Bose S1 Pro+ wireless PA system × 松井祐貴&井草聖二
- 2024/04/25
Sinvertek/DISTORTION NO.5
2015年のウインターNAMMで発表され、世界中の多くのレビュワーから高い評価を得たディストーション・ペダル「Sinvertek/DISTORTION NO.5」がついに日本上陸した。
本機が目指したのはチューブ・アンプ・サウンドの再現で、約5年の歳月をかけて数多くの有名歪みペダルを検証。試行錯誤を繰り返した末に、真空管アンプ特有のピッキング(アタック)に対する、繊細かつ柔軟なレスポンスを実現した。ゲイン・レンジも広く、ボグナーやエングル、メサ・ブギーなどに代表されるハイ・ゲイン・チューブ・サウンドもカバーしている。豊富な機能群もポイントで、PRESENCEを含む4バンドEQに加えて、ミッドには3つの周波数帯域を切り替えるMid Rangeスイッチ、倍音の出方(特に高音弦の質感)を変えられるTOP ENDスイッチを搭載。加えて特筆すべきなのはVOLUMEとGAINの間にあるモード切り替えスイッチだ。上下に倒すことができるが、自動的に中央に戻ってくる特殊なスイッチで、短く上に倒すとハイ・ゲイン(H.G)、短く下に倒すとウルトラ・ゲイン(U.G)モードへと切り替わる。さらにおもしろいのが、長押し+フットスイッチにより、操作モードを以下の4種類のなかから切り替えられるようになっている。
●ノーマル
●ゲイン・ブースト(フットスイッチでH.G/U.Gを切り替え)
●ボリューム・ブースト(フットスイッチでノーマル・ボリューム/ブースト・ボリュームを切り替え)
●ゲイン&ボリューム・ブースト(フットスイッチでH.G&ノーマル・ボリューム/U.G&ブースト・ボリュームを切り替え)
本機は中国製だが、これまでは中国製のペダルというと安価で品質もそれなり、という印象をお持ちの方も多かったと思う。しかし、そういった方々こそ本機を手に取り、サウンドを体感してみてほしい。きっとその音質や機能性の高さに驚かされるはずだ。
価格:オープン