「初音ミク」9歳の誕生日である2016年8月31日に、待望の『初音ミク V4X』がリリースされた。『初音ミク・アペンド』からリファインした徹底して磨き込まれた音声ライブラリーを持ち、パワフルな「POWER」や、ソフトで優しい「WHISPER」などの歌声を加えた決定版と言える。

　「初音ミク V4X」の最大の特徴は、声に吐息や声質変化などを加えるE.V.E.C.（イーベック）機能を搭載していること。E.V.E.C.機能とは、歌声を拡張するために新たに設計された機能群で、母音の表情づけや発声の切り替え、吐息の抜き方の設定まで可能。そこにクロスシンセシス（ふたつの歌声のモーフィング機能）、グロウル（うなり声やガナリ声機能）を組み合わせることで、ひとつの楽曲のなかで、さらに細かく繊細な歌声を表現することができる。

　より自然に、より表現豊かになった初音ミクは、ポップスやロックはもちろん、あらゆるジャンルで、クリエイターのイメージするダイナミックな歌唱を的確に表現してくれるだろう。