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ファズ界の“最恐魔人” × 9機種の実力診断 〜“現行オクターブ・ファズ”試奏分析

オクターブ・ファズ

エフェクター・ファンのバイブルとして高い人気を誇る『THE EFFECTOR book』(シンコーミュージック刊)。最新刊のVol.42の特集は、ファズの中でも扱いが難しいとされながらも多くのギタリストを虜にする“オクターブ・ファズ”だ。ここでは井戸沼尚也氏による現行のオクターブ・ファズ9機種の試奏レビューを紹介する。ぜひ購入の参考にして欲しい。

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沼底を目指すファズ・マニアが最後に対峙することになる“倍音モンスター”。
圧倒的な魔力でギター・サウンドに呪いをかけるラスボスたちを攻略せよ!

 基本、単音リードしか弾くことができない。和音を奏でると途端にハーモニーが崩壊する。加えて、指板のどこでフレーズを構成するかによってエフェクトのかかり具合が一変、一歩間違えると想定外の金切り声が飛び出すことも。つまりは厄介極まりない存在。それがオクターブ・ファズである。数あるファズ・ペダルの中でも極端に取り扱いが難しい種類であることは間違いない。

 しかし、これに魅了されるギタリストが多いのも事実。予定調和を嫌うプレイヤー、誰にも負けない爆音を奏でたい型破りなギタリスト、ノイジーな響きに美しさを見出すハイ・センスの持ち主など、時代を先駆けてロックを進化させてきたミュージシャンの足下には決まってオクターブ・ファズの姿があった。彼らは自らのセンスを触媒に、その操り難い個性を魅惑のロック・サウンドに変換、奏でる音楽にリスナーを幻惑する個性を注入したのである。

 要するに、オクターブ・ファズとは使い方次第。弾き手の技量、アイデア、そしてセンスが最も問われるのだ。最強の敵も味方につけさえすれば最も心強い仲間である。この超個性を自らの手札に取り込むことができれば、大きな武器となることは間違いない!

01 MXR / CSP210 Sub Machine

MXR / CSP210 Sub Machine

[Specifications]
●コントロール:Volume、Tone、Fuzz、Sub ●スイッチ:ON/OFF、Octave、Series ●端子:Input、Output ●サイズ:128mm(W)×93mm(D)×55mm(H)●電源:006P(9V電池)/ 9VDC ●価格:30,000円(税別)

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上のみならず下も足せるから音の破壊力は2倍!

 上下のオクターブをコントロールできるファズ。惜しくも生産終了となった同ブランドの“LaMachine”はファズ音+アッパー・オクターブのみだったが、本機はそこにローワー・オクターブを加える“SUB”ツマミと、アッパー・オクターブ用のフット・スイッチが搭載され、圧倒的にサウンド・メイクの幅が広がっている。まず、ファズとしてみた場合には“TONE”の効きが良く、設定次第でジャパニーズ・ファズ的なジリジリ感からファットなファズ・サウンドまでを自由自在に作り出せる。加えて、ローワー・オクターブ音の安定感が抜群で、どんなパッセージにも付いてきてくれる。“SUB”ツマミを絞っておけば、単なるファズとしても、純粋なアッパー・オクターブ・ファズとしても使用可能だ。しかし、本機の真骨頂はやはり上下両方のオクターブを加えた状態。通常はパラレル・モードで、両オクターブが非常にクリアに聞き取れる。その状態で“SERIES”ミニ・スイッチをオンにすると、ぐっちゃぐちゃの狂気の世界に突入! 個人的にはこの音が最高だった! ……それはともかく、多様なファズ・サウンドをこれ1台で作り出せるので、複数のファズをペダルボードに入れている人は、これ1台にまとめることができそうだ。

【オフィシャルHP】

02 Orange / Fur Coat

Orange / Fur Coat

[Specifications]
●コントロール:Volume、Fuzz、EQ、Octave ●スイッチ:ON/OFF、Octave ●端子:Input、Output ●サイズ:95mm(W)×130mm(D)×60mm(H) ●電源:006P(9V電池)/ 9-12VDC ● 価格:20,000円(税別)

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オクターブUP時のみならず、通常のファズ・トーンも最高

 フォックス“Tone Machine”をベースにしたファズ。ハズレのビンテージ個体を買うより、よほど良い音と使い勝手の良さ、そして独特のルックスが魅力だ。サウンドは、オクターブ上を加えない状態でも充分に使える……というかそれ以上で、“Big Muff”を連想させる分厚い歪みが実にかっこいい。オクターブ上のかかり方も強烈で、あえてリア・ピックアップ、12フレット以下でプレイしてもバンバンに上の成分が乗ってくる。これは、シングルコイルPU、ハムバッカーPUを問わずで、どちらかといえばハムバッカーの方との相性が良いかもしれない。もちろん、アッパー・オクターブ弾きのマナーであるフロントPU、トーン・オフ、12フレット以上で弾けば、ほぼアッパー成分のみの、強烈なピコピコ音を出せる。“OCTAVE”スイッチを足で操作できるのは本家にはない便利さだし、ノーマル・ファズ時にはLEDが青、“OCTAVE”スイッチを入れると紫に色が変わるのも、特にライブでの使用時にありがたい機能だ。オレンジ製ペダルとしては唯一のトゥルー・バイパス仕様で、前段にバッファをつなぐと“OCTAVE”ノブの効きが歪みにも影響して、「ジャミジャミ」とした響きに変化するので試してみてほしい。

【オフィシャルHP】

03 electro-harmonix / Octavix Octave Fuzz

electro-harmonix / Octavix Octave Fuzz

[Specifications]
●コントロール:Volume、Boost、Octave ●スイッチ:ON/OFF、ToggleSwitch(9V/24V) ●端子:Input、Output ●サイズ:70mm(W)×115 mm(D)×54mm(H) ●電源:006P( 9V電池)/ 9VDC ● 価格:17,000円(税別)

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英国生まれの名機を米国のマッド・サイエンティストが再構築

 エレクトロ・ハーモニックスが「60年代後半の象徴」と位置づけたペダルをもとに、モダンな改良を施したという本機。モデル名から考えて、元ネタは“Octavia”で間違いないだろう。改良点の1つは“OCTAVE”ノブを搭載し、これをゼロにすることでファットな通常のファズとして使用できること。他機種にも通常のファズ音が太い良モデルが幾つかあるが、本機は流石エレクトロ・ハーモニックス、太さの質が違う。同社ならではのジュワッとした飽和感が心地好く、これだけでもグッとくる人は多いはずだ。そこから“OCTAVE”ノブを上げていくと、まさに“Octavia”サウンドに変化する。2つ目の改良点がユニークで、ミニ・スイッチにより内部の回路にかかる電圧を9Vと24Vから選択できる点(電源は9V電池、または専用9Vアダプターを使用)。9Vの方は少しルーズで、よりビンテージ感のある響き、24Vの方は音が前に出てくる感じで少しモダンな趣がある。使用ギターやアンプに合わせて使い分けると面白そうだ。本機は単体でも充分使いやすいが、別ページで村田善行氏が紹介している“Octavia”系ペダルの後ろにヘッドルームの広いドライブ・ペダルをつなぐ使用法では、断然9V駆動がオススメ。

【オフィシャルHP】

04 Wren And Cuff / Ace Octave Fuzz

Wren And Cuff / Ace Octave Fuzz

[Specifications]
●コントロール:Volume、Fz-Oct ●スイッチ:ON/OFF、Tone ●端子:Input、Output ●サイズ:70mm(W)×115mm(D)×541mm(H) ●電源:006P(9V 電池)/9VDC ●価格:オープン・プライス

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メイド・イン・ジャパンの極悪ファズを今に蘇らせる野心作

 本機はエース・トーンの“Fuzz Master FM-2”を現代に甦らせたペダル。“Octavia”系や“ToneMachine”系と比べると、2つの音を同時に弾いた時の音の濁り方が格段にダーティーで、ジャパニーズ・ファズの流れを汲んでいることがわかる。また、オクターブ上の音の出方も非常に力強く明瞭だ。トグル・スイッチにより、ミドルに寄った音質、ドンシャリの音質を選べる点も“FM-2 ”っぽい。ビンテージ機との違いは、ペダルボード内で場所をとらない小型の筐体を用いていること、9V電池以外にスタンダードなセンター・マイナスDC9Vアダプターで使用できること、ノイズが少ないこと、動作が安定していること、リレー・スイッチを用いないトゥルー“ハードワイヤー”バイパスであること、などが挙げられる。特にノイズの少なさは特筆モノだ。本機の使い方として、前段に他のファズをつなげると、さらに強力な響きを得られるので試してみてほしい。ペダル同士の相性もあるが、色々と試す中で自分だけのアッパー・オクターブ・サウンドを見つける楽しみがある。個人的には前段に高品位なオーバードライブをつないだ時に、ノイズは極小、出音は極悪(ファズの場合、当然褒め言葉だ)という音になって面白かった。

【オフィシャルHP】

05 Anasounds / Bitoun Fuzz

Anasounds / Bitoun Fuzz

[Specifications]
●コントロール:Tea(Output)、Biscuit(Tone)、Octave Bias、More Fuzz、Fuzz Again、Fuzz Bias、Input Impedance、Light ●スイッチ:ON/OFF ●端子:Input、Output ●サイズ:66mm(W)×120mm(D)×59mm(H) ●電源:9VDC ●価格:42,000円(税別)

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“Super-Fuzz”と“Fuzz Face”を掛け合わせた個性派

 「木と金属の融合」をテーマにした筐体を持つフランスのペダル・メーカー、アナサウンド。独自の美意識が随所に感じられるペダルを作っているので、THE EFFECTOR book誌読者ならご存知の人も多いだろう。この“Bitoun Fuzz”は、一部のファズ・マニアにとって夢のファズかもしれない。同社のアナウンスによると、「ジャパニーズ・ファズの代表格である“Super-Fuzz”と同社の“Feed Me”(要は“Fuzz Face”なのだが、なんとノブがない!)のゲイン・ステージを組み合わせた」という。これが何を意味しているかというと、手元のボリューム操作1つで“Fuzz Face”のようなキラキラ・クリーン〜極上クランチまでの領域と、そこからいきなり“Super-Fuzz”の爆発したようなアッパー・オクターブ・サウンドを行き来できるということだ。これは凄い! 今までにこんな音、こんな操作感のファズに出会ったことはなかった。ハムバッカー/シングルコイルPU、フロント/リアのどちらでも使える点も良いし、サステインの減衰の仕方も“Super-Fuzz”のような不自然さはない。まだそれほど知られたモデルではないし、“Bitoun Fuzz”自体の出荷数も多くはないかもしれないが、ファズ好きの読者には見つけたらぜひとも試奏してほしい1台だ。

【オフィシャルHP】

06 EarthQuaker Devices / Hoof Reaper

EarthQuaker Devices / Hoof Reaper

[Specifications]
●コントロール:[Hoof]Level、Fuzz、Tone、Shift[Reaper]Level、Fuzz、Tone ●スイッチ:Hoof ON/OFF、Octave、Reaper ON/OFF ●端子:Input、Output ●サイズ:140 mm(W)×114 mm(D)×64 mm(H) ●電源:9VDC ●価格:オープン・プライス(市場実勢税別価格:38,000円前後)

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扱いにくさ皆無というファズらしからぬ出来映え

 本機は近年、ファンを急速に増やしているアースクエイカー・デバイセスの合体系モデル。同社で人気の“Hoof”(緑のロシア製ファズにインスパイアされたモデル)と、“Tone Bender”系ファズ“Tone Reaper”(生産完了品)に、オクターブ上の音を独立して加えることができる“Tentacle”も搭載したモデルだ。まず、ペダルの左側の“Hoof”部分は、まさに轟音、分厚い壁のような音が持ち味。一方の“Reaper”部は“Hoof”ほどの厚みや太さはないものの、非常に扱いやすく、ファズ・トーンを持ったディストーション/オーバードライブのような感覚で弾ける。どちらも単体で甲乙つけ難いほど良い。そして両者を同時にオンすると、スーパー・ハイ・ゲイン・ファズと化す。しかし音が潰れすぎたりせず、ピッキング・アタックが心地好く出るので、弾いていて気持ちがいい。さらに“OCTAVE”スイッチをオン(モメンタリー・スイッチとしても機能する)にすると、本企画中でもトップ・クラスのハイ・ゲイン・オクターブ・ファズに変化。ところが、どこまでいってもキメが細かく、弾きやすく、変な話「上手くなったような気持ち」にすらなる。ファズといえば扱いにくくて当たり前という中ブで、この音色と扱いやすさは出色の完成度だ。

【オフィシャルHP】

07 Caroline Guitar Company / Shigeharu

Caroline Guitar Company / Shigeharu

[Specifications]
●コントロール:Level、Drive、Body、Tone、Havoc Level ● スイッチ:ON/OFF、Havoc ON/OFF、Trim(Bias/Gate/内部)、Slide Switch(内部) ●端子:Input、Output ●サイズ:92mm(W)×120mm(D)×50 mm(H) ●電源:006P(9V電池)/9VDC ●価格:27,500円(税別)

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“倍音高速スイッチング”奏法を実現できる唯一のペダル

 “Shigeharu”は、和風の名前とカタカナで書かれた「コロンビア」の文字がインパクト大のファズ。実は歴としたメイド・インUSAで、サウスカロライナ州のコロンビアにおいて手作業で組み立てられている。そのサウンドは名前からジャパニーズ・ファズ系かと思いきや、実は極太のマフ系。しかも非常に扱いやすく、ノーマルなファズ音だけでもファンがつきそうだ。しかし本機は名前や筐体が示す通り、一癖も二癖もあるモデルで、オリジナリティ溢れる仕様が売り。特に素晴らしいのが“HAVOC”スイッチだ。これは、踏み続けている間だけアッパー・オクターブ音を加えられる優れもの。例えば、バッキングは通常ファズでこなし、ソロはアッパー・オクターブ音、ソロの最後にオクターブ音をマシンガンのように高速でオン・オフしてキメる、ということが可能だ。オブリガードのような一瞬のプレイにも、踏んでいる間だけアッパーにできるこの機能は重宝する。また、内部スイッチによって完全なキル・スイッチ(実音も含めてカット)にすることも可能で、内部にはさらにゲート・ファズを楽しめるトリマーも搭載。音が良く、機能に優れ、外観も個性的──もっと知られるべき良質なモデルと言えるのではないだろうか。

【オフィシャルHP】

08 EMMA electronic / OKTO-NØJS

EMMA electronic / OKTO-NØJS

[Specifications]
●コントロール:Dry、Gain、Tone、Level、Okto、Tone、Color、Nφjs ●スイッチ:Fuzz ON/OFF、Octaver ON/OFF ●端子:Input、Output ●サイズ:94mm(W)×120mm(D)×51mm(H) ●電源:006P(9V 電池)/9VDC ●価格:32,000円(税別)

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クールなジャズにも似合う知的なオクターブ・ファズ

 “Okto-NØjs”はデンマークのガレージ・メーカー、エマ・エレクトロニックのオクターバー+ファズの合体系ペダル。本企画中、唯一のオクターブ下専門の製品だ(ただし、ファズ部のセッティングによっては上の倍音がよく聞こえる)。“Okto”は本機のオクターバー部で、ドライ音、オクターブ下の音量、オクターブ下のトーンを決める部分。筐体表面のツマミが白い部分だ。ここにはベースの4弦開放まで正確に追従する100%アナログ回路を採用している。一方、“NØjs”は本機のファズ部で、ファズのゲイン、トーン、レベルに加え、オクターブ下のファズの音量、トーンを決める。筐体上の黒いツマミ部分がそれだ。原音とオクターブ下の音、それぞれ別に歪みを設定できるのが特徴で、こちらも100%アナログの回路。実際に音を出してみると、音の太さ、追従性の良さはもちろん、“Okto”、“NØjs” のどちらにもドライ音をブレンドできるので、音の輪郭が崩れない点が秀逸だ。シンセ・ベース的なニュアンスが心地よく、単音リフを弾くにはもってこいだ。ジャズにもお勧めできる。仕様にはないが“GAIN”、“COLOR”を全開にするとなぜかオクターブ上も出て、“Octavia”+シンセ・ベースのようなトーンが出せる。

【オフィシャルHP】

09 Suhr Amps / Rufus Reloaded

Suhr Amps / Rufus Reloaded

[Specifications]
●コントロール:Fuzz、Level、Bass、Mid ●スイッチ:ON/OFF、Treble、FxLink ●端子:Input、Output、Fx Link ●サイズ:63.5mm(W)×31.7mm(D)×114.3mm(H) ●電源:006P(9V電池)/ 9VDC ●価格:30,000円(税別)

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名工ジョン・サーが手掛けると往年のファズがモダンに変身!

 “Rufus Reloaded”は、サーの人気のファズ“Rufus”にアッパー・オクターブ機能を備えたもの。アッパー音を加えない元のファズ音は、マフ系をベースにモダンにきめ細かくしたような良い音で、“Rufus”の人気が高いのも頷ける。そこにアッパー音を加えると、フォックスの“ToneMachine”のようにくっきりとした倍音がモダン・ファズ・サウンドの上に乗り、リフで使ってもソロで使ってもぶっ飛んだ感じに仕上がる。音作りの面では高域のブースト・カット用のミニ・スイッチがポイントで、ウォームなクラシック・サウンドから、張りのあるモダン・サウンドまで結構ニュアンスが変化。機能面で特筆すべきはマルチ・ファンクション・テクノロジーを使ったフット・スイッチ。普通に踏むとオン/オフ、長押しするとノーマル・ファズ/アッパー・オクターブ・ファズの切り替えができる。1フット・スイッチのコンパクトな筐体で、オフも含めて3つの音色を切り替えられるのは、ペダルボードの省スペース化の上でも有利だ。また、電池の電圧が5.5Vを下回るとLEDが点滅して警告してくれるバッテリー・モニター機能も便利。4Vを下回るとトゥルー・バイパスになるなど、サウンドだけでなく使い勝手も優れている。

【オフィシャルHP】

THE EFFECTOR book編集者が語る「オクターブ・ファズ特集」後記

 エフェクター好きにとってオクターブ・ファズとは、妙にロマンを感じさせるペダルでして。すごく良い音で鳴ってくれそうな幻想を抱いてしまうんですよね。だって、ジミ・ヘンドリックス、ピート・タウンゼント、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、エイドリアン・ブリューとか、ロック・レジェンドたちがこぞって使っていたわけですから。90年代以降のミュージシャンで考えても、J・マスキス、ジャック・ホワイト、マイケル・ランドウ、ジョン・メイヤー、ゲイリー・クラークJr、ジョシュ・オム、ジョン・スペンサーといった有名どころの愛用が知られています。みんな、しももが大好きなギタリストばかり。だから、ちょいちょい買ってしまうんですが、残念なことに上手く使えた試しがないんですよ(泣)。びゃあびゃあスクリームするだけで使いにくいったらありゃしない。「じゃあ、なんで特集するんだよ?」という突っ込みも入りそうですが、そこは察してください。ネタ切れ……じゃないですよ。「沼があったら飛び込む」「謎があったら調べる」がエフェクターブックの基本だからデス! 

 でもおかげで色々と分かりました。村田善行さんをはじめとする大御所に指導していただいたおかげで、セッティングのコツさえ掴めば凄く良い音で鳴ることが判明したのです(使い方の詳細は誌面で確認してくださいね!)。それにしても、数あるオクターブ・ファズの中でも特にオクタビアが凄まじく良い響きを持っているのが謎でして。使い方さえ間違わなければ、リスナーをメロメロにするぶっ飛んだ音で鳴るんですよ。弾いている方もだんだん脳が覚醒してくるというか、虹色の幻覚が見えるというか。夢見心地になってしまい、ギターを弾く手が止まりません。それをずっとなぜなんだろう?と考えていたら、最後の最後にやっと判明しました。オクタビアってトランスが入っているんですよね。そりゃあ催眠状態になって精神が高揚するわけですよ。みなさんもこの冬はオクタビアを上手く使いこなして、トランス状態を体験してみてください! サイケデリックばんざい!(笑)(下総淳哉/THE EFFECTOR book)

[The EFFECTOR BOOK Vol.42 Jake Cloudchairが探るオクターブ・ファズの使用方法

井戸沼尚也氏によるビンテージ・オクターブ・ファズ試奏動画

THE EFFECTOR book Vol.42 UPPER OCTAVE FUZZ 2018で詳細をチェック!

EB42_Cover.jpg 本記事はシンコーミュージック刊『THE EFFECTOR book Vol.42 UPPER OCTAVE FUZZ Winter 2018 ISSUE』での特集企画「“現行オクターブ・ファズ”試奏分析〜Current Octave Fuzz Analysis」を転載したものです。オクターブ・ファズが総力特集されているVol.42では、和嶋慎治氏による名機12台の試奏レビューや、ジョージ・トリップス(ジム・ダンロップ/ウェイ・ヒュージ/MXR)、スティーヴ・リーディンガー(ダンエレクトロ)、ロジャー・メイヤーのインタビューなど、未知なるファズ沼の“最深部”に迫ります!

項数:112P
定価:1,728円(税込)
問い合わせ:シンコーミュージック

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『THE EFFECTOR book Vol.42』のページ・サンプル


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