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中西道彦(Yasei Collective)が斬る! ベーシストが注目するフィルター・ペダル7モデル

ベース用フィルター・ペダル

ファンクといえば“ミョ〜ン”とか“パウ!”というなんとも妙な音を出すためのエフェクト、フィルター系ペダルは欠かせない! そのサウンドだけで宇宙へと飛び立てるはずだ。しかし、現在の音楽シーンにおいては、そういったファンク系の使い方だけではなく、歪みエフェクトやオクターバーなどと組み合わせることでシンセ・ベース的な音色を担ったりと、その活用法はより可能性を広げていると言えるだろう。そこで今回は、いわゆる“フィルター・サウンド”をさらに拡張する付加機能を持ったフィルター系ペダル7機種をYasei Collectiveの中西道彦にチェックしてもらった。これらのペダルで、独自のサウンドをつかめ!

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Ashdown / SZ Funk Face

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価格:オープン・プライス(市場実勢価格 37,000円前後)

◎SPECIFICATIONS
●コントロール:アウトプット、ドライブ、センシティビティ、バルブ・スイッチ、ワウ・スイッチ、プリ/ポスト・バルブ・スイッチ●入出力端子:インプット、アウトプット●電源:DC18Vアダプター●外形寸法:113(W)×120(D)×36(H)mm●重量:1.5kg

 ベース・アンプ・メーカーらしく、真空管を搭載したエフェクター開発にも熱心なアッシュダウン。本機は元ジャミロクワイのスチュアート・ゼンダーのシグネイチャー・エフェクターで、オート・ワウにドライブ・ペダルの機能もプラスした2イン1モデルだ。オート・ワウはフィルターの動作方向(ダウン)やスピードは固定で、コントロールは感度を調整するセンシティビティのみ。真空管12AX7を使用したドライブは、歪み量を調整するドライブ・コントロールのみで、独立使用も可能だ。筐体横のミニ・スイッチで歪みをフィルターの前段/後段で選択でき、それによって音色や効果も変わってくる。シンプルながら即戦力の1台だ。

【Nakanishi’s Impression】
ドライブ・ペダルとしても優秀。良い意味で落ち着いたフィルターです。

 スチュアート・ゼンダーのモデルということで、もっとピャウピャウしたイメージを持っていたんですけど、ワウ・ペダルの半止めみたいな、あまりフィルターが動かないタイプで、ある意味アッシュダウンらしい渋い感じがあります。センシティビティを絞って隠し味的に使うのも良さそうです。個人的に良かったのはドライブ・スイッチで、これは単体で使っても良いですね。真空管ならではの暖かみがありますし、真空管アンプの出音に近いイメージです。フィルターとドライブはプリとポストを切り替えられますが、歪みにフィルターがかかるプリ設定のほうが、フィルター効果が強調されてエグい感じになりますね。逆のポスト設定だと、フィルターというよりはドライブのバリエーションという感じで、フィルター効果はあまりわからないかもしれません。

 とにかくドライブ・ペダルとして優秀で、ドライブを絞ってクリーン・ブースト的に使うのもアリですし、かなり歪ませてもアタックが生きています。

問い合わせ:キクタニミュージック(0561-53-3007)
http://www.kikutani.co.jp/

Earthquaker Devices / Spatial Delivery

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価格:オープン・プライス(市場実勢価格 26,000円前後)

◎SPECIFICATIONS
●コントロール:レンジ、フィルター、レゾナンス、モード・トグル・スイッチ、オン/オフ・スイッチ●入出力端子:インプット、アウトプット●電源:DC9Vアダプター●外形寸法:63.5(W)×117(D)×57(H)mm●重量:300g

 多機能・高品質はもちろん、独創的なグラフィック・デザインでも人気が高い、米オハイオのエフェクター・ブランド、アースクエイカー・デバイセス。本機スペーシアル・デリバリーは、アップ・スウィープ/ダウン・スウィープといった定番のフィルター・モードに加え、フィルターにかかる電圧を不規則に変化させることで、ランダムなワウ効果を生み出すサンプル&ホールド・モードも搭載している。フィルターはローパスとハイパスのクロスフェードで、フィードバックを調整するレゾナンスも搭載。3モードと合わせればオーソドックスなオート・ワウからリング・モジュレーター的なサウンドまで多彩なワウ効果を得られる。

【Nakanishi’s Impression】
音が瑞々しいですし、幅広い音作りができます。

 かなり踏み込んだ個性的な音作りもできるんですが、そもそものオート・ワウとしての機能はしっかりしています。けっこうエグくかけることもできるんですけど、フィルターが動くか動かないかっていう瀬戸際のセッティングでも繊細な表現ができるモデルですね。フィルターはハイパスとローパスなんですけど、これも使い勝手が良く、例えばあえてローをカットしたセッティングにしてイントロやブレイクダウンで使うなんてことも面白そうです。

 それと、僕自身がシンセ・ベースも弾くので気になったのがレゾナンス。かなりバリッと効くタイプで幅広い音作りができます。さらにフィルターのアップ/ダウンのほかにサンプル&ホールド・モードもあって、それぞれのモードのために3台用意してもいいぐらいです(笑)。

 このブランド全体のイメージなんですが、音が瑞々しいですし、“こういう使い方をしてもおもしろいんじゃない?”という提案を感じます。単にオンに するだけでなく、曲中にツマミを動かしていくような攻めの使い方もおもしろそうですね。

問い合わせ:ヤマハミュージックジャパンお客様コミュニケーションセンター(0570-056-808)
https://www.earthquakerdevices.jp

Emma Electronic / DiscumBOBulator V2

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価格:30,000円

◎SPECIFICATIONS
●コントロール:ブースト、ウィッズ、アタック、センス、フィルター・アップ/ダウン選択スイッチ、ブースト・スイッチ、オン/オフ・スイッチ●入出力端子:インプット、アウトプット●電源:DC9Vアダプター or 9V乾電池●外形寸法:94(W)×120(D)×51(H)mm●重量:387g

 元TCエレクトロニックのエンジニア、Jan Behnckeが興したデンマークのガレージ・メーカー、エマ・エレクトロニック。本機はV2の名のとおり、以前発売されていた同モデルのバージョン2で、高音の反応も良く、よりワイドなレンジに対応し、高出力なアクティヴ・ベースでも安心な旧モデルの3倍のヘッドルームといった改良に加え、ブースター機能も追加したモデルだ。オート・ワウ部のコントロールは帯域(ウィッズ)・フィルター動作の速さ(アタック)・感度(センス)といった基本的な3ノブに、フィルターのアップ/ダウンを選択するミニ・スイッチという構成。ブースターは最大10dBまでのクリーン・ブーストが可能だ。

【Nakanishi’s Impression】
守備範囲が広いので、音を作り込みたい人にオススメ。

 以前バージョン1を使っていたんですけど、精密というかセッティングが追い込めるモデルですね。フィルターの開くスピードも幅広く、アタックの設定次第でウワ〜ンという音からピョンっていう音まで作れますし、1番速くしたときの追従性も良いです。

 “これはこの音” というより、守備範囲が広いので、オート・ワウの音を作り込みたい人にオススメです。デモ演奏の2トラック目ではダウン方向のフィルターで弾きましたが、この場合は前段にディストーションなどをつないで倍音を強調すると、よりロー・ポジションでの効果がわかりやすいと思います。もちろんそのままでもOKで、ハイ・ポジションでのゆったりとしたフレーズなどにはピッタリですね。それと、ベースで使うならブーストはオンにしたほうがいいです。オート・ワウってちょっとピーキーになることが多いんですけど、ブーストをオンにするとグッと音圧も上がりますし、聴こえている帯域を強調してくれるので音抜けも良くなります。1台入れておくと、幅広く活躍してくれると思います。

問い合わせ:日本エレクトロ・ハーモニックス(03-3232-7601)
http://www.electroharmonix.co.jp/

Meridian Guitars / Funk-U-Lator

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価格:オープン・プライス(市場実勢価格 50,000円前後)

◎SPECIFICATIONS
●コントロール:ドライ、シンセ、シンセ・スイッチ、レンジ、アタック、マスター1、オクターヴ・ダウン、ワウ、マスター2、-6dBスイッチ、オクターバー・オン/オフ・スイッチ、オート・ワウ・オン/オフ・スイッチ●入出力端子:インプット、アウトプット、エクスプレッション・ペダル・イン●電源:DC9Vアダプター●外形寸法:170(W)×110(D)×57(H)mm●重量:660g

 職人歴はまだ10年ほどながら、杢を生かした繊細な手工芸的ベースの製作で注目を集めているイタリアのルシアー、DavideCardone。オンボード・プリアンプなども開発する彼の工房メリディアン・ギターズからリリースされたこだわりのオート・ワウが本機だ。レトロな木製パネルの右側がオート・ワウ、左側がオクターバーとなっており、独立・同時使用が可能。オート・ワウはワウ・ツマミでエフェクト・レベルを調整できるので、低音の存在感も確保できる。オクターバーは2種類の帯域を選択できるシンセ・レベルの調整により、まさにシンセ・ベース的なズ太く荒いオクターヴ音を作り出すことも可能。こちらも原音をミックスできる。

【Nakanishi’s Impression】
隠し味にするにはもったいないシンセ・ベースへの扉を開いてくれるモデル。

 まずオート・ワウとしてはかなり優等生的で、それほどエグくはないです。入力レベルの切り替えが-6dBに対応していたり、出力の高いベースでも受けられる設計になっていて、作った人はかなりフィルター・オタクですね(笑)。どんな設定にしても破綻しないし、ワウというドライ音のミックス・コントロールがあるのもかなり良いです。隠し味的にも使えるモデルですよ。……ただ、このモデルは隠し味にするにはもったいない(笑)。オクターバーに何かのエフェクトをかけるという最近の傾向(つまりシンセ・ベース的な方向性ですが……)からするとドンズバな使い方ができますね。

 ドライ音をカットしてシンセ・ツマミで矩形波っぽいニュアンスを加えていくとシンセ・ベース的な音も作れますし、このペダルをどういう風に使ってほしいのかという製作者の意図を感じます。あくまでもベース用エフェクターからそちらの方向を見たというのも良いですし、アナログ・シンセ、シンセ・ベースへの扉を開いてくれるようなモデルだと思います。

問い合わせ:スリークエリート(03-6383-2968)
http://sleekelite.com

Mooer / Sweeper

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価格:オープン・プライス(市場実勢価格 6,600円前後)

◎SPECIFICATIONS
●コントロール:レンジ、レゾナンス、インテンシティ、モード切り替えスイッチ、オン/オフ・スイッチ●入出力端子:インプット、アウトプット●電源:DC9Vアダプター●外形寸法:42(W)×93.5(D)×52(H)mm●重量:160g

 奥行き93.5mm×幅42mm×高さ52mm、重量160gという超コンパクト・サイズながら、デジタル・プリアンプを始めとする多 彩なエフェクターをリリースしている中国のメーカー、ムーアー。オート・ワウは全4モデルがラインナップしているが、本機は “BASS”と銘打たれているだけあり、ベースの周波数帯域にチューニングされた1台だ。小サイズなだけありコントロールはシンプルだが、ミニ・スイッチによりクリーンとファズというふたつのモードを切り替え可能。ファズの歪み量などは調整できないが、ズ太くザラザラとしたサウンドは文句なしで、オート・ワウ効果をさらにパワフルに彩ってくれる。ACアダプターのみでの駆動だ。

【Nakanishi’s Impression】
小っちゃい爆弾みたい(笑)。ひとつの音しか出ないけど、その音が最高。

 シンプルですけど……小っちゃい爆弾みたいなエフェクターですね(笑)。ひとつの音しか出ないけど、その音が最高っていうタイプで、エレクトロ・ハーモニックスのBassBallsみたいな印象かな。僕はこのブランドのディレイを使っているんですけど、発振専用になっていますね(笑)。割り切っている感じですごく好きなブランドです。この音を使いたいからエフェクター・ボードに入れるという点では、このサイズならではの強みと主張があると思います。入れておくと何かと便利だと思うし、音もしっかりしています。

 ベースで使う場合はファズ・モードのほうが泥臭さもあるし、エグくてオススメで、クリーン・モードで使う場合は、前段に何かをつないだほうが効果がハッキリ出ると思いますね。とにかく使い方に迷わないですし、実はそういうエフェクターのほうがずっと使い続けたりするんですよ。トゥルー・バイパスだったり、押さえるところは押さえたモデルです。

問い合わせ:LEPインターナショナル(info@lep-international.jp
https://www.lep-international.jp/

Source Audio/ SA223 Manta Bass Filter

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価格:24,000円

◎SPECIFICATIONS
●コントロール:エフェクト・ノブ、デプス、スピード、オプション・セレクト・スイッチ、オプション、コントロール・インプット・スイッチ、MODソース、フットスイッチ×2●入出力端子:インプット、アウトプット、マルチ・ファンクション・イン、マルチ・ファンクション・アウト●電源:DC9Vアダプター●外形寸法:114(W)×114(D)×58(H)mm●重量:460g

 革新的なオーディオ・エフェクターを生み出すために、アナログ・デバイセス社やカーツウェル社などの技術者が集って、 2005年に創業したソース・オーディオ。指に装着したセンサーで効果を自在に操るSOUNDBLOX シリーズなどで著名だ。本機はSA126 Bass Envelope Filter をダウン・サイジング化、多機能化したモデルで、計24種類のフィルター・タイプを内蔵。ローパス・フィルターだけでも2極から6極、パラレルなど多彩なフィルター特性を選択でき、フェイザーと併用することもできる。加えて、8種類のドライブ・タイプや5種類の波形なども選択、プリセットでき、まさにフィルター・エフェクトの集大成と言える1台だ。

【Nakanishi’s Impression】
まさにマルチなフィルターで完全に別の次元にぶっ飛んで行ける。

 マルチ・エフェクターみたいな感じで、思いつくことはすべて、思いつかなかった使い方までできましたね。機能のすべてを試せたとは思っていなくて、ひたすら遊べちゃいそうです。しかもこの小さいボディでここまでというのは、本当にすごいですね。ちゃんと聴こえるローが残っているし、モノにできたらメチャクチャ強い武器になりそうです。

 12パターンの基本フィルターに波形が5つもあるので、狙った音を作ることはもちろん、いろいろいじっているうちに“これは!”という音が見つかると思います。それだけの懐の深さ、インスパイアしてくれる可能性を感じましたね。あと、プリセットがふたつできて、オーソドックスな設定と飛び道具的な設定を切り替えることができるのもいいですね。フェイザーも入っていますし、まさにマルチなフィルターです。

 今までシンセ・ベースでしかできなかった表現がエレキ・ベースでできると思いますし、完全に別の次元にぶっ飛んで行けますね。

問い合わせ:オカダインターナショナル(03-3703-3221)
http://www.okada-web.com/source-audio

Subdecay/ Prometheus DLX

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価格:オープン・プライス(市場実勢価格 40,000円前後)

◎SPECIFICATIONS
●コントロール:ワープ、フリケンシー、デプス、レゾナンス、シェイプ、モード、フィルター・タイプ・スイッチ、タップ/ホールド・スイッチ、バイパス・スイッチ●入出力端子:インプット、アプトプット●電源:DC9Vアダプター●外形寸法:89(W)×117(D)×54(H)mm●重量:510g

 エフェクター・デザイナー、ブライアン・マーシャルによって米ワシントンで創業されたサブディケイ。本機は初代プロメテウスにプロテウスの機能を盛り込みつつ、極限までフィルター・エフェクトの可能性を拡張したモデルで、日向秀和の愛用でも知られているだろう。特徴はシェイプ・ツマミで選択できる11種類の波形で、フィルターを動かすLFOや、Warpなど特殊効果も選ぶことができる。さらにステップ・シーケンサーやトリガー、スピードのマニュアル調整など11種類を備えたモード選択で、単なるオート・ワウ効果に収まらない幻想的な表現や、リアルタイム・コントロールができる。基本設定は4つのツマミだけというのもシンプルだ。

【Nakanishi’s Impression】
フィルターの粘りがすごくあって、音がメチャクチャ太い。

 盛りだくさんで、全部理解するまでに時間をかけて楽しめそうです。パッと触った感触だと、エンベロープの強弱によってフィルターのスピードが変化していくモード(注:シェイプの右端)がオルガンっぽい感じがあって良かったですね。あと、どのモードでもフィルターの粘りがすごくあって、音がメチャクチャ太い。全部のレンジを出すというより、聴こえてほしい帯域に絞ってしっかり出しているという印象です。フィルター帯域の選択も便利で、ローパス(LP)のときの低音の出方もすごく好きなんですけど、あえてローをカットする使い方でもおもしろそうです。

 多機能なのは当たり前で、その先にメーカーの個性を出していくという時代になっていると思いますけど、音の太さやスウィープしたときにもおいしいところが残るフィルター設定などに、メーカーの意図が感じられました。これをきっかけにLFOや波形の違いなどにも視野が広がる、相乗効果があるんじゃないかな。

問い合わせ:LEPインターナショナル(info@lep-international.jp
https://www.lep-international.jp/

【総評】初心者でも、とにかくツマミをいじればカッコいい音、おもしろい音に出会える。

今回使用されたのは、中西のメイン器である1976年製のフェンダー・プレシジョン・ベース。 ピックガードで隠れたボディ部分を大きく削ることで軽量化しているほか、ノードストランド製ピックアップの搭載、配線を見直し、高さのある フレットへの打ち直しなど、自身のスタイルに合うようにあらゆる箇所にカスタムを施している。

 僕自身はレッチリも大好きですし、いろいろなオート・ワウを使ってきましたけど、Yasei CollectiveではいわゆるPファンク的というか、王道なオート・ワウの使い方は避けてきたんです。個人的にはティム・ルフェーヴル(デヴィッド・ボウイ、ほか)のオート・ワウの使い方にすごく影響を受けていて、ファンキーにビャッて鳴らすというよりは、空間を支配するようにビョ〜ンと鳴らすような使い方が好きなんですが、今回試奏した7モデルは、そういった2010年代の音楽の発展とすごくリンクしているというのを実感しました。シンセとの垣根がなくなっているというか、LFO 的な使い方も目指している感じで、ベースらしくない音でもいい、低音はエレキ・ベースじゃなくてもいいという自由さですね。

 一方で、僕はバンドではシンセ・ベースも弾きますけど、やはり1番脳に直結した表現ができるのはエレキ・ベースなんです。そこで、今回の7モデルみたいなものがあれば、より直感的に表現できるというのも感じましたね。普段は“それだったらシンベで良くない?”って冷静に見ちゃうんですけど、今回の7モデルは“これだったら”と思いましたし、アタックやサステインというエレキ・ベースの魅力、コンパクトならではのフィルターの荒い動きが、生で演奏している魅力として確実にあると思いました。

 どのモデルも作り手の意図が伝わってきたんですが、個人的に特に気に入ったのは、メリディアン・ギターズのFunk-U-Lator。僕が演奏したい音楽に寄り添ってくれる感じがありましたし、Yasei Collective を始めたときにこれがあれば、シンセ・ベースは弾いていなかったかもしれません。

 多機能モデルではありますが、初めての人でもとにかくツマミをいじればカッコいい音、おもしろい音に出会えると思いますし、頭がフレッシュなほうが、その音を音楽にできると思います。サブディケイやアースクエイカー・デバイセス、ソース・オーディオなどは、いわゆるオート・ワウ的な使い方だけで満足していると、本当のおもしろさや美味しさを味わえないと思いますね。

特集の続きは『ベース・マガジン2018年10月号』でチェック!

bm-10-img.jpg 本記事は、リットーミュージック刊『ベース・マガジン 2018年10月号』から転載したものです。本誌に付属する音源ダウンロード・カードには今回紹介したフィルター・ペダルを中西道彦が演奏したデモ音源を各機種ごとそれぞれ2パターンを収録。ひとつは全機種共通のファンク・フレーズ、そしてもうひとつは各機種ごとのイメージに合わせた演奏だ。本誌をお求めいただき音源をゲットしてほしい。

※書籍の詳細はこちらから!

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製品情報

ベース用フィルター・ペダル

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プロフィール

中西道彦(なかにし・みちひこ)
1981年8月30日生まれ。16歳でベースを手にし、ファンク・ミュージックに傾倒する。24歳で渡米し、帰国後、ロサンゼルスで出会った松下マサナオ(d)らとともにYasei Collectiveを結成。エレクトロ、ジャズ、ロック、ヒップホップなどが融合したNYシーンの音楽を体現する。2012年にはフジロックフェスティバルに出演し、その一方で自主企画を開催。マーク・ジュリアナ(d)やニーボディを始めとした海外のアーティストとの交流も深い。今年7月に2年ぶりのフル・アルバム『stateSment』を発表した。

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