Bose S1 Pro+ wireless PA system × 松井祐貴&井草聖二
- 2024/04/25
Darkglass Electronics/Microtubes 900
「Microtubes B7K」が高い評価を得るフィンランドのDarkglass Electronicsから、待望のベース・アンプ・ヘッド「Microtubes 900」が満を持して登場した。
本機は2016年のウインターNAMMで発表された、オール・アナログで構成されるプリアンプとクラスDパワーアンプを組み合わせた大出力アンプ。最大の特徴はコントロールで、フロント・パネル上は大きく2つのセクションに分かれている。右側はクリーン・セクションとなっており、ゲインとマスターに加えロー/ロー・ミッド/ハイ・ミッド/トレブルの4バンドEQを搭載。ロー・ミッドとハイ・ミッドは、それぞれフリーケンシー・スイッチを持ち、前者は250/500Hz/1kHz、後者は750Hz/1.5/3kHzから切り替えることができる。注目すべきは左側のセクション。本機には同ブランドが誇るプリアンプB7KやオーバードライブB3Kと共通する“Microtubes”エンジンを搭載しており、そのセクションにおいて歪みトーンを創出可能だ。コントロールはドライブ、トーン、レベル、ブレンド、そしてVintage Microtubes(VMT)/b3kモード切り替えスイッチを備え、クリーン・セクションとのミックス・バランスや歪みのキャラクターを変えられる。実質的にB7KやB7K Ultra、Vintage Deluxe、Vintage Ultraの音を網羅しているというわけだ。なお、付属のインテリジェント・フットスイッチは、Microtubesのオン/オフ切り替えはもちろん、アンプ出力のミュートに対応している。
またバック・パネルには駆動モードを4Ωと2Ωで切り替えるスイッチを搭載しており、スタンダード・モードによる900W RMS(4Ω)/500W RMS(8Ω)に加え、2Ωモードにして900W RMS(2Ω)/500W RMS(4Ω)/450W RMS(8Ω)という構成で使うことも可能。組み合わせるスピーカーによって使い分けできるのは嬉しいポイントだ。もちろんDIアウトを搭載しているので、宅録ももちろん対応。大出力かつ多機能、さらに一世を風靡している“ダークグラス・サウンド”を一挙に手に入れられる逸品と言えるだろう。