商品の説明

ES-335はGibson社から1958年に世界初となるセミアコースティックギターとして発表され、ESシリーズのフラッグシップモデルとして今に至るまで高い人気を誇ります。発表と共に完成形と言われるそのサウンドはジャズ、ブルースからロックまで幅広いジャンルに対応し、エリック・クラプトン、ラリー・カールトン、キース・リチャーズ、チャック・ベリー、B.B.キングなど世界的に名高いミュージシャンをも虜にしてきました。

今回ご紹介させて頂く一本は、まさにエリック・クラプトンがヤードバーズ在籍時に購入してから40年間一貫して愛用し、クリーム時代を代表する通称”CREAM GUITAR”の名をもつ64年製ドンズバのES-335TDCになります。

まず特筆させて頂きたいのはこの奇跡的なコンディションです。半世紀以上の歳月が経過したとはとても感じさせない素晴らしい状態をキープ。何と言ってもチェリーフィニッシュの赤がここまで鮮やかに残っていることはまずありません。またその”赤”と対をなして対照的な”黒”過ぎるハカランダ指板も、数あるヴィンテージの中でもトップクラスの最高の材となっております。また塗装面以外のコンディションも非常に良好で、ボディバックに僅かながらバックルスクラッチが見受けられますが、逆にそれが無ければミント～ニアミントコンディションと言えるほどの最高の状態をキープ。金属パーツの状態も良く、コントロールノブのプレート文字もシッカリ残っております。ピックガードはピッキングスクラッチと僅かに湾曲が見受けられますが、それでもヴィンテージとしては良好な状態となっております。またプレイ面としてもネックコンディションは非常に良好でトラスの余裕も左右共にシッカリ残っており、フレットも当時は低目のタイプですが、それでも低いと感じさせない程オリジナルにて7～8部山残っております。極め付けは非常にコンディションの良いハードケースと、当時のタグ類、ストリング箱、専用工具（封筒入り）、シールド、ストラップ等のオリジナルの付属品が揃ったケースキャンディコンディションとなります。（画像参照）

ここまで状態が良いとサウンドチェックですら気がひけてしまいますが、サウンドとしても流石ヴィンテージと頷けるクラプトンサウンドにドンズバの枯れたいなたいトーン。センターブロックセミアコ構造だからこその太くツヤのある低音域から、音の粒立ちがとてもキレイな高音域まで非常によくバランスがとれており、ソリッドタイプのギターの”鳴り”とまた違うギターの素晴らしさを実感頂けます。大切に保管されてきた一本だからこそ、ピックアップの出力の減衰も無く、当時のGibsonサウンドそのものを歴史を超えてお愉しみ頂けるかと思います。

またこの時期のスペックとしてはブロックポジションマーク、ショートピックガード、シングルラインの2コブクルーソンデラックス、チューンOマティック、スリムネックなど、クラプトンの愛機同様のスペックとなっております。ピックアップはもちろん前期のステッカードナンバードPAF×2搭載です。

Gibson社のレコードからは1964年製のES-335TDC Cherryの出荷は僅かに892本。その中でもここまでのコンディションを誇る個体はまず市場に出ることはありません。クラプトンファンならずともGibsonの歴史を刻むミュージアムクラスの一本だというのがお分かり頂けるかと思います。

335に関しては全ての年代を通して1959年のドットと1964年のチェリーだけが完全別格です。価格高騰のピーク時には1964年チェリー（エクセレントコンディション）にて40,000ドル（現在レートにて約615万円）にて取引きがあったほどです。今回こちら委託品となりますが、委託主様のご厚意にて大特価商品としてお取扱いさせて頂くこととなりました。高額帯ながら、フルオリジナルかつここまで状態の良い個体が市場に出回る事は過去にも殆どなく、国内だけでなく海外からのお問い合わせも多くなるかと予想されます。お探しだった方はもちろんお気になりました方は是非このまたとない機会をお見逃しなく。

※年式の特定に関しましては、ポットデイトが1962年42週、シングルラインクルーソン、シリアルが1745●●（1964～1965年対応）、その他細部スペックより、1964年製として判断させて頂いております。