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寺田倉庫の音楽スタジオ付き楽器倉庫「Studio GVIDO」

楽器倉庫/Studio GVIDO

  • 取材・文:熊谷和樹 写真:八島崇

国内有数の倉庫会社として知られる寺田倉庫。保管物の厳密な取り扱いはもちろんのこと、空間を巧みに生かす斬新なアイディアやデザイン性にもこだわった保管サービスを商品とし、幅広い分野の嗜好家、収集家を顧客に持つ企業である。そんな同社が昨年より音楽スタジオ付き楽器倉庫“Studio GVIDO(スタジオ・グイド)”をオープン。単なる物置としてではなく、楽器や音楽の魅力をより一層味わうことのできる保管場所として、音楽業界で早くも注目を集めている。ここでは同スタジオ、及び倉庫への取材を敢行。その概要を紹介していきたい。

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寺田倉庫とは?

 寺田倉庫は東京都品川区の天王洲アイルに拠点を置く1950年創業の倉庫会社。絵画や映像作品のマスター・テープ、長期熟成のビンテージ・ワインなど、稀少価値の高いものや所有者の想いが詰まった品など、替えのきかない「一点物」の保管を多く請け負ってきた歴史があり、国内市場で唯一無二の地位を確立している。保管物にとって理想的な環境を完備しながら、加えてその空間を使う楽しみ、喜びなどの付加価値も提供するベンチャー精神溢れるサービス展開も特徴的で、ここに紹介する音楽スタジオ付き楽器倉庫「Studio GVIDO(スタジオ・グイド)」にもそんな同社が培ってきたノウハウが存分に詰め込まれている。以下ではまず、寺田倉庫が展開する各種保管サービスを紹介していこう。

各種保管サービス ──美術品、ワイン・セラー、映像と音楽メディア

天高5mを超える大型の美術品倉庫には美術館に展示される有名絵画の保管もされている。

こちらも美術品倉庫。消火設備はスプリンクラーではなく、特殊なガスで酸素濃度を薄める方式をとっており、万が一の時でも作品を水浸しにしないよう工夫されている。

倉庫空間を利用したアート・ギャラリー。この他、天王洲アイルにはアーティストに向けの工房や画材ラボといった施設も用意されている。

ワイン・セラー。ウッディな質感の落ち着いた雰囲気だ。同フロアには専用ラウンジも用意されており、その場でパーティやテイスティングも可能。

ワイン・セラーの中は熟成に最適な環境に管理されている。グレードの高いセラーではユーザーの要望にあわせて温湿度を個別に調整することも可能とのこと。

音楽/映像メディアの保管庫。フィルムによっては“ビネガーシンドローム”と呼ばれる劣化を起こすものもあり、温湿度管理と大規模な換気設備により、発生する酸性ガスから作品を守っている。

楽器倉庫について

 寺田倉庫が昨年から開始した楽器倉庫は有名楽器店からの助言を得ながら施工された。楽器にとってベストな環境はもちろん、リペア・ルームまで設置されている。

楽器倉庫の入り口。左側はラウンジとなる。右奥が倉庫になっており、手前のガラス戸には入退室セキュリティが設置されている。

 倉庫はS(2坪/月額80,000円)、M(3坪/月額120,000円)、L(4坪/月額160,000円)の3サイズがあり、預けたい楽器の種類や量によって自由に選ぶことができる。室内のフリー・ボードにはビス打ち、釘打ち、それにギター・ハンガーなどの取り付けも許可されており、ユーザーは自分の用途や好みに合わせて楽器をディスプレイしていくことが可能。また、希望者にはコーディネーターによるレイアウトの提案もオプションされているとのことだ。

倉庫の廊下には加/除湿機、空調が完備されており、温度20℃~24度、湿度40〜50%をターゲットに管理されている。

廊下の別風景。右側に貼られた板は寺田倉庫がかつて使用していた資材を流用したという。エコで洒脱なデザインだ。

Mサイズの倉庫にアンプ3台、ギター2本を置いてみた。まだまだ余裕がある。

 保管サービスのスペースには倉庫の他に、リペア・ルームが設置されているのも特筆すべき点。リペア工具も常備されているので、ちょっとした調整がすぐに行なえる。リペアマンを招いて作業してもらうことも可能で、寺田倉庫からリペアマンの紹介も行なってくれるという。

リペア・ルームの全景。

スタジオについて

 五線譜の礎を考案した「Guido d'Arezzo(グイード・ダレッツォ)」の名を冠したこのスタジオは、62.8㎡の広々としたスペースにスタインウェイのピアノを始めとする楽器群が置かれ、ミキシング・コンソールやキッチンも併設される充実した設備が魅力だ。

スタジオ全景。左からピアノ(Steinway B-211)、チェンバロなどの鍵盤楽器、中央奥のアンプはマーシャルのJCM2000、 Vintage Modern、アンペグのSVT-3proなどが置かれている。ドラムはパールのMasters Premium MRP(10"HT+12"LT+14"FT+20"BD)だ。この他にキーボードやマイクも常備されている。

 設備の中には移動式バー・カウンターも用意されており、パーティーなどを主催することも可能とのこと。その際は同スタジオと提携しているミュージシャンを招いた生演奏提供もオプションに含まれている。

 友人を招いてラグジュアリーなスタジオで優雅に音楽を楽しんだり、バンドのリハーサルやデモ作りで活用したり、さまざまな使い道が考えられるこのサービス。倉庫の数には限りがあるので、興味のある人は早めに寺田倉庫へ問い合わせをしてほしい。

ミキサーにはローランドの「M-480」と「S-1608」2台の組み合わせが用意されている。リハーサル・スタジオだが、簡単な収録も十分に行なえる環境だ。

こちらは個人練習用の防音室。手ぶらで行っても自分の楽器で好きなだけ練習ができるのは嬉しいポイント。

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製品情報

楽器倉庫/Studio GVIDO

【問い合わせ】
スタジオ グイド TEL:0120-93-4203 http://studio-gvido.terrada.co.jp/ja/
住所:東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫本社ビル3F
営業時間:10:00-22:00(電話受付は9:00~17:30)
定休日:土曜日、日曜日を除く祝祭日、年末年始

寺田倉庫(本社)

【問い合わせ】
寺田倉庫株式会社 TEL:03-5479-1611 http://www.terrada.co.jp/
住所:東京都品川区東品川2-6-10
営業時間:9:30~18:00(電話受付は9:00~17:30)
定休日:土曜日、日曜日を除く祝祭日、年末年始

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