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  • 復活Martin Times第4弾! ハイクオリティなマーティン・メキシコ・モデル

斎藤誠が弾く!ハイクオリティなマーティン・メキシコ・モデル

Martin/CTM GPC-11E、D-15E、SC-10E-02 Sapele

3年ぶりに復活した連載Martin Timesの第4弾! 通算第41回は、島村楽器とのコラボによるカスタム・モデルのCTM GPC-11Eと、トップにプランテーション・マホガニーを配したD-15E、オール・サペリのSC-10E-02 Sapeleの3本を用意して、お馴染み斎藤誠さんに弾き比べてもらった。

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斎藤誠が弾く!
CTM GPC-11E/D-15E/SC-10E-02 Sapele

Special Talk Session
斎藤誠が語る!
CTM GPC-11E/D-15E/SC-10E-02 Sapele

ハイクオリティな
マーティン・メキシコ・モデル

 今回ご紹介するのは、前回に引き続いて島村楽器とのコラボによるカスタム・モデルのCTM GPC-11Eと、トップにプランテーション・マホガニーを配したD-15E、オール・サペリのSC-10E-02 Sapeleの3本だ。

 GPCタイプは2009年に登場したマーティンとしては初のカッタウェイ付きが標準のモダンなデザインが特徴で、本器はレギュラー・モデルにはないカタロックスを指板&ブリッジに採用。そして、歴史あるスタイル15に新ピックアップ・システムE1を導入したエレクトリック・モデルD-15E。

 最後のSCは2020年に登場した新しいシリーズで、カッタウェイはもちろん、非対称のボディ形状や滑らかなネック・ジョイント部など、アコースティック・ギターの既成概念を打ち破るほどの斬新なデザインが特徴で、本器は、SCとしては初のオール・サペリ・ボディのモデルだ。

CTM GPC-11E

CTM GPC-11E(Front)


CTM GPC-11E(Back)

ペグはブラックでシックな印象

カタロックスのブリッジ

フィッシュマンMX-Tのコントローラー

 島村楽器とマーティン・メキシコ工場のコラボによる、モダンなカッタウェイ付きデザインのロード・シリーズのスペシャル・モデル。トップがスプルース、サイドとバックがサペリのレギュラー・モデルGPC-11Eをもとに、人工素材のリッチライトの指板とブリッジを、これらの部位に適した硬質な木材のカタロックスに、ペグをクロームからブラックにそれぞれ変更。ピックアップはチューナー付きのフィッシュマンMX-Tを採用している。

【Specifications】
●トップ:スプルース ●サイド&バック:サペリ ●ネック:セレクトハードウッド●指板:カタロックス ●ブリッジ:カタロックス ●スケール:25.4インチ(645.2mm)●ナット幅:1 3/4インチ(44.5mm) ●ピックアップ:フィッシュマンMX-T ●価格:¥209,000(税込)

Makoto’s Impression

 GPCは、マーティンのデザインとしてはかなりモダンなほうですが、若い人たちにとってはあまり違和感がないかもしれませんね。僕もエレガットはカッタウェイだし、スティール弦のギターももともとカッタウェイを使っていました。キーがEの曲なんかのソロで自由にハイポジションが使えるので、カッタウェイのギターに戻りたいなあと思うこともあるんですよ。だからこういう、ガツガツ弾けるエレアコがあったら良いですね。

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D-15E

D-15E(Front)


D-15E(Back)

マットなブラックのボタンが印象的なペグ

カタロックス指板にはダイアモンド・シェイプのポジションマークが入る

E1システムのチューナー部

 オール・マホガニーのスタイル15の初登場は1940年だが、ドレッドノートの製造は1997年以降で比較的新しい。本器はサイドとバックにマホガニーによく似たサペリ、トップにインドで栽培されたインディアン・プランテーション・マホガニーを使用。六角形のペグ・ブッシュが木材の深い色合いにトラッドな雰囲気を加えている。ピックアップ・システムは、ハウリング低減に効果のある位相反転スイッチを備えたマーティンE1を搭載。

【Specifications】
●トップ:インディアン・プランテーション・マホガニー ●サイド&バック:サペリ ●ネック:セレクトハートウッド ●指板:カタロックス ●ブリッジ:カタロックス ●スケール:25.4インチ(645.2mm)●ナット幅:1 3/4インチ(44.5mm) ●ピックアップ:マーティンE1 ●価格:¥228,000(税込)

Makoto’s Impression

 トップをマホガニーにしてオール・マホガニーの雰囲気を保ったドレッドノートで、カタロックスの指板とブリッジ、暗い色味のポジションマークも含めて、全体として渋い色合いなのが良いですね。マットなブラックのペグも僕は好きです。廉価版とは思えないぐらいちゃんとしていて、マットなサテンの仕上げも素敵で、良くまとまったギターですね。プリアンプの位相反転スイッチは効果的で、僕のステージでも重宝しています。

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SC-10E-02 Sapele

SC-10E-02 Sapele(Front)


SC-10E-02 Sapele(Back)

SCシリーズの特徴的なネックヒール部

バックにもXブレイスが!

バッテリー交換が楽なエンドピン&インプットジャック・ユニット

 新設計の抱えやすい非対称デザイン、ハイポジションの演奏性を追求した滑らかなネック・ジョイント、弦高を調節するためにネックの仕込み角を変える独自の機構など、斬新なアイディアを盛り込んだSCタイプのボディを持つ、オール・サペリ・モデル。サペリはリボン杢と呼ばれるストライプ模様が特徴で、マホガニーよりもさらにカラッとした明るいサウンドが特徴だ。ピックアップ・システムはフィッシュマンMX-Tを搭載。

【Specifications】
●トップ:サペリ ●サイド&バック:サペリ ●ネック:セレクトハートウッド ●指板:リッチライト ●ブリッジ:リッチライト ●スケール:25.4インチ(645.2mm)●ナット幅:1 3/4インチ(44.5mm) ●ピックアップ:フィッシュマンMX-T ●価格:¥178,000(税込)

Makoto’s Impression

 SCのデザインを最初に見た時、非対称のボディがとても画期的だと感じましたが、オール・サペリの控えめでワントーンの色が、インパクトの強いデザインにとてもしっくりくるように思います。仕込み角が変えられる機構の効果で、とても軽いタッチで弾けるのも良いですね。抱えやすいし、衣装が映えそうな色なので、女性アーティストにも合いそう。今回試奏した中でも、エレアコとしての効果を絶大に発揮するギターでしょう。

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Makoto’s Impression〜試奏を終えて

前回と今回はロード・シリーズのギターが2本ずつ登場しましたが、ロード・シリーズは本当によくできていると思いました。CTM GPC-11Eは、僕が以前に使っていた000C-16よりも生音がきれいに響きますからね。

 D-15Eは、従来のオール・マホガニーのスタイル15よりも音が詰まる感じが少ないのが良いですね。僕がよく言う、マホガニーのギター独得の“乾草の匂い”のする音じゃないけれど、ドレッドノートのわりには低音が膨らみ過ぎないし、1弦から6弦までのバランスが良くて扱いやすいです。トラディショナルなマーティンをあまり知らない人なら、より違和感なく使えると思います。

 SC-10E-02は斬新なデザインのインパクトを目立たせない落ち着いた色合いで、僕にとっては初めてしっくりきたSCでした。僕はやりませんが、ギターの全音域をフル活用したりタッピングなどのモダンな奏法をしたりする人にはぴったりだと思います。

Martin Times〜It's a Beautiful Day バックナンバーはこちらから!

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製品情報

プロフィール

斎藤誠(さいとう・まこと)
1958年東京生まれ。1983年にアルバム『LA-LA-LU』でシンガー・ソング・ライターとしてデビュー。ソロ・アーティストとしての活動はもちろん、サザンオールスターズのサポート・ギターを始め、数多くのトップ・アーティストへの楽曲提供やプロデュース活動、レコーディングも精力的に行なっている。 2018年、MARTIN GUITARのラジオCMでお馴染みのシングル「It’s A Beautiful Day」をリリース。本人名義のライブ活動のほか、マーティン・ギターの良質なアコースティック・サウンドを聴かせることを目的として開催されている“Rebirth Tour”のホスト役を長年に渡って務めており、日本を代表するマーティン・ギタリストとしてもあまりにも有名。また、音楽の楽しい話満載のラジオ番組、FMヨコハマ「MAKOTONE〜It’s a beautiful day〜」を担当中。2022年には13枚目のアルバム『BIG LOVE』をリリース。マーティン・サウンドや卓越したギター・プレイそしてエモーショナルなボーカルを堪能できる最新ライブ情報はこちらから!

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