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  • 週刊ギブソン Weekly Gibson〜第96回

これが最新仕様! レス・ポール・スタンダード2016 HP

Gibson USA / Les Paul Standard 2016 HP

  • 実演・文:井戸沼尚也 動画撮影:編集部 写真撮影:星野俊 録音協力:加藤和彦(オンキヨー) 映像編集:熊谷和樹 取材協力:Gibson Brands Showroom TOKYO

今回は、週刊ギブソン第95回/ギブソンUSA工場ツアーでも紹介しました、ギブソンUSAを代表するレス・ポール・スタンダードの最新版、レス・ポール・スタンダード2016 HPにフォーカスします。本器は最新技術の粋を集めた同ディヴィジョンのフラッグシップ・モデル。その機能やサウンドを、動画でチェックしてみてください。

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※この動画は2分13秒付近で一時的にボリュームが大きくなります、ご注意ください

使用アンプ:マーシャルJVM205H(ヘッド)+1960A(キャビネット)
使用シールド:ギブソンInstrument Cable

最新技術が全部盛りとなったLes Paul Standard 2016 HP

 今年のギブソンUSAのレス・ポール・スタンダードは、2016 Tと2016 HPの2種類がラインナップされており、今回紹介するのは先鋭的な仕様をまとった後者です。2016 Tはノブのプッシュ/プルによりコイル・スプリッティング、フェイズ・リバース、ピュア・バイパスといったコントロールを有していますが、2016 HPはノブのプッシュ/プルに加えて、ボディ裏のコントロール・パネル内に新開発のディップ・スイッチ・コントロールを搭載し、より幅の広い音作りが可能です。

【2016 HP プッシュ/プル機能】

① フロント・ボリュームをプル:フロントPUのタップ(またはスプリット)
② リア・ボリュームをプル:リアPUのタップ(またはスプリット)
③ フロント・トーンをプル:アウトオブフェイズ 
④ リア・トーンをプル:外側のコイルを選択(プッシュで内側のコイルを選択)

 プッシュ/プル機能の④は、タップまたはスプリットした際のコイルを外側か内側か選択することができる機能です。例えばPUをセンター・ポジションにしてタップまたはスプリットにし、内側のコイルを選べばPU同士の距離が近いSTモデル的なトーンに、外側のコイルを選べばPU同士の距離が遠いTLモデル的なトーンになります。動画の1分23秒あたりがST的、1分33秒あたりがTL的なトーンになっています。 

【2016 HP ディップ・スイッチ機能(オン/オフ)】

① フロントPUのコイルタップ/スプリット選択
② リアPUのコイルタップ/スプリット選択
③ フロント選択時のハイパス・フィルターのアウト/イン
④ リア選択時のハイパス・フィルターのアウト/イン
⑤ 過信号サプレッサーのアウト/イン  

 ディップ・スイッチの③と④は、ダブついた低域をカットし、高域だけを通すフィルターをかますか、かまさないかを選択できるという意味です。例えば、バッキング・パートでボリューム・ノブを絞ると高域も落ちてしまい、コード感が損なわれるような場合があります。ディップ・スイッチの③、④をインにしておけば、そのような事態を防ぐことができます。動画では、2分過ぎのあたりでボリュームを絞っても鈴鳴りのするコード・トーンを確認できます。ディップ・スイッチの⑤は、インにしておくと過大な入力時にその信号をほんのわずかに抑えることが可能で、ピッキングの強い人が宅録をする場合などに威力を発揮しそうです。動画の2分13秒あたり(※ボリュームが上がるので注意)で、その効果を確認できます。

New G Forceを搭載

ファスト・アクセス・ヒール・ジョイント

ディップ・スイッチ

 その他、2016 HPは、チューナーにより速く正確なチューニングができるようになったNew G Forceを搭載。さらに、0フレット・アジャスタブル・ナットがチタン製に変更になり(前年まではブラス製)、ハイ・ポジションが弾きやすいファスト・アクセス・ヒール・ジョイントを採用。フレットにはクライオジェニック処理(超低温で金属の特性を変化させ、より強度や安定性を高める処理)を施し、ピックガードはネジなしで着脱可能になるなど、ギブソンUSAの最新技術が全部盛りになっています。

とにかく汎用性が高いレス・ポール

 実際に試奏をしてみての第一印象は「こんなにオールマイティに使える、汎用性の高いレス・ポールは初めて!」というものです。外観は伝統的な美しいレス・ポールそのものですが、サウンドのバリエーションがとにかく広い! 骨太なハムバッカー・サウンドから、出力を落としたコイルタップ、完全にシングルになるスプリット、さらにその際のコイル選択も可能となり、ボリュームを落としてもハイ落ちしない機能も、ライブなどでは非常に便利です。ここまで幅の広いレス・ポールは、ギブソン史上初ではないでしょうか。

 さらに特筆すべきポイントは、その弾きやすさ。ナット幅は幅広だった2015年モデル(45.993mm)から再度アップデートを重ね、44.323mmとなっています。弦落ちを気にすることなく、過去モデルとのギャップを感じない設定です。フレット処理やネックのバインディング処理も丁寧で、ロールドエッジで仕上げられたグリップ感は最初から手に馴染むのも良いですね。また、レス・ポールのハイ・ポジションの弾き心地が苦手という人にこそ、本器のファスト・アクセス・ヒール・ジョイントを試してもらいたいところ。

 最新にして最強の機能を持つレス・ポール・スタンダード2016 HP。幅広い音楽性を持つバンドにいながら、ライブはレス・ポール1本で通したいというわがままな人に、強力にオススメしたい1本です。

【4月下旬より流通予定!】


※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは4月8日(金)を予定。

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製品情報

Gibson USA / Les Paul Standard 2016 HP

価格:¥440,000 (税別)

【スペック】
■ボディ:メイプル・トップ/マホガニー・バック ■ネック:マホガニー ■指板:ローズウッド ■フレット:22 ■ピックアップ:バーストバッカー・リズム・プロ(フロント)、バーストバッカー・リード・プロ(リア) ■コントロール:ボリューム×2(w.コイルタップ)、トーン×2(w.フェイズ/バイパス)、3ウェイ・ピックアップ・セレクター、ディップ・スイッチ ■フィニッシュ:ヘリテイジ・チェリー・サンバースト(写真)、ファイヤー・バースト、ハニー・バースト、トランス・アンバー、デザート・バースト、トランス・ブラック、ティー・バースト、ブルー・ミスト、ライト・バースト、ゴールド・トップ、エボニー
【問い合わせ】
ギブソン・ジャパン http://www.gibson.com/
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