ブティック・アンプ・ブランドとして人気の高い「Bad Cat」初のコンパクト・エフェクター、SIAMESE DRIVE（サイアミース・ドライブ）。２つのオーバードライブ・ユニットが一台に収まっており、それぞれ単体での使用は勿論、２つのユニットを同時に使用する事も可能なオーバードライブ・ペダルだ。

　正面右側のユニットは少しウォームなトーンを持ち、左側のユニットはローのスッキリとしたトーンで、少しテイストが違うところが興味深い。左側をレベル・ブースト（クリーン・ブースト）し、右側はオーバードライブ的に使用すると、このペダルの個性が活きてくるだろう。通常は右側のユニットをオーバードライブとして使用し、ソロ等でギター・サウンドをプッシュしたい場合はクリーン・ブーストをオンにすれば良い。

　また、アンプ的なテイストのクランチが得られる左側のユニットを、常時オンにしておいてプリアンプ的に使用してしまう事もオススメだ。この場合は左側をONにした状態でアンプと共にバランスを見ながら音を作っていけば良い。そして状況に応じて右側のユニットをオーバードライブ・ペダルとして組み合わせてみるといいだろう。

シンプルでトラッドなドライブ・サウンドは、ハムバッカーやテレキャスターとの相性が特に良いと感じた。コストパフォーマンスが高い点も評価できる。

※使用アンプ：Fender 68 Custom Deluxe Rever
※使用ギター：Crews Maniac Sound / Bottom’s Up Quarter Sawn

Bad Cat / SIAMESE DRIVE