40周年を迎えるテイラー・ギターズが、「800シリーズ」のサウンド／トーンをより高めるべくマテリアルを再生した。※写真は810ce ES2

　生まれ変わった800シリーズは、古くからの伝統と最新技術を両立した改良が随所に施されている。ブレイシング・デザインは、各モデル（シェイプ）ごとにすべてが新しくカスタマイズ。特に“ミッドレンジ”はバランスのとれたトーンを生み出し、暖かいロング・サステインが特徴となっている。また、トップおよびバック＆サイドの木材の厚みや接着剤も改良された。

　フィニッシュは、テイラー・ギターのグロス仕上げ塗装の標準の厚み「6ミル（1mil＝0.01インチ）」から、平均「3.5ミル」に大幅変更。美しい光沢は変わらず、音のレスポンスを最優先に考えている。またピックガードは、標準装備のべっ甲柄からインディアン・ローズウッドに変更。フィンガーボードは、エボニー材の現状を考慮し、黒いエボニーではない独特の“スモーキー・エボニー”を新たに採用している。インレイの素材はマザー・オブ・パールで、“エレメント”と名付けられたニュー・デザインに変更。ビジュアル面においても大きな変化が見られる。そして、すべてのモデルに張っていたエリクサー弦を80/20ブロンズからフォスファー・ブロンズに変更。さらに、グランド・コンサート（GC）およびグランド・オーディトリアム（GA）モデルには、テイラーとエリクサーの共同開発による最新セット“HDライト”が採用されている。

　エレクトロニクスは、従来のシステムよりも「ナチュラルにギターのエネルギーを捕える方法」を研究した中で完成した、最新の“エクスプレッション・システム2（ES2）”を搭載。サドルの後ろに設置された3つのピックアップ・センサーが、テイラー・ギターのサウンドを忠実に出力する。下記の5機種に加え、12弦モデルの856ce ES2（¥648,000）もラインナップ。