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  • ギター・サウンドをナチュラルに生かす日本製「極上」オーバードライブ

Y.O.S.ギター工房 / Smoggy Overdrive

Y.O.S.ギター工房 / Smoggy Overdrive

  • 試奏・解説・文:村田善行 動画撮影・編集:伊藤大輔
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Smoggy Overdrive フットスイッチ・ワッシャー・バージョン・アップ&ユーザー感謝キャンペーン実施中!

【2016/10/03追記】
 2016年8月より、Smoggy Overdriveのフット・スイッチに取り付けられている「平ワッシャー」がバージョン・アップ。筐体と同素材のA5056アルミニウムより削り出された専用の美観ワッシャーに変更されています。製作はSmoggy Overdriveの筐体とノブ製造を手掛ける畑精密工業株式会社。この変更により、全体にさらなる統一感と高級感が生まれ、日本の職人のこだわりが感じられる唯一無二のペダルに進化しています。

 そしてY.O.S.ギター工房では、このフットスイッチ・ワッシャーのバージョン・アップを記念して、バージョンアップ前のSmoggy Overdriveを購入したユーザーにも、この専用ワッシャーを無償で提供するユーザー感謝キャンペーンを開催しています。

 2016年12月16日(金)までの期間限定。Smoggy Overdriveユーザーは急いで、Y.O.S.ギター工房ウェブサイト内の専用申込みフォームをチェックしてみてください!
Y.O.S.ギター工房ウェブサイト


 静岡の個人工房であるY.O.S.ギター工房が作り出すこだわりのペダル、Smoggy Overdriveをご紹介しよう。このペダルは、オーバードライブ・ペダルを愛するY.O.S.ギター工房の代表である吉田氏が渾身のチューニングで仕上げた、他にはないトーンの質感を持っている。

 まずはその筐体へのこだわり。金属密度の高い筐体シャーシとノブは、エフェクター業界ではまず使用されないA5056アルミニウムというブロック材から削り出されている。正確な寸法に加工されたその筐体は、高速切削スピンドル加工による天面仕上げを経て、高級感あるチタン・カラーにアルマイト処理され完成するというこだわりよう。さらに削り出しの専用ノブは、和のテイストを感じさせる青鈍色(あおにびいろ)アルマイトで仕上げている。その筐体とノブの製作を担当するのは、東京都足立区の畑精密工業株式会社。高度な金属精密加工技術を持つ企業だ。非常に粘り気の強い金属であるA5056アルミニウムの加工難易度は極めて高く、Smoggy Overdriveケース同様の切削・仕上げを行なうことが出来る企業や職人は数少ない。

 またA5056材の基材は円形のものしか存在せず、四角いケースを削り出す工程では、多くの無駄が生じてしまう。それでもこの素材を使用するのは、他の素材では出せない美観・質感が得られること、そしてその密度と厚みにより、汎用のダイキャスト・ケースをはるかに上回るノイズ耐性を持ち、計算しつくされたアース・ラインも加わって、驚異的な低ノイズ設計を実現できる点にある。エフェクター・バイパス時のサウンドにも恩恵は現れる。動画でもそのあたりに触れているのでぜひ確認してほしい。

 肝心のサーキットに関しては、多くのオーバードライブを研究し愛用してきた吉田氏のこだわりから、不要なパーツは一切排除して回路がデザインされている。それ故にパーツがトーンに与える影響は大きく、厳選されたパーツ同士の生み出すスピード感と艶が素晴らしい。単純に回路をコピーするだけであれば簡単だが、ケース・シャーシ、パーツの選定をふまえると、このSmoggy Overdriveと同じ音を出すのは非常に難しいと言えるだろう。

 プレゼンス〜トレブルあたりの倍音が鋭く抜けてくるチューニング。そのサウンドはいわゆるTS系やCENTOUR系ではない。今時のODS系でもない……強いて言えばJBLを搭載したフェンダーのブラック・フェイス・アンプだろうか。歪みの質感もエフェクター的なそれではなく、コンプ感とドライブ感の塩梅が素晴らしい。ギター・サウンドを色付けしないその音色は、ともすれば面白みを感じさせないかもしれない。しかしながら、良いギター、良いアンプを所有する方であれば、一発でこのサウンドの虜になる事は間違いないだろう。またトリートメント効果もあり、全体的にサウンドがリッチに変化するのも嬉しいポイント。複雑な製造工程を要するため、その生産数は非常に少ないそうだが、ぜひ多くのギタリストに試して頂きたいトーンを生み出す日本製の「極上」オーバードライブだ。

※使用ギター:Crews Maniac Sound / OST-60Collector's Select OSL
※使用アンプ:Fender '68 Custom Deluxe Reverb

Y.O.S.ギター工房 / Smoggy Overdrive

底面の仕上げも実に美しい。バッテリー交換用にプレートを分割しているのも実用的だ。

左から素材となるA5056アルミニウム・インゴッド、削り出しのノブ、筐体シャーシ。通常の筐体の約2倍の厚みを持ち、基板を配置すると見えなくなってしまう内部も丁寧に削り出されていることがわかる。

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製品情報

Y.O.S.ギター工房 / Smoggy Overdrive

価格:¥42,000 (税別)

【スペック】
●コントロール:ボリューム、ドライブ、トーン、オン/オフ・スイッチ、エフェクト・オン・インジケーター ●入出力端子:入力、出力 ●電源:9V DC ●サイズ:63(W)× 116(D)× 49(H)mm ●重量:330g(電池含まず)
【問い合わせ】
Y.O.S.ギター工房 http://www.yosguitars.com/
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プロフィール

村田善行(むらた・よしゆき)
株式会社クルーズにてエフェクト・ペダル全般のデザイン担当、同経営の楽器店フーチーズ(東京都渋谷区)のマネージャーを兼任。ファズ関連・エフェクター全般へのこだわりから専門誌にてコラムを担当する他、覆面ネームにて機材の試奏レポ/製品レビュー多数。

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