WINTER NAMM 2017にて発表されたフェンダーのEXOTIC WOOD COLLECTIONより、ハリケーンのレスキュー材を使用した美しい限定モデルが2機種、登場した。

　「2017 LIMITED EDITION AMERICAN PROFESSIONAL MAHOGANY TELE DELUXE SHAWBUCKER」および「2017 LIMITED EDITION AMERICAN PROFESSIONAL MAHOGANY STRATOCASTER」は、1998年に中米諸国へ甚大な被害をもたらしたハリケーン・ミッチによって倒壊した、ホンジュラス・マホガニーのレスキュー材を使用。ちなみにレスキュー材とは、さまざまな事情により廃棄される木を救済し、製品として甦えらせた木材のこと。フェンダーは、木材の安定的な仕入れ元を確保するだけでなく、希少な木材の確保に対しても常に目を光らせており、今回のケースのように廃棄されてしまう運命にあった木材をプレミアムな楽器に生まれ変わらせることも、重大なミッションだと考えているということだ。

　「2017 LIMITED EDITION AMERICAN PROFESSIONAL MAHOGANY TELE DELUXE SHAWBUCKER」は、分厚いサウンドが特徴の高出力ハムバッキング・ピックアップ“ショウバッカー”を2基搭載。フロント／リアそれぞれのポジションに最適なボイシングが施されており、新次元のサウンドを生み出す。各ボリュームに装備されているトレブル・ブリード・サーキットは、ボリュームを絞った際にも高域のヌケを保ち、ありがちな音のこもりを防ぐものだ。また、ネック・シェイプはモダン“ディープC”で、9.5インチRのローズウッド指板にナロー・トールの22フレット仕様を採用。コード・プレイ／リード・プレイを問わず、快適な弾き心地を実現している。そして何と言っても、マホガニー材ならではの温かみのある音色も大きな魅力と言えるだろう。

　「2017 LIMITED EDITION AMERICAN PROFESSIONAL MAHOGANY STRATOCASTER」は、それぞれ異なるタイプのアルニコ・マグネットをミックス配置したV-Modシングルコイルを3基搭載。フェンダー・サウンドのDNAを受け継ぎつつ、力強いビンテージ・トーンを実現している。マスター・ボリュームには、「2017 LIMITED EDITION AMERICAN PROFESSIONAL MAHOGANY TELE DELUXE SHAWBUCKER」と同様、トレブル・ブリード・サーキットを装備。ネックまわりも、指板材の違い以外は同じ仕様を採用しているため、弾き心地は抜群だ。そして、やはりマホガニー材ならではの温かみのある音色も魅力となっている。2機種とも限定モデルとなっているため、入手はお早めに。