楽器探しのアシスト・メディア デジマート・マガジン

  • 特集
  • ビンテージ・ブリティッシュ・サウンドを1台に凝縮

UAFX Lion '68 Super Lead Amp × 和嶋慎治(人間椅子)

Universal Audio / UAFX Lion '68 Super Lead Amp

  • 制作:ギター・マガジン 取材・文:山本彦太郎 写真撮影:星野俊 動画撮影・編集:熊谷和樹 録音:嵩井翔平

ユニバーサル・オーディオが展開するペダル・シリーズ“UAFX”より、ブリティッシュ・スタック・アンプを再現したペダル型アンプ・シミュレーター、UAFX Lion '68 Super Lead Ampが登場。数々のレジェンドたちに愛された60年代後半のプレキシをモデリングしたという本機だが、果たしてその実力はいかに。長年スタック・アンプを愛用する和嶋慎治を試奏者に迎え、その実力をチェックしてもらった。

このエントリーをはてなブックマークに追加

UAFX Lion '68 Super Lead Amp × 和嶋慎治

Universal Audio UAFX Lion '68 Super Lead Amp

3台の名アンプと6種のスピーカーを1台に凝縮

 UAFXシリーズから、Universal Audioが過去の名アンプを独自に解釈し、サウンドを再現したペダルのシリーズとして、UAFX Lion '68 Super Lead Ampが新登場。本機は1968年製1959 Super Leadを再現した“LEAD”、1969年製1959 Super Bassを再現した“BASS”、エディ・ヴァン・ヘイレンが改造を施した1959を狙った“BROWN”という3種の100Wアンプ・タイプを選択可能。コントロールは2ボリューム、3バンドEQ+プレゼンスを採用しつつ、マスター・ボリューム(OUTPUTツマミ)を備えており音量調整がしやすい仕様だ。そのほか、部屋鳴り感などのアンビエンスを調整するROOMツマミなど、手元の操作でスムーズに音作りができる。また、計6タイプのスピーカー・エミュレーションも搭載し、宅録やペダルボードからのライン出しといったシチュエーションに応じて選択することでリアルなサウンドが得られる。Bluetooth接続で専用アプリ“UAFX Control”に接続すれば、入力モードの切り替えやプリセットの選択などができ、サウンドメイクの幅がより広がるのも魅力だ。

2つのフットスイッチは、オン&オフ/プリセット切り替え、ブースト/プリセット切り替えで機能変更が可能。

Bluetooth接続して専用アプリ“UAFX Control”を使えば、スイッチ設定やプリセット管理のほか、4インプットの入力モードを、LOW/HIGH/JUMPの3つから選択可能。

デジマートでこの商品を探す

Wajima’s Impression

ブリティッシュ・スタック・アンプを愛用する和嶋慎治にLionを試してもらった。本機は様々なシチュエーションで使用可能だが、今回はライン&モニター・スピーカー出力で試奏したインプレッションをお届けしよう。

1959のニュアンスを ここまで再現するのかと感心しました。

━━UAFX Lion '68 Super Lead Ampを弾いてみた第一印象を教えて下さい。

 実際に音を出してみたところ、トーンの効き方が本物っぽいと思いましたね。古いマーシャルのトーンはパッシブなので、ツマミを10の状態から削っていく使い方をするのですが、Lionも同じような使い心地でした。EQはそれほど劇的に効くわけではないのですが、この微調整で好みのサウンドに近づけることができます。

━━ 3つのアンプ・タイプのクオリティはいかがですか?

 LEADモードはまさにあの“Super Lead”のサウンドで、中域もしっかり出てトレブルもブリリアント。Super Bassを再現したBASSモードも音が太くなって良いですね。一時期ギタリストがベース用のアンプを使うのが流行ったんですけど、このモードでそういう使い方もできそうです。BROWNモードは歪みが一気に増えてヴァン・ヘイレン感が出る。ピッキング・ハーモニクスも出しやすいですね。

━━アプリ上で入力モードを切り替えることができる点もポイントです。この設定はどのように使えそうですか?

 1959にはノーマルとトレブルという2つのチャンネルにそれぞれハイとローという計4つのインプットがあって、音を太くしたり歪みを足したい場合は2つのチャンネルをケーブルでつなぐ、いわゆる“リンク”という方法を使ったりもします。このLionでは本体内でそのリンクが行なわれているので、簡単にジミ・ヘンドリックスみたいなことができるわけです。そのうえで感心したのが、Lionはそのリンクの仕方を、“LOW(ロー同士)”、“HIGH(ハイ同士)”、“JUMP(たすきがけのリンク)”の3モードから選べるということ。特にHIGHは歪みが増えるうえにリンク特有の訛り感やブーミーさがなく、使いやすいという人も多いんじゃないかな。ロー同士だと増幅率が若干低いクランチ気味になるので、ロックンロール系など、強い歪みはいらないっていう人はこちらのモードがオススメですね。さらに、1959にはないマスター・ボリューム(OUTPUTツマミ)もあるので、歪みを上げても爆音にならなくて済むのもポイントで、入力モードとVOLUMEⅠ&Ⅱ、マスター・ボリュームをどう使いこなすかが音作りの基本だと感じました。

━━本機はビンテージのスタック・アンプと比較してどんな音でしょうか?

 僕は普段1987というマーシャルの50Wアンプを使っているんですけど、そのイメージからするとこのLionは100Wの1959の再現ということで比較的歪みが抑えられていたんです。確かに実機もこういうサウンドでしたよ。1959のニュアンスをここまで再現するのかと感心しました。僕自身デモ・テープを作る時はかなり古い世代のシミュレーターのマーシャルの音を使っているんですが、このLionは比べものにならないくらい良いサウンドだし使い勝手も良い。アンプ・シミュレーターの進化を感じましたし、宅録やライン出しでマーシャル系の音が欲しい人にはすごくオススメですね。

このエントリーをはてなブックマークに追加

製品情報

Universal Audio / UAFX Lion '68 Super Lead Amp

価格:¥61,600 (税込)

【スペック】
●コントロール:VOLUMEⅠ、VOLUMEⅡ、OUTPUT、BASS/ROOM、MIDDLE/PRESENCE、TREBLE/BOOST、CABスイッチ(GB25/GB30/JB|GB)、ALTスイッチ(ALT/AMP/STORE)、MODスイッチ(BASS/LEAD/BROWN)、Bluetoothペアリング・スイッチ●入出力端子:インプット(MONO、STEREO)、アウトプット(MONO、STEREO)、USB-C端子●電源:9Vアダプター(400mA以上、専用電源アダプターは別売)●外形寸法:92(W)×141(D)×65(H)mm●重量:605g
【問い合わせ】
フックアップ TEL:03-6240-1213 https://hookup.co.jp/
デジマートでこの商品を探す

プロフィール

和嶋慎治
わじま・しんじ●1965年12月25日生まれ。青森県出身。大学時代、高校の同級生であった鈴木研一と人間椅子を結成し、1990年にデビュー。最新作は今年9月に発表した2年ぶりとなる23枚目のアルバム『色即是空』。

製品レビューREVIEW

製品ニュースPROUCTS