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  • 新定番を目指し誕生したDimension Bassがアメリカン・スタンダード・シリーズで登場!

Fender USA / American Standard Series Dimension Bass

Fender USA / American Standard Series Dimension Bass

  • 試奏/文:坂本 信 写真/動画撮影:伊藤 大輔(※除く)
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 エレクトリック・ベース・ブランドの元祖フェンダー社が、長年の定番であるプレシジョン・ベース(PB)とジャズ・ベース(JB)に次ぐ、新しい定番モデルとして2013年に発表したディメンション・ベース。それが今回、USAフェンダーの中堅と言えるアメリカン・スタンダード・シリーズで登場した。PBとJBの中間をいく、マイルドなコントゥアード・ボディを持ったこのモデルの最大の特長は、ベース弦の広い振幅幅に対応した長円形のポールピースを持つハムバッキング・ピックアップと、重量のあるハイ・マス・ブリッジだろう。2基のピックアップは、リア側がややブリッジ寄りの、70年代JBに近い位置にマウントされている。ネックはナット幅が現行のPBと同じだが、新設計による非対称のグリップと複合曲率の指板の効果か、操作性は良好だ。フレット数は21で、最高音がEまであるのはありがたい。

 同じ2ピックアップのJBでフロント・ピックアップを単体使用した場合、そのサウンドにPB並みの図太さを期待するのはやや難しかった印象がある。また、70年代のJBでは、リア・ピックアップを単体で使うと、60年代のものに比べてサウンドがやや細くなる傾向があった。しかし、ディメンションのピックアップはハムバッキング・タイプということもあり、フロントもリアも単体で十分に太いサウンドを持っている。コントロールはJBと同様のパッシブ2ボリューム、1トーンとこの上なくシンプルだが、ピックアップ自体のサウンドに説得力があるので、基本的なサウンド作りをする上での物足りなさは感じない。

ヘッドはフェンダー伝統のクローシャン・タイプ。3弦にもストリングス・ガイドを採用。

フレット数は21。トラスロッド・ナットは、棒を差し込んで回すタイプで調整しやすい。

長円形のポールピースが特徴的なハムバッキング・ピックアップ。

至ってシンプルな2ボリューム、1トーンのコントロール。出力ジャックはボディ・サイドにある。

分厚いプレートを持つ重量級のブリッジ。サドルはクロームメッキを施したブラス製だ。

Fender USA / American Standard Series Dimension Bass

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製品情報

Fender USA / American Standard Series Dimension Bass

価格:¥248,000 (税別)

【スペック】
■ボディ:アルダー■ネック:メイプル■指板:ローズウッド(ブラック・フィニッシュ)またはメイプル(オリンピック・ホワイトおよびオーシャン・ブルー・メタリック)■スケール:864mm■ジョイント:ボルト・オン■フレット数:21■ピックアップ:オリジナル・ディメンション・ハムバッキング x 2■ブリッジ:オリジナル・フェンダー・ハイ・マス・タイプ(ブラス製サドル)■コントロール:2ボリューム、1トーン■フィニッシュ:オーシャン・ブルー・メタリック、ブラック(写真)、オリンピック・ホワイト、3カラー・サンバースト
【問い合わせ】
山野楽器 海外事業部 http://www.fender.jp/
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