商品の説明

今回ご紹介させて頂くのは2007年の国内ディーラーによる、現地Gibsonファクトリーにてハンドセレクトオーダーされた特別な一本。当時のワシントン条約等の兼ね合いより公式スペックとしてはモデル表記されてはおりませんが、黒々とした極上のブラジリアンローズウッド（ハカランダ）を指板に採用、更にはオリジナルヴィンテージと遜色の無いリアル過ぎる精巧なエイジングワークが施されたTom Murphy氏によるハンドエイジドの1960モデルになります。

まずそのスペックとして、レスポールモデルの顔とも言えるボディトップには、変化の激しい3Dのフィギュアドメイプルが採用され、ワイルドかつギラつく極上フレイムから、プレーンライクな風合いへと角度によって変化するヴィンテージライクな厳選されたハンドセレクトならではの最高峰の材を採用。更には見るからに硬質さを感じさせる多数のフレックラインが入っており、モデル名には記載がありませんがおそらくハードロックメイプルが採用されているかと見受けられます。フィニッシュにはゲイリームーアの伝説のレスポールを彷彿させるレモンバーストカラーが採用され、トップの杢目との素晴らしいマッチングを魅せ付けてくれます。ボディバックはウェイトリリーフ加工の無い良質なワンピースのマホガニーを、ネックにはフィギュアドライクなギラつきを強く感じさせる素晴らしいマホガニー材が採用されております。そして極めつけは指板に採用されたブラジリアンローズウッド（ハカランダ）ですが、非常に色濃い黒々としたコントラストかつ、特有の強い黒の杢目がハッキリと感じられ、また各所の”うねり”や導管のオイリーなギラつきを含め、見間違うことなくハカランダ材だという事が確認出来ます。またこちらはAged Historic Reissueの特別なモデルとして、エイジド加工＆ヒストリックペイントのエキスパートとしても有名なトムマーフィによるエイジドが施されております。一言で言えば”オリジナルヴィンテージと見分けがつかない”、そのレベルに達する程の精巧な内容にて、ビッシリと施されたウェザーチェッキングも、オリジナルに限り無く近い仕上げとなり、加えて本当に半世紀以上の歳月が経過した個体のように、打痕やスクラッチ、塗装剥がれ等を完璧に再現されたエイジドワークは、採用材＆カラーとも合わせて貫禄溢れる激渋のルックスに仕上げられております。またその他の特筆点として、モデル自体は1960 Les Paul Reissueとなりますが、通常の1960モデルよりも1959モデルに近い太目のネックシェイプが採用されており、サウンドへの恩恵はもちろん、薄目のシェイプが苦手な方にもストレスなくお使い頂けるプロフィールとなっております。

そして何よりも気になるのはサウンドではないでしょうか。まず生鳴りからいってハンパじゃなく、オリジナルバーストを彷彿する激鳴りの個体！生鳴りだけでも倍音感を多く感じ取れる極上の枯れたヴィンテージトーンは素晴らしい以外の言葉が出てきません。ピックアップにはオリジナルのBurst Buckerハムバッカー×2を搭載し、これぞレスポールモデルの見本とも感じさせる最高のBurstサウンドをアウトプットします。この個体を弾いてしまうと今までのヒスコレは何だったのかと思ってしまうほどのレベルで、特にクリーン～クランチが異常なまでに味わい深く、中低域は太く芯がありながらパワーと繊細さを併せ持ち、高音域は細かなピッキングニュアンスも全て煌びやかな魅惑のトーンを奏でてくれます。またオーバードライブ時にはズバっときまるエッジ感ありながらも音の芯をシッカリ残した最高の武器となります。採用されているウルトラレアなウッドマテリアル＆極上ヴィンテージルックスにも驚かされましたが、サウンドこそ”特別な一本”と感じさせる最高のレスポールモデルです。

最後に状態としては、元々が部分的に塗装剥がし加工も施されたエイジドモデルにつき、判断は非常に難しくなりますが、おそらく後付けだと思われる打痕やスクラッチ跡、またペグがクルーソンからグローバーへ変更（オリジナル付属・穴埋め加工済み）されている点より、B+（年式相応）コンディション表記とさせて頂いております。ただエイジドルックスを損ねる部分は感じられず、演奏面においてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、フレットも大きな凹み無く8部山以上と、総合的に見て16年前の製作品という事を考慮すれば良好なコンディションとなっております。付属品としてはAged Historic Reissueとしての通常のヒスコレとは異なる特別な認定書（Rick Gembar氏、Edwin Wilson氏、Tom Murphy氏それぞれのサイン入り）、前販売店（都内老舗有名ショップ様）発行のスペックシート＆Warranty、Gibson社内での製作完了・出荷時に抱えて撮影されたフォト（Tom Murphy氏のフォト＆直筆サイン、Thom Fowle氏のフォト）、その他一式（画像参照）、またケースもオリジナルのブラウンケースが付属致します。

昨今ではコロナ禍＆円安の影響により楽器業界全体的に凄まじい高騰を続けておりますが、王道のレスポールモデルについては特にズバ抜けた高騰が感じられます。上位シリーズとなるヒスコレの中でも、特別なラインとなるTom Murphy氏自らによってハンドエイジド加工が施されるAged Historic Reissue。一番人気の高い1959 Tom Murphy Agedモデルについては250万円前後で販売されており、もう目も当てられないというのが本音です。Murphy Agedの1960モデルで通常のインディアンローズウッド指板、ファクトリーハンドセレクトでは無い個体でも相場としては135～140万円前後というのが直近の販売歴にて確認出来ます。こちらの一本につきましては、Murphy Agedに加えてファクトリーハンドセレクトの厳選材、更には公式スペックには無いウルトラレアのブラジリアンローズウッド（ハカランダ）仕様と、他に比較の無い特別過ぎる一本となっております。それこそ2003年のBZFモデル等を含めた現状の相場感に照らし合わせれば、適正価格としては200～250万円前後、BZF仕様が公式として記載が無いという点を考慮しても200万円以下という事はまずありません。ですが今回、前所有者様からの多大なるご厚意、そして当店での日頃からの感謝の気持ちも込めまして、転売は絶対厳禁の元に、相場を完全に無視した超破格プライスにてご案内させて頂く事となりました。個人売買を含めても今後この価格でBZF & Murphy Aged仕様のレスポールを入手することは絶対に不可能と断言出来ます。即完売間違い無しの一本ですが、末永くご愛用頂けるお客様からのお問い合わせをお待ちしております。