Bose S1 Pro+ wireless PA system × 松井祐貴&井草聖二
- 2024/04/25
イシバシ楽器御茶ノ水本店 HARVEST GUITARS & FINEST GUITARS
楽器の街、東京・御茶ノ水にまた新たな名所が誕生した。イシバシ楽器御茶ノ水本店HARVEST GUITARSと、イシバシ楽器御茶ノ水本店FINEST GUITARSだ。新たにグランド・オープンしたHARVEST GUITARSは、1Fがギブソンおよびビンテージのアコースティック・ギター、2Fにはマーティンを中心に他ブランドのアコースティック・ギターが並び、さらには珍しいブルーグラス系の弦楽器やスティール・ギターを揃え、独自色を打ち出している。そしてその隣のFINEST GUITARSは、1Fがギブソン・カスタム・ショップ、ギブソン・メンフィスのエレクトリック・ギター専門で、2Fはこのほどエレクトリック・アコースティック・ギターの専門フロアにリニューアル・オープンした。大人の隠れ家的アコギ・ショップをコンセプトとするHARVEST GUITARSと、店名通り“最高”のエレキ・ギターを揃えたFINEST GUITARS。早速この両店を詳しく紹介していこう。
★ギブソン・ファンの楽園! イシバシ楽器御茶ノ水本店 FINEST GUITARS レポート記事はページ中段へ★
最初に紹介するのは、JR御茶ノ水駅から徒歩3分、2018年5月12日にグランド・オープンしたHARVEST GUITARS。すぐにピンときた方もいるだろう、店名はニール・ヤングの70年代の名作から付けられている、アコースティック・ギターの専門店だ。1Fはギブソンの現行品とビンテージ、2Fはマーティンを中心としたアコースティック・ギターと、ブルーグラス系の弦楽器を主力としている。価格帯的には20万円以上のものが中心で、客層は70年代にフォーク・ミュージックに親しんだ中高年層が主体。
店の特徴は、J-45だけで40本以上ある圧巻の品揃えはもちろんのこと、とにかく来店客に優しい接客が挙げられる。例えば、中高年だからといって皆がテクニシャンであるわけもなく、逆に昔ギターを少し弾いたがブランクがある、といった人の方が多い。憧れのギターが欲しいが店頭で試奏する勇気がないという来店客が、気兼ねなく「神田川」などを試奏できるよう、店のBGMも70年代フォークにこだわっている。こうした気遣いが心地良い、良い意味で敷居の低い専門店だ。
「私自身が1960年生まれで、1970年代のフォーク・ブームの時にギターを始めました。ですから、同年代のお客様が聴いてきたものや、ギブソンやマーティンへの憧れがよくわかるんです。当時ギターに憧れた方がまた御茶ノ水に帰ってくる、その時の受け皿になれる店にしたいと思っています。1Fはギブソンに特化して、ギブソンのアコースティック・ギターに関しては当店で完結できるような品揃えを心がけています。やはりギターは個体差もあるので、見て、弾いて、比べられることが大切ですよね。ですから同じモデルでも複数揃えたり、ビンテージと現行品を比べたりできるように気を使っています。例えば一口にJ-45と言ってもいろいろなモデルがありますが、一応J-45の型番のモデルは、40本以上は揃えています」
「2Fはマーティンを中心にギルド、ヤマハ、テイラーなどのアコギ、それからバンジョーやマンドリンなどブルーグラス系の楽器を揃えています。こういった楽器もあるところが当店の真骨頂で、ブルーグラスだけではなく、フォーク・ソングにも意外と使われているんですよ。この辺りは初心者の方でも手に取りやすいようリーズナブルな価格のものを揃えていますし、弾き方がわからない方には私がお教えします!」
【白井英一郎・プロフィール】
1960年生まれ。吉田拓郎を聴いてフォーク・ギターを始める。その後イーグルス、オールマン・ブラザーズ・バンドなどのアメリカン・ロックに傾倒し、エレキ・ギターも弾くようになる。ギター、スティール・ギター、バンジョー、マンドリン、ウクレレ、三線を弾くマルチ・プレイヤーとして演奏活動する現役ミュージシャンであり、音楽誌や楽器専門誌のライターの肩書きも持つ。1970年代のファッションを好み、音楽のあるスローライフを実践するロハス・ピープル。入門者からベテランまで、お客様の音楽スタイルはもちろん、ライフスタイルに合った商品を提案する楽器のコンシェルジュ。
1981年生まれ。中学時代よりギターを始め、10代の頃はバンド、20代の頃はDTMでの作曲活動(CS放送のとある番組のエンディング曲も担当)、30代に入ってからは原点回帰でギターを楽しむ。イシバシ楽器に入社してからはデジタル、スクール、ドラム、ギター、買取などを担当し、WEBSHOP在籍時より本格的にアコースティック・ギター担当となる。ギブソン、マーティン、テイラー、ヤマハなどの主要ブランドのファクトリー・ツアーや現地買い付け、オーダーなどを経験。さらに、買取担当時代からビンテージについても多くを学ぶ。フェイバリット・ミュージックは'90年代のビーイング系、アメリカン・ロック、ロック・フュージョンなど。フェイバリット・ギタリストはRichie Kotzen。
※ここで紹介する商品はすでに売却済となっていたり、また写真とは異なる個体の場合があります。
まずはギブソンから、2017年12月にイシバシ楽器池袋店で開催された、泉谷しげる氏のトーク・ライブ・セッションの際にサインしてもらったというギブソン・ハミングバード。トップ材にサーマリー・エイジド処理を施した本器の音は、実際にビンテージのJ-45とハミングバードを所有する泉谷氏も納得の出来だという。歩道に面したショウ・ウィンドウに氏のアルバムとともに飾られている。
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こちらのマーティンは、ニール・ヤングが70年代の前半に使っていた、縦ロゴのD-28をイメージして白井店長自らオーダーしたという入魂の1本。ヘリンボーン・バインディングで、もちろん縦ロゴ・艶出しのヘッドだ。オリジナルの修理歴(オーバー・サイズのピックガード)も再現されている。こちらもショウ・ウィンドウに飾られているので、ニール・ヤング・ファンは店舗を訪れたらぜひチェックしてほしい。
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そして最後は、コア材を使用した、ワイゼンボーン・タイプのアコースティック・ラップスティール。アメリカ西海岸のビルダーであるビル・アッシャーがデザインし、中国で生産して価格を抑えている。スライド・マスターとしても知られる白井氏が、ビルから直接オファーされて取り扱っているので、ここでしか購入できない逸品。弾き方がわからないけど興味がある、という方は白井店長に演奏法を聞いてみよう。
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続いて紹介するのが、HARVEST GUITARSのすぐ隣にリニューアル・オープンした、ギブソン・ファンにはたまらないお店、FINEST GUITARSだ。1Fにはその店名通り、“最上級”のギブソンがところ狭しと並んでいる。2Fはアコースティック・ギター専門店のHARVEST GUITARSとは対照的に、エレクトリック・アコースティック・ギターを専門に取り扱うフロアとなっている。
取材当日は、1F入り口付近にギブソン・フルアコのフラッグシップ・モデル、Super400がガラスケースに鎮座し、取材チームをお出迎え。入店して正面奥にはギブソン・カスタムのレス・ポール・サンバーストが壁一面に並ぶ、圧巻の「バースト・ウォール」を展開! その右側の壁面には、なんと「ES-335ウォール」が。落ち着いて店内を見回すと、ES-275、ES-330などメンフィス工場製の箱物も多数揃えられ、さらに「Made to Major」(ギブソンの新しいプログラムで、1本単位でギターをオーダーできる)による、ここでしか買えない1点もののギターや海外買い付け品、そして程度の良いビンテージの姿も見られる。ここはギブソン・ファンにとっての、楽園と言って良いだろう。
「当店はご覧の通り、Finestなギターばかりを集めていますので、初心者というよりは中・上級者向けのお店です。でも決して敷居は高くありませんので、“良いギターが欲しい”という若い方にもご来店いただいていますよ。なにしろ僕自身が初めて買ったギターがギブソンという人間ですし、スタッフも皆ギブソン好きですから、ギブソン・ファンのお客様とは良いコミュニケーションが取れると思います! 僕が年4回、米国のギブソン・ファクトリーへ飛んで買い付けてきた品や、Made to Majorでオーダーしたここにしかない品はもちろん見ていただきたいですし、ES-335やES-330、ES-275などの箱物も極力複数展示し、ゆっくりと比較して選んでいただけるよう工夫しています。せっかく試奏しても、もう1本弾いてみたくて別のお店に行くと環境も変わるので、結局わからないじゃないですか? 当店なら選び放題ですので、ぜひ大事な1本を探しに来てください!」
【和田孝幸・プロフィール】
イシバシ楽器池袋店でのアルバイト時代、エフェクター、アンプ、国産エレキ・ギターを担当。御茶ノ水本店でのギブソン・フロア責任者、渋谷店でのサブ・マネージャー兼ギブソン責任者を経て、現在は御茶ノ水本店 FINEST GUITARSの店長を務める。所有ギターはVintage ES-335、HC 1959 Les Paulなど。初めて購入したギターが、Gibson Les Paul Special TV-Yellowと、根っからのギブソン好き。60年代のブルースやロックからテクノ、ジャパニーズ・ロックまで幅広く愛聴。ギブソン・ファクトリーでの買い付けなどにも参加し、材料の選定から企画まで幅広く行なっている。
埼玉県出身。父親の影響で中学時代にロックン・ロールに出会い、エレキ・ギターに痺れてバンドを結成し演奏開始。それ以降、同じくギブソン好きの父親の影響でギブソン好きに仕上がってしまい、ライブでギブソン以外のギターを使用したことがないレベルのギブソン狂い。本人曰く、「Firebirdが好きですが、ギブソンなら何でも好きです。腕やテクニックは抜きでかっこいいギタリストが好きです」とのこと。好きなエフェクターはトーン・ベンダー。HERCOのFLEX75愛好家。
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まずご紹介するのは、最新2018年のヒストリック・コレクション・シリーズから1959レス・ポールの美しい1本。4色展開になったフィニッシュ、バックのフィニッシュ、トラスロッド・カバーなどが2017年モデルとは変わっている。このクラスになると、サウンドや作りの素晴らしさは言うまでもない。
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続いては、Made to Majorで作られた1点モノの1957レス・ポール、オール・ゴールド・モデル。ビッシリと刻まれたウェザー・チェックや、フィニッシュの隅々に緑色が出たエイジド加工の貫禄に加え、エルボー部分の塗装が剥がれた下地にチラリと見えるトップ材は、バリバリのタイガー・ストライプ。なんて贅沢な仕様……。
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最後は335コーナーから、こちらの’61 ES-335。メンフィス・ファクトリーで選んできたという、見事な杢が印象的だ。また、ドット・ポジション、ショート・ピック・ガードなど、過渡期の特徴を的確に捉えた仕様がたまらない。
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2018年5月12日にリニューアル・オープンしたばかりのFINEST GUITARSの2Fは、プラグド、つまりエレアコの専門フロアとなっている。コール・クラーク、テイラー、ヤマハ、タカミネ 、オベーション、エピフォン、フェンダーなどの製品が並ぶ、1Fとは違った趣のフロアだ。このフロアの特色は品揃えもさることながら、本格的なPAを用意し、大音量での試奏が可能なこと。ステージでどれだけ使えるかが重要なエレアコを選ぶ際に、この環境で試奏できるのはありがたいはずだ。
「まだオープンして間もないのですが、このフロアでは特にコール・クラークの品揃えを充実させていきたいと考えています。僕自身もコール・クラークを弾いていて、個人的にはエレアコ最強だと思っていますので、自信を持ってお勧めできます。コール・クラークはオーストラリアのブランドなんですが、自国の木材にこだわっており、例えばイチオシのモデルは堅いブラック・ウッドをボディに採用しています。この材が、ボディを叩く音をよく拾うんですよ! PUも良くて、ライン直でもナチュラルなので、ソロ・ギタリストには最高だと思います。最初から弦高が低くて弾きやすいのもオススメ・ポイントなので、ぜひ一度コール・クラークを弾いてほしいですね。その時に、PAを通した大音量でチェックできるのがこのフロアの強みです。価格的には手が届きやすいモデルを多く揃えていますので、気軽に遊びに来てください!」
【濱田 怜・プロフィール】
神奈川県出身。幼少期にピアノを習い、小学校時代よりエレキ・ギター、ドラムを演奏し、大学時代からはライブ・ハウスで仕事しながら、ソロ・ギターの魅力に取り付かれアコースティック・ギターもプレイ。イシバシ楽器に入社後はDTMにも興味を持ち現在奮闘中。ファクトリー出張の経験や、ビンテージ・ギターの海外買付の経験も有り。新宿店アコースティック・フロア担当後、御茶ノ水本店 Finest Guitars エレアコ・フロア責任者となる。
※ここで紹介する商品はすでに売却済となっていたり、また写真とは異なる個体の場合があります。
まずはコール・クラークからFat Ladyシリーズのグレード2のモデルをご紹介。個性的なルックスはブラック・ウッド材によるもので、まったく同じ表情のものは存在しない。最初からエレクトリック・ギター並に弦高が低く、弾きやすいのも特徴だ。ブリッジのピエゾ、ブレーシングのコンタクト、プリアンプのコンデンサーの3種のピックアップをブレンドして、ナチュラルなサウンドを生み出せる。
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そしてテイラーから、フラッグ・シップ・モデル800シリーズからの1本をご紹介。代表的なグランド・オーディトリウム+カッタウェイのボディは、ソリッド・スプルース・トップ、ソリッド・インディアン・ローズウッド・サイド&バック。ピックアップ・システムにはES2を搭載している。在庫の中では値が張るモデルだが、テイラーはまずこれを弾いてみてほしいとのこと。
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■住所:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-8-5 駿河台河本ビル
■アクセス:JR御茶ノ水駅より徒歩3分/東京メトロ丸の内線 御茶ノ水駅、千代田線 新御茶ノ水駅より徒歩4分
■電話:03-6811-0665
■営業時間:平日・土曜 11:00~20:00/日曜・祝日 10:30~19:00
■WEB:https://www.ishibashi.co.jp/ochanomizu-harvestguitars/
■住所:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-8-6 丸善ビル1F、2F
■アクセス:JR御茶ノ水駅より徒歩3分/東京メトロ丸の内線 御茶ノ水駅、千代田線 新御茶ノ水駅より徒歩4分
■電話:03-5244-5210
■営業時間:平日・土曜 11:00~20:00/日曜・祝日 10:30~19:00
■WEB:https://www.ishibashi.co.jp/ochanomizu-finestguitars/