いて行けないんです”　


考えてもみて欲しい、３０年前、トムPUのこの価格はミラクルだった。ヴィンテージの本物のPAFだって、まず殆どの店員でさえ、『本当に？１０万もするピックアップなんて本当にそんな値打ちあるのかよ！』そんな時代だった。嘘じゃない。今ではPAF一つが１００万もする事ぐらい皆知っている。（いや、それぐらいで入手可能かどうかは保証出来ない。だってン〜億とかする1959LPの保険パーツだ。皆、血眼で探しているはずだから。）現在なら絶対考えられないだろう..が。もしあの頃の価格だったら、もう笑いが止まらない。


さて話を戻すが、まあ、そんな３4年前だからきっと当時から高価なトムPUは簡単に売れるはずは無いとの目論みだったのだろう。その代理店も。

８８年だったか８９年だったか....私の勤務していたショップに営業に来てはみたが、きっとこんな高価なパーツ仕入れてくれる店なんか無いだろう...バカにされる前に退散しよう....と半ば半信半疑あきらめ色あらわな若い若い１０代の営業マン。

「これサンプルですから他店にも見せに行くんで持って帰ります。」『いいからそれを置いてけって。じゃあ何台注文すればそれを置いて行ってくれる？』


その時のあれが、３4年後の今......ここにあります。開業したてのホヤホヤ　”超初期ものトム”

断わっておくが当時、この営業マンをいじめていた訳では無い。むしろ普段から結構可愛がっていたと思う。確かN田君だったか、彼からはその後も楽器を結構な数仕入れていたし、しかし３０年以上も前、このピックアップは当時から良さそうだった。　その後のトムホームズピックアップ　の評価は現在では説明の必要はあるまい。　
　〜全てノンフィクション〜







こだわりの職人。もともと超完璧主義を貫き年間製作数ごく僅かの為に本国でも滅多に市場には出回らない貴重品でしたが、かなり前から日本には代理店もなく、すでに数年前に国内在庫も売り切った模様で、しかも未だに評価が高く１０年以上絶えず市場は枯渇状態。よって中古すらなかなか見かけない超入手困難品です。


永遠のPAFラヴァーであるトムホームズPU。パフ独特のキャラキャラっとした高域を見事に再現している！

未だP.A.F系ピックアップの最高峰の名を欲しいままに、誉れ高き”孤高のピックアップ製作家”　


トム自身による製作のMADE IN USA



未使用の新品！　　探していた方は早いもの勝ちです！オリジナルのグレッチのルックスカバーですが、何とそのサウンドはGibson製ヴィンテージPAFそのまま！（フィルタートロンのルックスで巻いてみました....と、当時のカタログ資料から）








ギブソン在籍時のあのビルローレンスのアシスタントとして本家ギブソンに雇われ、ビルの抜けた後も研究開発部門にて幾つかのPU開発をした後に、退職金代わりにオリジナルハムバッカーボビンのモールドを譲り受け、自身のPU製作へと使用....これだけでも十分な経歴。これが、トムホームズ人気の理由。簡単ではあるが。