自宅でも野外でも簡単に使える
3W出力の小型ギター・アンプ&Bluetoothスピーカー

　今回は、BlackstarのFLY 3 Bluetoothをご紹介します。こちらは3Wの出力で、どこにでも持ち運べるコンパクト・サイズのミニ・ギター・アンプです。アンプのキャラクターを変えたり、ディレイをかけたり、EQを調整したりと、大型のギター・アンプと同様に本体に設置されているツマミのみですべてをコントロールします。出したい音をすぐに設定でき、気持ち良く弾ける楽しさが詰まったミニ・ギター・アンプですので、さっそく詳細を見ていきましょう。

Blackstar / FLY 3 Bluetooth（Front）

　FLY 3 Bluetooth本体は0.9kgとかなり軽量なので、気軽に外へ持ち出せます。本体上部にはゲイン、ボリューム、EQ、ディレイという4つのツマミがあり、基本の音作りはすべてここで行ないます。そのほかには、Bluetooth、オーバードライブ、ディレイ・レベルをコントロールするツマミ&スイッチがあります。EQツマミはBlackstarが特許を取得している「ISFコントロール」になっていて、ツマミを左側に回すとアメリカ系の乾いたドライ・サウンドに変わり、右に回すとブリティッシュ系の中域が膨らんだサウンドに変化します。

ゲイン、ボリューム、EQ、ディレイ、Bluetooth、ODというコントロールを搭載し、簡単セッティングで好みの音を作ることができる

　弾いてみてまず驚いたのが、クリーンがしっかり出たこと。ただ単純に歪んでいないだけのクリーンではなく、低域から高域までがキレイに伸びていて、ギタリストが「こんなクリーン・サウンドが欲しい」と思うところズバリのサウンドが出せます。オーバードライブ・スイッチをオンにすると、軽いクランチから、かなりヘヴィなオーバードライブまで出せるので、「こんな小さなアンプからこんな音が出るの！？」と思うくらい大きなギター・アンプのような音がしています。弾いていてとても気持ちが良いです。

別売りのFLY 103 Extension Cabinetを接続すれば
ステレオ・スピーカーにもなる！

Blackstar / FLY 103 Extension Cabinet（Front）

　Bluetoothでスマホと接続し、オーディオ・スピーカーとしても使ってみました。ギターを弾いていない時にはこんな楽しみ方もできますね。サウンドは十分しっかりしていて、低音から高音までのバランスの良さに感心してしまいました。音量はかなり大きく出せるので、自宅では十分なレベルではないでしょうか。別売りのFLY 103キャビネットを増設するとステレオ・オーディオ・スピーカーとして楽しむこともできます。部屋の両端にスピーカーを置いてワイドな広がりを楽しむこともできるので、ギター・アンプとオーディオ・スピーカーの2wayの使い方ができます。

　コンパクト・サイズのミニ・ギター・アンプでありながら、サウンドは「しっかりと大きいギター・アンプのようだったこと」に驚いています。クリーンからオーバードライブまでがしっかりと出せ、しかもクリーンは立ち上がりの良いスーパー・クリーンで、オーバードライブは腰のある太いサウンド。とても3Wという小さな見た目から判断できる音ではありません。自宅で使いながら、気軽に外に持ち出せるコンセプトもよく、ギターのギグ・バックに入る大きさなのもうれしい点ですね！　ぜひ皆さんにも体感していただきたいです。