商品の説明

キングオブフラットトップの別名をもつGibson社が誇る最高のアコースティックモデルJ-200。1937年にアメリカのカウボーイスターであったRay Whitley（レイ・ウィットリー）のカスタムモデルとしてSuper Jumboのモデル名にて発表され、その後1947年のカタログからは現在のJ-200のモデル名にて多くのアーティストに愛用されてきました。愛用ギタリストとしては、ジョージ・ハリスン、ボブ・ディラン、エルビス・プレスリーなどの伝説的なギタリストを始め、挙げればキリが無いほど有名なモデルになります。また現在でもその人気は衰えることなく、多くのギタリストの憧れとしてトップに君臨します。

今回ご紹介させて頂くのは、多くのリイシューモデルでも知られ歴史的にも非常に価値の高い1964年製。同じヴィンテージの中でも特別だと感じさせる極上のウッドマテリアル＆驚愕サウンドを誇る個体ながら、リペア歴があります為、まさにプレイヤー向けとなる破格のプレイヤーズプライスにてご案内させて頂く事となったお値打ちな一本になります。

こちらのスペックとしては、当時のスーパージャンボの名の通り、17インチという大きなボディサイズを誇ります。トップ材には現在の材では考えられない程杢目がシッカリと詰まった極上のスプルースを採用。サイドバック＆ネックには見る角度によって様々なルックスに変化する強烈なフィギュアドメイプルを採用。またフィギュアドだけでなく硬質な良質材ということを感じさせるエキゾチックな杢目も確認出来る、近年では絶対に入手出来ない本当に素晴らしいメイプル材となっております。更に指板に採用されたハカランダ材は近くでじっくりと見てもエボニーと区別がつかないレベルとなる真っ黒な最高峰の材となっており、美しい発色のクラウンインレイとのコントラストにも高い芸術性が感じられます。またその他本モデルの特徴としては、フラワーモチーフ・エングレイヴのピックガードに、インレイワークの入ったムスタッシュ（ヒゲ）ブリッジにハカランダブリッジ（オリジナルはチューンOマティック）、ワッフルバック・チュナー、ハードウェアはゴールドで統一、ヘッドにはクラウンインレイ、トラスロッドカバーにはL-5CES同様に上位モデルを表す”CUSTOM”のバーチカルロゴが入っております。またネックシェイプは以降のナローネックではなくレギュラーシェイプ＆42mmナット幅、17度ヘッドアングル、ネックジョイントも現行モデルと比べると約7mm程度厚くなっているなど、この年代ならではのスペックも多く確認出来ます。

そして何より特筆すべくは、リイシューモデルとは全くの別物と断言出来る当たりのヴィンテージならではの驚愕のサウンド。これこそが本モデルを”キングオブフラットトップ”と呼ばれるようになった理由が詰まっております。迫力のボディから放たれるサウンドは、想像以上の大音量で驚きますが、その放たれるトーンの中には煌びやかな倍音成分がタップリと含まれており、ワンストロークで驚きと感動を与えてくれます。力強く色艶のある高音域と野太く芳醇な中低域のバランスが絶妙で、特にストロークプレイにはそのポテンシャルをフルに発揮します。またサスティーンも伸びやかで非常に長く、聴いていてウットリしてしまう最高の一本です。またネックシェイプもレスポールの60年モデルのように若干薄めのシェイプとなっており、エレキギターから移行された方でも違和感無く、非常にプレイアビリティの高い仕様となっております。また現在エンドジャック仕様にてFishman製 AG-Seriesのパッシブピックアップが搭載されており、この素晴らしいサウンドを余すことなくアンプから出力出来るという点も、使う場所を選ばないプレイヤー向けな一本ということが伺えます。

最後に状態としては、ビッシリと浮かぶウェザーチェッキングに始まり、サウンドが良い個体を裏付けるべく各所に使用感やスクラッチ、打痕等のダメージがございますが、ヴィンテージファンには堪らない雰囲気抜群のリアルエイジドルックスとなっております。パーツ変更・リペア歴としては、フレット＆ナット交換、ブリッジ交換（チューンOマティックからハカランダブリッジへ）ブリッジピン交換、ストラップピンの追加、ペグは交換歴無しにてオリジナル、ピックガードも年式の割に良い状態をキープしております。エンドピンは上述の通りPU搭載と併せてエンドジャック加工が施されております。修復歴としてはボディトップの向かって左側バインディング付近に7cm程のクラック補修歴、またナット裏にネッククラック補修歴が確認出来ます。こちらのネッククラック補修については、非常に腕の良いリペアマンが施したと思われ、一見しては全く分からずブラックライト等にて確認してようやく確認出来るレベルにて、補修部に触っても違和感はありません。こちらの修復リペアの際にヘッドバックのみブラックカラーでのオーバーラッカー、併せてネックバックの全体的にクリアのオーバーラッカーが施されております。演奏面としてはネックコンディションは厳密に言えば僅かによじれがございますが、ヴィンテージギターとしては非常に良好な状態にて、現状1弦側約2.0mm、6弦側約2.5mm（共に12F部にて計測）の一般的なセットアップにて特筆するようなビビリ等はなく快適なプレイアビリティとなっております。フレットは大きな凹みや部分減り無く7～8部山、トラスロッドの可動域もしっかりと残っております。もちろんピックアップからの出力にも一切問題ございません。付属のケースは1970年代のヴィンテージハードケースにて、ボディサイズとマッチしたGibsonロゴの入ったケースとなっております。

ギタリストの憧れとなるオリジナルヴィンテージのJ-200、特に人気の高い1964年製となりますが、1964年製だけでなくナローネック以前のものは特に評価が高く、市場も常に高騰を続けております。現在市場でもあまり個体数がある訳ではありませんが、相場観としては状態によって150～200万円前後となっております。今回の一本については上述の通り、パット見では全く気付かないレベルにてしっかりと補修がされているとはいえ、どこまでいってもネック補修歴アリとなります為、それを踏まえての適正価格としては100万円前後になるかと予想されますが、こちら前所有者様からの多大なるご厚意もあり、この驚愕の極上サウンドを是非プレイヤーの方に手にして頂きたく、価格面でも超プレイヤーズ価格、補修歴の無い個体と比べれば約半値となる破格特価にてご案内させて頂く事となりました。まさに今後二度と無いと断言出来る大チャンスとなりますので、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。