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多くのプレイヤーの心強い味方となる1本として長年愛されている国産老舗ブランド、フェイマス。サウンド面はもちろんだが、実際にこれまで入門・初心者の多くが選んできたポイントは何なのか!? ここではフェイマスの強みを、自身もフェイマスを所有し、長年活用してきたウクレレ・プレイヤーDAICHIとともに、あらゆる角度から探ってみた。
ウクレレ演奏の基本動作がまだわからない人でも心地好く音が出せるようにプレイヤー目線で設計。手に持つとしっくり馴染むワケは、太さや丸みなど、握りやすさを求めたネックや、ボディ全体のラウンド加工、押さえやすい弦高にあり！
ボディ材には、ウクレレでよく使われているコアやマホガニーの他に、チェリーやサテン・ウッドなどの材を使ったモデルもラインナップ。同じブランドの中で、材による音の違いを楽しめるのが嬉しい。
▲写真左からコア、サテン、ブラックウォルナット、マホガニー。
音色と強度のバランスをとりながら、独自開発した3層構造の薄い合板を使用（一部、単板モデルもあり）。単板に負けない音色の豊かさを目指しながら、コスト・パフォーマンスや本体の強度にもつなげている。
長年フェイマスを製造しているのは、群馬県に工場をかまえる三ツ葉楽器。これまでに培った豊富な経験や、国産ならではの細やかな配慮が、初心者の弾き心地を支えている。極限まで薄くした合板作りも同社の技術があってこそ。
工場から届いたすべての楽器は、市場に出す前に自社で検品されている。楽器はどうしても個体差が出てしまうものだが、初心者が挫折しないよう弦高3ミリを維持して調整するなど、徹底して弾きやすさにこだわっている。
1955年よりキワヤ商会がプロデュース、三ツ葉楽器で製造がスタートした、日本を代表する国産ウクレレ・ブランド、フェイマス。高品質ながら手頃な価格帯で“最初の1本はコレ！”と長年愛されている。現在アーティスト活動を行なうDAICHIもはじめて間もない頃にFS-1Gを手にした。“楽器って、複雑な構造をしていて、どうしても製造にコストがかかるもの。その中で、みんなが手にとりやすく、それに加えて品質も良いというのがフェイマス人気の一番の理由だと思います。安いからといって作りに妥協がありませんよね。僕にとっても音の基礎や土台を構築してくれたのはフェイマスのウクレレです。これからフェイマスを持つ人も、この音や触り心地を基準にして、次に手にするウクレレを考えることもできますね”とDAICHI。
初心者が続けられやすいように弾きやすさにこだわった設計もフェイマスの特徴だ。“ネックを持った時の手のフィット感が良いんです。また構造の詳細はわかりませんが、弾いてみると音のボリューム感がすごいので、なんでこの子たちはこんなに音が出るんだろうって長年感じています”と、扱いやすさや音のボリューム、そしてピッチの安定感をはじめ、細かいところに意識を向ける製作姿勢が作り得たブランドとDAICHIは話す。“スタッフをしている時、たまに10年、20年前のフェイマスがメインテナンスに持ち込まれることがあったんです。普通は古くて対応できないと思うんですが、そういう風に信頼してもらえるのは、工場が日本にあり、そして長く続いているブランドならではだと思います”。
マホガニーならではの優しいサウンド
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【Specifications】●サイズ：ソプラノ ●ボディ：マホガニー ●ネック：マホガニー ●指板／ブリッジ：ウォルナット ＊他にコンサート、テナーもあり
人気No.1の王道サウンド FS-5Gのコンサート・サイズ
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【Specifications】●サイズ：コンサート ●ボディ：ハワイアン・コア ●ネック：マホガニー ●指板／ブリッジ：ウォルナット ＊他にソプラノ、テナーもあり
人気の“1G”にサンバースト塗装した華やかなルックス
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【Specifications】●サイズ：ソプラノ ●ボディ：マホガニー ●ネック：マホガニー ●指板：ローズウッド ●ブリッジ：ウォルナット
“1G”に使われているマホガニーはメロディが生きて、音がしっかり持ち上がる印象で、一方“5G”のボディ材のコアは弾き語りをした時にまろやかさもあると感じています。“7G”は“1G”にサンバースト塗装したモデルですが、見た目に惹かれるというのは大事だし、ウクレレでサンバーストというのは少ないので手にとる人が多いですね。塗装によって音に悪影響が出ない研究をした上で製造されているので、その点も心配ありません。
価格：￥27,500 （税込）
価格：￥57,200 （税込）
価格：￥37,400 （税込）
DAICHI
1993年生まれ、千葉県出身。2003年、10歳の時にウクレレと出会う。2010年“American Express LET’S PLAY UKULELE CONTEST”でのジェイク・シマブクロ特別賞をはじめ、さまざまな賞を受賞。2016年にはオリジナル・アルバム『New World』がハワイのグラミーと称される“ナ・ホク・ハノハノ・アワード”にノミネートされる。現在はアーティスト活動の他、後進の指導も手がける。自身も、幼い頃にお年玉を握りしめて購入したフェイマスのFS-1Gを所有する他、フェイマスを手がけるキワヤ商会のショップ・スタッフ経験もある。
