楽器探しのアシスト・メディア デジマート・マガジン

  • 特集
  • 二井原 実がすべてのボーカリスト、プレイヤーに届ける

二井原 実 × Westone 〜 自伝『真我Singer』で語られたイヤモニの大切さ

Westone / Universal Model

ヘヴィ・メタル/ハード・ロック・シーンで今なおトップに君臨する​ラウドネスのボーカリスト、二井原 実の音楽遍歴やプライベートなどを自身の言葉で紐解いていく自伝『真我Singer』がリットーミュージックから刊行された。本書では二井原氏が愛用しているマイクなど音楽活動に欠かせない機材についても語られているが、今回は、特にこだわって使っているというWestoneのカスタムIEMを紹介してもらいながら、本書では詳細に語られていなかったイヤモニの大切さ、イヤモニに対する熱い想いをさらに深くお聞きした。

このエントリーをはてなブックマークに追加

騙されたと思って聴いてみな、言葉にできないくらいすごい世界だから

イヤモニはボーカルにとって新しい機材だと思って使いこなす練習をして欲しいと語る二井原氏

── 自伝『真我Singer』の中でイヤモニとの出会いがシンガーとしての寿命が延びたというお話がありますが、現在愛用されているWestoneの気に入っている点を教えてください。

WestoneカスタムIEMのフレックスカナル。先端部分が体温で膨らみ耳にフィットさせる

 WestoneのカスタムIEMのすごいところは装着したときにイヤモニの先端部分が体温で若干膨らむことで僕の耳にピッタリ合うようになっているところ。これはフレックスカナルという仕組みらしいんだけど、この遮音性が素晴らしいし、他のメーカーのイヤモニとは明らかに違うね。ライブのモニターは外の無駄な音と干渉し合わないというのが大切で、ステージ上にはPAの音やいろんな音があって、それがボーカルには耳障りなわけ。そういった音が微妙にイヤモニの中に入ってきて干渉してくることで、自分の声がマスキングされてしまって、ある帯域だけストンと抜ける。極端な話、曲のコード感がわからなくて、おかしなピッチで歌っていることも過去にはあったんだ。WestoneのカスタムIEMを使い始めてからは音がマスキングされて声がブロックされてしまうことがなくなったから、ステージでがならなくて済むようになった。がならないということは、喉を酷使しなくてよいので安定したパフォーマンスができるようになったね。

── 実際のラウドネスのステージはイヤモニにどんな音を返しているのでしょう?

 基本的に声とドラムだね。たまにギターを返してもらうこともあるけど、いかんせんね、ラウドネスはステージ上ですごい爆音が鳴っているから、わざわざイヤモニにギターを返す必要がない(笑)。人間は可聴できる音域に限界があって、それ以上デカイ音にしても耳に痛いだけで音の判断ができない。よくステージ上で音を上げろ、上げろと言う人がいるけど、あれはほとんど意味がないんだ。
 イヤモニのボリューム設定をするときに気をつけてほしいのは、必要以上に大きくしないこと。もちろんマイクのテクニックとの兼ね合いもあるけど、オンマイクで歌う人も、オフマイクで歌う人も、聴こえてくる音量感というのは同じはずだからね。ライブでは音量を上げないと不安になってしまう気持ちがわからなくもないけど…。

── ミュージシャンを目指す人は、やはりイヤモニを使った方がいいですか?

 そうだね。僕が実際に使って気が付いたのはイヤモニの練習はした方がいい。例えば、このくらいの音量だと喉にどのくらい負荷がかかるのかだとか、通常のボーカルとしての練習だけじゃなく、イヤモニ用の練習時間も必要。イヤモニのボリュームを大きくしたり、小さくしたり、いろいろ試してみて、2時間歌ってもしんどくないやという音量がわかれば、おそらくその人にとっては、そのボリュームが最適なものなんだ。でもバンドの中に入ると、たぶんそのボリュームではきっと物足りないと感じるだろうけど、そこをグッとこらえると、きっと別の世界が開けてくると思うよ。そこがイヤモニの深いところ。イヤモニはボーカルにとって新しい機材だと思って使いこなす練習をしてほしいね。

WestoneのイヤチップはカスタムIEMと変わらないくらい遮音性もある

Westoneのユニバーサル・モデルを試す二井原氏。適切なサイズのイヤチップを選べばライブでの使用も問題ないと言う

── 例えば二井原さんのように、高価なカスタムIEMでなくとも、良いユニバーサル・モデルをアマチュアのミュージシャンが使うのはどうでしょう?

 先ほど、いくつかWestoneのユニバーサル・モデルを聴かせてもらったけど、全然これでいいじゃん!
あんまり褒め過ぎるとカスタムIEMが売れなくなるからよくないけど(笑)、正直問題ないと思う。Westoneはイヤチップがよくできているね(※Westoneのイヤフォンにはシリコンとウレタンフォームの2種類の材質と各サイズがデフォルトで同梱されている)。僕はこのシリコンのチップがおススメだけど、耳への収まりがいい塩梅だしカスタムIEMと変わらないくらい遮音性もあるね。

── もし何かのトラブルで愛用のカスタムIEMがなくても、ユニバーサル・モデルでライブをすることは可能でしょうか?

 全然OK。ただカスタムIEMの強力なところは2時間だろうが、3時間だろうが汗などで(耳の中で)動いてしまうことがないところだね。でもイベントなどの短い時間のライブならユニバーサル・モデルでも充分こなせると思う。そのとき重要なのは、自分に合ったサイズのイヤチップを選ぶこと。そうでないと、Westone本来の実力を発揮させられない。ライブ用のイヤモニということなら、僕は少し大きめのイヤチップを使うのがよいと思うよ。

── 最初はユニバーサル・モデルから入ってカスタムIEMにステップアップするのもありですね。

 もちろん。カスタムIEMはズレ落ちることがないし、なんと言っても世界でひとつ、自分だけのイヤフォンというだけで嬉しいし、ぴったりのものができれば宝物だよね。ギタリストに自分のシグネチャー・モデルがあるように自分の為に作ったカスタムIEMはモチベーションが上がるよ。

── 二井原さんが愛用しているWestoneのカスタムIEMですが、例えば、ボーカリストや楽器プレイヤーでなくても、Westoneのイヤフォンを使えば二井原さんが感じている音の世界が体験できるものなのでしょうか?

 そうだね、おもしろい話があってね。ファンの方が、僕がWestoneのカスタムIEMを使っているのをどこかで知って、さすがに自分はボーカリストやプレイヤーじゃないからカスタムは無理だけどってことでユニバーサル・モデルのW30を手に入れて、感想を送ってきてくれたんだ。“今までいったい何を聴いてきたんだろう、二井原さんたちはこういう音を聴いて作品を作っているのか、今まで聴こえてこなかった音、聴こえてこなかったバランス、躍動感、何もかもに感動して、今はW30を使って通勤中にラウドネスを聴くのが楽しくて仕方ありません”って。

── それは嬉しいですね。

 こだわって作品を作っているから、それがわかったら楽しいだろうなって。特に高崎さんは、自分のギター・ソロより定位や音作りにものすごく細かくこだわっているしね。彼の音への情熱はものすごいんだ。例えばWestoneのような良いイヤフォンで、そういうこだわりを聴いてくれたら彼も嬉しいと思うよ。

Westoneを聴いて音がショボいと感じるなら、もう耳鼻科に行った方がいい

イヤモニとの出会いがなければ喉が終わっていたと語る二井原氏

── Westoneの製品の中でおススメのものはありますか?

 モニターとして使うのならUM Proシリーズが僕が使っているカスタムIEMとドライバーも同じだし、良いと思う。リスニング用ならWシリーズ。最初はW10からで充分。もし余裕があるならW30も良いね。ほんとこれ、騙された思って聴いてみな、言葉にできないくらいすごい世界だから!(※二井原氏はW30を愛用中)
 まずは実際に家電量販店や専門店で試聴してみたらいい。そのときに気を付けてほしいのは、もし音が物足りないなと思ったらそれはイヤチップが自分に合っていないだけだから。Westoneを聴いて音がショボいと感じるなら、もう耳鼻科に行った方がいい。このWシリーズは僕もワールド・ツアーに持っていきたいくらいだよ。

Westone Universal W10【Amazonで購入

Westone Universal W30【Amazonで購入

Westone Universal UM Pro10【Amazonで購入

── 二井原さんにとってWestoneはどういった存在なのでしょう?

 僕はイヤモニと出会ってなければ2000年の終わりに喉が終わってしまっていたし、このインタビューも受けていなかった。歌うことは好きだったけど、イヤモニと出会う前まではステージに出るのが怖かったし、憂鬱だったんだ。イヤモニと出会って、いろいろなメーカーのものを思考錯誤していたけど、WestoneのカスタムIEMとフレックスカナルに出会ったことが決定打。本当に感謝しています。

WestoneイヤモニをAmazonで検索!

Westone Wシリーズ(W10、W20、W30、W40)
Westone Wシリーズ(W60、W80)
Westone UM Proシリーズ

二井原 実・自伝『真我Singer』は絶賛発売中です!

“僕がこの歳でこの声を保ててるのは、イヤー・モニターのおかげ”

 ​ラウドネスのボーカリスト、二井原 実の知られざる姿が語られた自伝『真我Singer』。今まで詳細に語られることのなかったラウドネス脱退の真実や、アースシェイカー初代ヴォーカリスト時代の思い出、華々しい活動の裏で常に抱え続けた喉のトラブルや、音楽活動からの引退を考え転職活動をした日々、結婚と離婚、そして家族との絆……本書でしか読めない、二井原 実の世界が収録された1冊です。

【自伝「真我Singer」CONTENTS】
第一章 誕生前夜〜THE BIRTHDAY EVE
第二章 ラウドネス始動〜LOUD ALIVE
第三章 アメリカへ〜THUNDER IN THE EAST
第四章 決別​、​再生〜DREAMS OF DUST
第五章 再会​、​出航〜THE SUN WILL RISE AGAIN
第六章 そして未来へ〜RISE TO GLORY
第七章 家族よ〜ONE
付録:グラフ、愛用機材コレクション、経験に裏打ちされたヴォーカル四方山話、レコーディング・データ、ほか

このエントリーをはてなブックマークに追加

製品情報

人気記事RANKING

製品レビューREVIEW

製品ニュースPROUCTS