Bose S1 Pro+ wireless PA system × 松井祐貴&井草聖二
- 2024/04/25
BadCat / Classic Deluxe LTD
超シンプルなアンプはやはり大音量で鳴らしたい。今回ご紹介するBad CatのClassic Deluxe LTDはまさにそんなアンプだ。
基本デザインは60年代のアメリカン・ブラックフェイスのサーキットにありながら、パワーアンプのトーンにブリティッシュ・テイストが感じられる。たとえば、アメリカン・アンプのトーンと言えば、レンジ感があり、ミッドがハイ寄りで煌びやかなクリーンが特徴的。一方ブリティッシュ・アンプのトーンと言えば、ミッドレンジが「ど真ん中」のミッドにあり、ドライブさせると倍音がジューシーで音にキレがある、という感じだと思う。このBad Catアンプには、その両方のテイストが感じられた。面白いのはクリーン・セッティングではワイドであったレンジ感が、ボリュームを上げてアンプをドライブさせるとミッドレンジにフォーカスする感覚だ。それこそが、このアンプの個性なのかもしれない。
動画でも説明している様に、アンプ側は常にホットな状態(いつでも来いよ!という待機状態)をキープし、ギターのコントロール(もちろんボリュームとトーンだけでなくピッキングも)でアンプへ送りだす「信号」をコントロールしてやる事で、このアンプは真価を発揮するだろう。結局の所、クラシックな「サーキット・デザイン」「トーン・フェイズ」を持ち、「昔ながらの良い音のルール」に乗っ取ったアンプと言うのは、そういう風に使うべきだという事がよくわかる。エフェクターをたくさん並べるのも面白いが、ギターとアンプを直結!という方が、このアンプはトーンで答えてくれる印象。それくらいダイレクトにプレイヤーとギターの関係がトーンに表れ
ギターが上手くなりたい!という皆さんは、
価格:¥328,000 (税別)
村田善行(むらた・よしゆき)
株式会社クルーズにてエフェクト・ペダル全般のデザイン担当、同経営の楽器店フーチーズ(東京都渋谷区)のマネージャーを兼任。ファズ関連・エフェクター全般へのこだわりから専門誌にてコラムを担当する他、覆面ネームにて機材の試奏レポ/製品レビュー多数。