ヘッドウェイ/桜モデル10th Anniversary〜四季折々のストーリー|夏
- 2024/05/09
Paul Reed Smith / SE Kestrel Bass
エレキ・ギターの世界では“ビッグ2”に勝るとも劣らない地位を確立しているPRSが、より手頃な価格で提供しているSEシリーズのラインナップに、初のエレクトリック・ベースが加わった。ケストレルと名付けられたこのモデルは、全体的にシンプルかつトラディショナルな印象で、ボディやネック、指板の材にもトラディショナルなものを使用している。ボディのデザインも、約40mmというナット幅のネックも、JBとPBのちょうど中間を狙った印象で、ストラップ・ピンもほぼ12フレットの位置にあるので、これらの楽器から持ち替えてもほとんど違和感がない。
一方、ヘッドのデザインと飛翔する鳥のポジション・マーク、高音弦側のホーンの面取りで、PRSのアイデンティティを主張している。本器の最大の特徴は、スルー・ネック構造と剛性の高いブリッジを採用することで得られる、やや硬質で艶のあるモダンなテイストのサウンドだろう。フレット数は22で、最高音にEとFが増えただけでも、フレージングの自由度の違いが実感できるはずだ。弦はトップ・マウントと裏通しの選択が可能。重量は軽いというわけではないが、全体のバランスが良いので重さは気にならない。オールラウンドな良さを持った楽器なので、様々なジャンルの音楽に対応できるだろう。
価格:¥105,000 (税別)