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  • “高音質&高画質”を実現する音楽カメラを3人のプロ・ドラマーがチェック!

ZOOM Qシリーズ meets 沼澤尚、かみじょうちひろ、ひなんちゅ

ZOOM / Q Series

  • 制作:デジマート・マガジン 文:松尾啓史(菅沼孝三ドラム道場) 写真撮影:佐藤哲郎 動画編集:吾妻茂樹

演奏のニュアンスを捉える高性能マイクに、ダイナミックな映像を写す広角レンズを搭載し、数多くのミュージシャンから高い評価を得るズームのQシリーズ。音と映像がもはや切っても切れない関係となった現在において、“高音質&高画質”を手軽に実現するQシリーズのハンディ・ビデオ・レコーダーは、すべてのプレイヤーにとって強い味方だ。中でもその恩恵を最も受けるのがドラマーだろう。近距離でもセット全体が撮影できて、大音量でも音割れせずに録音することが可能。まさにドラマー必携の映像ツールと言える。今回はそんな同シリーズのQ8を沼澤尚、Q4nをかみじょうちひろ、Q2nをひなんちゅがそれぞれ試奏。彼らの動画とコメントを通して、その魅力を体感してほしい。

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ZOOM Q2n × ひなんちゅ[SILENT SIREN]

広角レンズ&高音質マイクを搭載した超コンパクト・カメラ

 どこへでも気軽に持ち運びできる超コンパクト・ボディが特徴のQ2n。突然思い浮かんだ音楽アイディアも、逃さずにすぐ記録することができます。手のひらサイズながら高音質のマイクや、5段階に画角を調節できる160°の広角ワイド・レンズを採用しているところも大きな魅力。搭載のフルカラー液晶で画角のチェックはもちろん、撮った映像をその場ですぐ再生/確認することができるので、Wi-Fiに接続して外部モニターで確認する手間も不要です。

 “演奏の録音なんてスマホで十分じゃないか”と思う人もいるかもしれませんが、そういう人こそ、一度このQ2nを試してほしいですね。大音量のドラムをクリアに集音し、音割れも皆無。スティーヴ・ガッドやデイヴ・ウェックルも認めた、そのサウンドのディティールをぜひ体感してほしいです。その他にもコンピュータやiOSデバイスと接続できるポート(別途変換アダプターが必要)も備えているので、小型なストリーミング用のWEBカメラやUSBマイクとして利用するなんて使い方も便利ですね。

Q2n

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自分の耳に聴こえている音そのままで録れている
by ひなんちゅ

ひなんちゅ「想像以上に小さくて、軽くてビックリしました。どんな風に撮れるのか楽しみだったんですけど、画質も音もめちゃくちゃ良かったです。映像については、セット全体を撮影できるのが良いなと思いました。スマホのカメラだとどうしても見切れてしまうけど、Q2nならその心配もないですよね。自分がドラムを叩いている姿を撮影することはないんですけど、これだけ綺麗に撮れるなら、フォームを見直したり、手足の動きを確認したり、今日みたいにリハスタで練習するときに使うと良いなと思いました。アタッチメントを使ってマイク・スタンドにセットできるのも便利ですよね。Q2nを持っていくだけで、撮影できるのは女子的にもうれしいです。音質はチャイナがクリアに録れていることに驚きました。スマホで録音するとどうしてもチャイナの音が割れてしまうので。そういうところも含めてすごくリアルで、自分の耳に聴こえている音そのままで録れているように感じました。私ならまずライブで使ってみたいですね。ドラムの後ろに置いて、自分も映るし、お客さんも映るアングルで撮影して、その動画をインスタにアップしたいです」

手のひらで収まるほどの小型サイズ。電池駆動で、単3電池2本で約2時間録画することができる

Q2nの機能を拡張する別売りの専用アクセサリー・パックAPQ-2n。マイク・スタンド・アダプタや不要な光を遮るレンズフードなどが同梱

ZOOM Q4n × かみじょうちひろ[9mm Parabellum Bullet]

2種類のステレオ・マイクを装備した自撮り可能な音楽カメラ

 軽量コンパクト性を保ちつつ高機能を実現したQ4nは、奥行のある立体的なステレオ音像で録音できるXY方式と、AB方式の2種類のステレオ・マイクを採用。手動でマイクの向きを変えることができ、簡単に指向性を使い分けることが可能です。

 映像はフルHDを超える2.3K画質での超高画質撮影モードの他、5種類の撮影モードを搭載しており、特筆すべきポイントはバリアングル液晶モニターによって、被写体側からのアングル確認ができてしまうという点でしょう。YouTubeなどへの動画投稿における、自撮りの確認を容易に行なうことができるので、ミュージシャンはもちろん、動画クリエイターにとっても格好のカメラだと言えます。ドラマーにとっては練習時のフォーム確認などにも最適ですね。

 市販の豊富なアクションカム・マウントを活用できる変換アダプターも付属しているので、それらを用いて新しい視点による映像を開拓することもできますし、Q4nを複数台用意したマルチ・アングル撮影なんかもアイディアとして面白いですね。

Q4n

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撮って確認するという上達に必要な作業に最適なツール
by かみじょうちひろ

かみじょうちひろ「ZOOMのハンディ・レコーダーは昔から使っていて、今はQ2nを村石道場(村石雅行ドラム道場)へ持って行って、師匠の演奏を撮影したり、自分のプレイを見直すのに使っています。ZOOMのレコーダーは、使いやすくて、音が良くて、映像もキレイで、新鮮でうまい旬の魚を食っているみたいな感じというか(笑)。フォームを確認するのに、簡易的にスマホで撮ったりすることもあるんですけど、音の立体感や広がり、解像度が圧倒的に違いますね。音がクリアなので、ミス・ショットがよくわかるんです。そういう音質の良さは、Q4nにも共通したものを感じましたね。道場に入ってフォームや腕の動き、タイコの鳴らし方とか、いろいろ指摘されて、それを矯正するために、プレイを撮影して、チェックするっていう流れをずっと繰り返していたんですけど、今回Q4nを使ってみて、確認するためにカメラの方に回る、そのワン・モーションがないだけで、すごくストレス・フリーになるんだなって実感しました(笑)。この回転するディスプレイ、めちゃくちゃ良いですね! うまくなるためには撮って確認するっていう作業が絶対に必要なんですけど、Q4nはそれに最適だと思います」

Q4nの液晶モニターは180度回転可能。自分の立ち位置に合わせて、自らアングルを調整することができる。簡単に“自撮り”できるので、“叩いてみた”動画などの撮影にうってつけ

2種類のステレオ・マイク方式を採用しているQ4n。写真はマイクを外に広げて配置するAB方式。広がりのあるステレオ感が特徴。動画の練習シーンはこちらでレコーディング

2つのマイクを交差させて配置するXY方式。自然な奥行きと広がりのある立体的なサウンドが特徴。動画の楽曲に合わせたパフォーマンス・シーンではこちらのスタイルで録音

ZOOM Q8 × 沼澤尚[シアターブルック、ブルーズ・ザ・ブッチャー、etc.]

外部入力機能も搭載されたQシリーズの最高峰

 広角/高画質/高音質に加え、2系統のXLR端子を用いた最大4トラックでのマルチ・レコーディングや、マイク交換システムを採用したQ8は、Qシリーズの最高峰! 動画撮影に必要なすべてがパッケージされ、あらゆるクリエイターのニーズに応える音楽カメラです。直観的に操作できるジョグ・ダイヤルでの入力レベル調整の他、タッチ・パネル液晶モニターで各トラックのバランス調整など、簡単なミキシング作業も直感的に行なうことができます。

 XLR端子にはマイク入力はもちろん、オーディオ機器から音声を流し込んだり、外部ミキサーを利用して、収音された音声を本機に入力したり、用途に応じてさまざまな使い方をすることができます。また、映像とは別に4トラックの音声データを個別に保存できるので、後から細かくエディットすることも可能です。

 標準付属のXYマイクから、別売りのマイク・カプセルに交換できるのもQ8の大きな特徴。より迫力あるサウンドを捉える大口径XYマイク=XYH-6の他、MSマイクやショットガン・マイクなども用意。音楽のみならずセリフ収録など、さまざまな場面で活用することができます。

Q8

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これだけの機能を備えながらコンパクトで軽量なことにビックリ! by 沼澤尚

沼澤尚「まわりの友人達がそれぞれいろいろなメーカーのいろいろな機種を持っていて、どれが使い勝手が良くて、音が良くて、映像の画質がキレイで、などを手に取ってきちんと調べたことなどなかったのだが、今回この機会に初めて実際に手に取ってみて、これだけの機能を備えた動画撮影&録音機材がこんなコンパクトで軽量になってることにまずビックリ。こういう動画撮影で常にまず悩むのが、“どこに置けば最適な構図で撮れるんだろう?”という、状況によってのカメラの置き場所やアングル。それが、この高品質の広角レンズとさらにズーム機能がついてることで一気にそのストレスが解消されている。場所を選ばずに好きな感じで撮れそうな感覚。そして肝心のサウンド・クオリティは、このステレオ・マイクに加えて外部入力を2回線使用できることで、バンド編成や小編成でのライン、またはエアの2ミックスを同時に、ドラム・セットだけを録りたかったら工夫次第でさまざまなミックスを生み出すことができる、という特にサウンド面で可能性をさらに広げていて素晴らしいと感じた」

Q8には外部マイクやオーディオ機器と接続できる2系統のXLR端子を装備。楽曲に合わせて記録する際などはミキサーからのライン入力で音声データをそのまま本機に流し込んで収録することができる

動画のサウンド・チェック時には、スネアとキックにマイクを立てて、XLR端子に接続し、内蔵マイクと合わせて4トラック同時録音。各入力の音量は本機のダイヤル、またはミキサー画面で個別にレベル調整が可能

環境や好みに応じて、さまざまなタイプのマイク・カプセル(別売り)に交換できるのもQ8の大きな特徴。左からXYH-6(大口径ダイアフラム)、XYH-5(ショック・マウント搭載)、MSH-6(MS式)、SGH-6(指向性ショットガン)、SSH-6(MS式ショットガン)の計5種類

リズム&ドラム・マガジン 2018年9月号 発売中!

 本記事は、リットーミュージック刊『リズム&ドラム・マガジン 2018年9月号』の機材レポート記事との連動特集です。表紙アーティストはYasei Collectiveの松下マサナオ。付録DVDには藤掛正隆×湊雅史による迫力のパフォーマンス映像の他、アップ・ダウン奏法に焦点を当てたフット・ワークの教則映像などが収録。6月22日に54歳の若さでこの世を去ったヴィニー・ポールの追悼特集、セッティング特集の後編第二弾など、今月も盛りだくさんの内容です。本記事と併せてぜひお楽しみください。

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製品情報

ZOOM / Q2n

価格:オープン

【スペック】
●記録メディア:micro SD(class 10以上) ●動画解像度:HD1080p 30fps/HD1080p 24fps/HD720p 30fps/HD720p 24fps ●動画フォーマット:MPEG-4/MOV ●音声フォーマット:WAV(24bit/96kHz、24bit/48kHz、16bit/44.1kHz)●入出力端子:ステレオミニジャック、ライン/ヘッドフォン・兼用ステレオミニジャック、microUSB ●電源:単3電池×2、ACアダプタ(別売) ●電池寿命:約2時間以上(動画撮影720p/30fps アルカリ電池使用の場合) ●外形寸法:66.0(W)× 46.5(D)× 85.4(H)mm ●重量:本体92g(電池含まず)
【問い合わせ】
ZOOM http://www.zoom.co.jp/
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ZOOM / Q4n

価格:オープン

【スペック】
●記録メディア:SD/SDHC/SDXC カード ●動画解像度:HD1080p 30fps/HD720p 60fps/HD720p 30fps/WVGA 60fps/WVGA 30fps ●動画フォーマット:MPEG-4/MOV ●音声フォーマット:WAV(16/24bit、44.1/48/96kHz)、AAC(64~320kbps、48kHz) ●入出力端子:ライン/マイク・イン、ライン/ヘッドフォン・アウト、HDMIアウト、USB ●電源:リチウム・イオン電池、ACアダプタ(別売) ●電池寿命:3時間(動画撮影720p/30fps、LCDユニット非装着時) ●外形寸法:106.4(W)× 30.4(D)× 57.8(H)mm ●重量:本体/167g(電池含まず)、LCDユニット/51g
【問い合わせ】
ZOOM http://www.zoom.co.jp/
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ZOOM / Q8

価格:オープン

【スペック】
●記録メディア:SD/SDHC/SDXCカード ●動画解像度:3M HD30fps、HD1080p 30fps、HD720p 60fps/30fps、WVGA 60fps/30fps ●動画フォーマット:MPEG-4/MOV ●音声フォーマット:WAV、AAC ●L/R入力:XYマイク(XYQ-8)、XYステレオ方式、ステレオ指向角120° ●電源:リチウム・イオン電池、ACアダプタ(別売) ●電池寿命:実使用約2時間(720p 30fps、LCD開、コンボ・ジャックにコンデンサー・マイクを接続) ●外形寸法:[マイク起立時]47.8(W)×156.63(D)×118.54(H)mm ●重量:本体340g(マイク、電池含む)
【問い合わせ】
ZOOM http://www.zoom.co.jp/
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プロフィール

ひなんちゅ
東京都出身。小・中学生時代をインドネシアで過ごし、現地でドラムを始める。帰国後は雑誌の読者モデルとして活躍する一方、撮影現場で一緒になったすぅ(vo、g)と意気投合しSILENT SIRENを結成、2012年にメジャー・デビューを果たす。2015年1月にはガールズ・バンド史上デビュー後最短での日本武道館公演を実現。7月11日に最新シングル「19 summer note.」をリリースした。

かみじょうちひろ
長野県出身。中学時代にドラムを始める。2004年に横浜で9mm Parabullem Bulletを結成し、精力的な活動をスタート。アグレッシヴな楽曲とライブパフォーマンスで話題を集め、07年にメジャー・デビュー。これまでに7枚のオリジナル・アルバムをリリース。09年に初の日本武道館公演を開催し、2011年に横浜アリーナ公演を成功させている。2017年に7枚目のアルバム『BABLE』を発表した。

沼澤尚
大学卒業と同時にLAの音楽学校PITに留学。ジョー・ポーカロ、ラルフ・ハンフリーらに師事。13CATSをはじめ、さまざまなアーティストと共演し、2000年から日本国内でも本格的な活動をスタート。シアターブルック、ブルーズ・ザ・ブッチャー、DEEP COVER、koji Nakamura、AFTER SCHOOL HANGOUT with林立夫、OKI DUB AINU BAND、河村隆一、大貫妙子、大塚愛、さかいゆうなどと活動中。
◎撮影協力:Atelier ju-tou

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