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WIZARD LEATHER【2018ギター工房放浪記。】

WIZARD LEATHER

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革製ハンドメイドのピックガード&ストラップ

 埼玉県所沢市のWizard Leatherは、革財布や鞄などの中に、ハンドメイドの革製ピックガードやストラップが並ぶ、一風変わったレザー・ブランドだ。すべての製品が手縫いで作られ、手彫りの図柄が施されている。そんな魅力的なアイテムを製作している山田ミチロー氏は、元ベーシスト。革製品の製作を始めたのは約7年前のことだった。

「交通事故で入院したことを契機に、12~13年前から音楽活動はフェイドアウトしました。そこからレザー・クラフトの教室に通い始めて。その頃、東日本大震災があって、気が滅入らないよう没頭できる何かが欲しかったんですよね。そこでレザー・クラフトが一番おもしろくて、自分の感性と合っていると気がついて。財布や筆箱、ピックガードなど、作ったものをネット・オークションに出していたら、ネット・ショップに出店しませんか?と声がかかったんです」

 こうして始まったWizard Leatherだが、ギター製品の製作は独学。試行錯誤を重ね、手探りで作り上げたという。

「ギター関係のものを作るのは、なかなか難しかったですね。特にストラップは、ベルトと同じ材料の革で作ればいいと思っていましたが、それでは使い心地が良くないんです。それと最初は無段階調整にしていたのですが、ソフト・ケースに入れたときに金属の環がギターに当たって嫌という人もいて。段階的に調整できるタイプにして、さらに長さ調整の幅を細かくしたり、自分なりに工夫しました」

 見た目のオリジナリティだけではない、“かゆいところに手が届く”プレイヤー目線のモノづくりが信条だ。また、革製品の最大の魅力は育てていく喜びだと語る。

「デザイン性もそうですが、革の良さというのは使っていくうちに馴染むことで。エイジングして、こすれた跡や汚れと一緒に艶も出てきて。そして骨格や筋肉の形とか、自分の体にストラップがどんどん合っていく。使っていくほど満足いただけると思います」

 革製のピックガードも人気アイテム。こちらもストラップとは違う難しさがあるそう。

「ピックガードは、ピックアップやネジなどハードウェアに干渉する部分が多いので、神経を使いますね。位置がずれると使いものになりません。しかも、彫り物をするときに革を湿らせて刃を入れたり叩いて刻印すると革が伸びるので、そこも工夫しています。最初は“ちゃんと測って作ったのに、なぜ大きさが合わないんだ”とか、そんなことばかりで(笑)。製作する中でどんどん学んでいきました」

 自分だけのデザインやカラーが欲しい人は、オーダーメイドも可能だ。また、ピックガードが自分のギターと合うか不安な場合は、型を取って製作することもできる。

「一番安心なのはピックガードの現物を送っていただくこと。デザインは既製品の中でどの方向性が好きか選んでいただきますが、バンドのロゴや自分の名前を入れる方も多いですね。それだけでも大きな意味があるようです」

 なお、ドラム用のスティック・ケースもラインナップ。こちらもハンドメイドならではの目を引くデザインが魅力だ。

「今後も路線は変えずに、認知度をもっと高めたいですね。最初の頃にショーケース用に3万円以上の商品を作ったことがあったんですが、すぐに売れちゃって。その時に“良いものが欲しいという人は値段じゃないんだな”って意識が変わったんです。ピックガードもお客様の意見を聞いて世の中の好みがわかってきて。もっといろんな方にWizard Leatherの製品を使っていただけたらいいなと思っています」

 オーダー・ギターやビンテージなど、他人と被らないものを好むギタリストにうってつけのWizard Leather。いま一度、自身のアクセサリー類を見直してみてはいかがだろうか。

Shop Data

WIZARD LEATHER(ウィザード・レザー)

〒359-0037
埼玉県所沢市くすのき台2-21-5
090-1260-3521 ※ご来店の前にお電話ください
http://www.wizard-leather.com/

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