ヘッドウェイ/桜モデル10th Anniversary〜四季折々のストーリー|春
- 2024/05/02
Pioneer / XDP-20
新発売のパイオニアXDP-20は、リーズナブルながら高音質を実現したデジタル・オーディオ・プレイヤー。ここでは気鋭のヒップホップ・バンド=サナバガンの隅垣元佐に、そのサウンドをレポートしてもらった。
昨今、高音質を追求するリスナーの加熱した要望に応えるようにオーディオ・メーカー各社がハイエンドなDAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)開発でしのぎを削る中、本機はシンプルなルックスと操作性で高音質リスニングの敷居を下げたフレンドリーなスタイルの新モデル。とはいえ、心臓部とも言えるDACチップはESSテクノロジー製“ES9018C2M”、オペアンプにはESSテクノ
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【Specifications】
●ディスプレイ:2.4型静電容量タッチスクリーン ●内蔵ストレージ:16GB(システム領域含む)●拡張スロット:microSD×2(SDHC、SDXC 対応)、1スロット最大256GB(exFATフォーマット)●Wi-Fi機能/802.11a/b/g/n(5GHz/2.4GHz)●Bluetooth®機能Profile: A2DP/AVRCP/Codec:SBC ●オーディオクロック:44.1kHz/48kHz 2系統駆動 ●音楽再生可能ファイル:DSF/DSDIFF/MQA/FLAC/ALAC/WAV/AIFF/MP3/AAC ●オープン価格
──高音質の音楽プレイヤーでギター名演を聴いてみようということで、今回はジャズ好きの元佐さんのためにケニー・バレルを試聴サンプルとしてご用意しました!
ありがとうございます!
──そもそも普段はどんなツールで音楽を聴いているんですか?
スマホが多いですね。いろんな曲をちょこちょこ“つまみ聴き”するのはすごく便利ですけど、1曲1曲じっくり聴くことは最近少なくなったかもしれません。レコード好きのメンバーからアナログで音を聴かせてもらうと、やっぱりいいな~と思うんですけどね。
──では、こうしたハイレゾ対応のデジタル・オーディオ・プレイヤーは初めてですか?
ですね。とりあえず、自分のイヤフォンでケニー・バレルを聴いてみます(聴く)。うわ~、スマホとは全っ然違いますね(笑)! 空間を感じるというか、ライブに近い立体感があります。運指のニュアンスとか指と弦がこすれたフィンガー・ノイズまで聴こえるし、同じ音源だけど、もはや別モノです。しかも、クリーンな音色なのにアンプのバリっとしたチューブっぽい感じまでわかるから、目の前でやっているような臨場感というか。
──ブルーノート・スタジオにあった真空管アンプの空気感だと思うと、夢が広がりますね。次は、ハイレゾ対応のイヤフォン(パイオニアSE-CH5T)でも聴いてみましょうか。
(聴く)うん、僕のイヤフォンはかなり無理をしていましたね(笑)。こっちだと、すべてがクリアに聴こえて音と音の空間がはっきりしている。そういう意味ではライブ盤だとさらに楽しそうです。それこそウェス・モンゴメリーの『スモーキン・アット・ザ・ハーフ・ノート』とか、あとはデレク・トラックスも聴いてみたいです。指弾きのニュアンスがどう聴こえるか気になりますね。
──ギタリストにとって、日々どんな音質で音楽を聴くかも演奏に影響を及ぼすんじゃないかなと思っているんですよ。
確かに、毎日何気なく聴いている音がこのクオリティだったら、耳が自然と肥えていくでしょうね。耳コピする時もそのアーティストがどう弾きたいかのニュアンスがより感じとれるから上達にもつながるだろうし、自分がレコーディングで再現する音も変わってきそうです。だからスマホじゃなく、こういうものを聴きながら練習しなきゃですね。僕もこれから気をつけます(笑)。
本記事は、リットーミュージック刊『ギター・マガジン 2018年1月号』の特集記事を転載したものです。本号の表紙巻頭では「MADE IN JAPAN 日本製フェンダーの誇り」と題して日本製フェンダー・ギターを大特集! 1982年の創立以来、35年の長きにわたり多くの人々に夢を与えて続けてきた日本製フェンダーの偉業を、最新モデルの魅力やプロフェッショナルの声、生産拠点であるファクトリー・レポートなどさまざまな視点から、前代未聞の137ページに及ぶ規模で掘り下げる総力特集です。ぜひ手にとってチェックしてください!
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隅垣元佐(すみがき・つかさ)
ファンクやジャズの要素をストリートの感覚とミックスさせる8人組ヒップホップ・バンド、SANABAGUN.のギター担当。自身は主にジャズ系ギタリストに影響を受けており、洒脱なフレーズ使いを得意とする。最新作は2ndフルの『デンジャー』。