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  • フェンダー・ブースのレポートを務めあげたichikaが、The NAMM Showを総括!

【Fender/NAMM2020】ichikaが感じた、The NAMM Showとフェンダーというブランドの魅力

Fender / NAMM Show 2020 New Model

1月16日〜1月19日までの4日間で開催された、The NAMM Show 2020。フェンダーのブースには連日たくさんの人が集まり、大盛況のうちに幕を閉じた。今年もデジマート・マガジンは、現地でレポート記事を制作しフェンダーの新製品をお届けしたが、いかがだっただろうか? レポーターを務めてくれたichikaは、人生で初めてのThe NAMM Showで見事その大役をこなしてくれた。このレポート記事の締めくくりとして、ichikaがThe NAMM Showで感じたフェンダーの魅力と、イベント全体の思い出を語ってもらった。

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初めて体験したThe NAMM Show

想像を超える規模感と、各ブースの熱量がすごかった。

──The NAMM Show 2020、開催前夜から含めての5日間お疲れさまでした! 初めてのNAMMがフェンダーという世界的ブランドのレポートでしたが、まず初めに感じたのはどういうことでしたか?
 大きかったです(笑)。The NAMM Showはインターネットで情報を見たりして、“なんとなくこんな感じかな”っていうイメージはあったんですけど、実際に来てみるとその想像を超える規模感と、各ブースの熱量がすごかったですね。
──特にフェンダーのブースはいかがでしたか?
 来場者がみんなワクワクしながら歩いているんですよ。胸を躍らせている楽器好きたちがたくさん歩いている中で、自分もその中のひとりになって、“やっぱり楽器が好きなんだな”って改めて認識しました。
──The NAMM Showでのステージはオーディエンスは全員ギタリストや楽器好きだと思います。会場で演奏した感想を聞かせて下さい。
 みんな真摯に音楽に向き合って、プレイを見てくれて良い反応をくれる。海外でもそういうことができてうれしかったです。ステージではMCなんかほとんどしていませんが、みんな音楽を聴いて拍手をしてくれる。良い環境ですよね(笑)。

American Ultraシリーズは本当に良い楽器だと改めて感じましたね。

Acoustasonicステージでパフォーマンスを披露するichika。

──American Acoustasonic Stratocasterはどうでしたか?
 American Acoustasonic Telecasterよりもボディが薄いので、アタック音の速さが全然違っておもしろかったですね。
──Acoustasonicステージでも演奏しましたよね。
 初めて触った楽器を使ってステージで弾くという経験はなかなかめずらしいので、とても刺激になりましたね。
──そのステージではほかにもいろんなミュージシャンがパフォーマンスを披露しましたが、その中で印象に残っている人はいますか?
 クリストーン・キングフィッシュ・イングラムが一番よかったです。コードや副旋律があるような構造ではなく、メロディ1本であそこまで聴かせられるのはすごい。短い時間ですけど、フェンダーのブースはそういう有名なギタリスト/ベーシストの演奏が生で聴ける、素晴らしい場所だと思いました。
──American Ultraシリーズの思い出はありますか?
 American Ultraシリーズは本当に良い楽器だと改めて感じましたね。ステージではAmerican Ultra Stratocaster HSSとフェンダーのGTX50を使わせてもらって、良いプレイができたと思います。
──Playerシリーズは試しましたか?
 僕のSNS動画でPlayer Mustangを弾きました。音はもちろんMustangなんですけど、よりプレイアビリティも向上して使いやすい印象を受けました。

自身のSNS用に動画を撮影するichika。Parallel Universe Volume ⅡのMaverick Doradoを弾いている。

──InstagramではParallel Universe Volume ⅡからMaverick Doradoも弾いていましたね。
 はい。今回弾いた中だと、個人的にはこれの音が一番好きでしたね。その音は僕のSNSにアップしているので良かったら聴いてほしいんですけど、すごく芯があるのに輪郭は硬すぎず温かみのある音なんです。すごく自分のプレイに合うギターだと感じました。
──フェンダーカスタムショップのギターも弾きましたね。
 リップスティック・ピックアップのものを弾きました。見た目からはジャキジャキしたサウンドを思い描いていたんですけど、このピックアップのおかげで、より中域に特徴のあるまろやかでメロウな音が出るギターでしたね。
──カスタムショップ製ギターをこれだけ一度に見ることってあまりないと思いますが、展示を回って感じたことはありますか?
 1本1本のギターの個性が本当に強いですよね。なので、一概に“カスタムショップのギターはこうだ”っていうのは言えない。全部の音を確かめられたわけではないのですが、良いポイントはそれぞれでどれも最高だと思いますね。
──今回弾いたアンプは?
 ほとんどすべての試奏で、Mustang GTX50を使いました。僕のすごく好きな音が作れましたし、多くのプリセットが入っているので幅広いサウンドが作れる良いアンプだと思いました。すごくたくさんの機能があるので今回すべて試すことはできませんでしたが、タブレット(Fender TONE 3.0)を使って操作もできるので、もっと深いところまで使ってみたいと思いましたね。
──今回発表されたMTG Tube Tremoroはどうでしたか?
 より奥行きが増していく感じがすごく使いやすいと思いました。あと、真空管が入っているので、レベルを上げるとどんどん温かみが増していって、歪みの成分も足されていくんです。それもすごく良かったですね。飛び道具的に使うこともできると思うし、いろんな使い方ができると思います。僕だったらゆっくりしたテンポのフレーズで、リバーブをかけてちょっと波がつくようにしますね。

特にセッション・ライブは本当に初めてで、
その最初がまさかCharさんと!

──今回はレジェンド・ギタリスト=Charさんと一緒にプレイしましたが、どうでしたか?
 本当に良い体験をさせていただいたと思います。僕は今までひとりでずっと弾いているので、まったくと言っていいくらいセッションをしたことがなかったんです。特にセッション・ライブは本当に初めてで、その最初がまさかCharさんと(笑)。とんでもないことですよ! 初めにこのお話をいただいた時は、“本当にこんなことできるのか?”って思っていたんです。その1回目、JammJamのイベントはバンド・セットでのセッションで、ベースもドラムもベテランだったのでみんなに助けてもらいつつ、楽しくできました。2回目のブース・ステージでのライブはCharさんとふたりでのセッションだったんですけど、Charさんに手を引っ張ってもらって楽しく弾くことができました。
──間近で聴いたCharさんのプレイはどうでしたか?
 もう、すばらしいのひと言です。プレイもそうですし、場の持っていきかたも含め、百戦錬磨のすごさを感じました。
──JammJamに出演したほかのアーティストのプレイはどう感じました?
 それぞれのアーティストとしてのポリシーがプレイに滲み出ていて、その情報量の多さに参ってしまって。帰ったあとすぐに寝ちゃいました(笑)。でも本当にここに参加できたのは、糧になりましたね。
──今回はThe NAMM Show会場をいろいろ回ったと思いますが、その中でもフェンダー・ブースの特徴ってどういうところだと思いますか?
 ギター・ブランドの中では一番大きいブースだと思うんですけど、ただ大きいだけじゃなくて。ディスプレイのしかたひとつとっても、ギター・シリーズひとつひとつの見せ方がすごくエンターテインメントですよね。カスタムショップのRockyはああいうユーモアを取り入れたり、飽きさせないような工夫を感じました。
──アーティストとして、今回の経験で今後の糧になることはありましたか?
 ありすぎるな……。まず、ほかのプレイヤーがデモ演奏をしているのを生で観られて、とても感銘を受けました。あと全体をとおして、The NAMM Showに来ている人たちは心から音楽を楽しんでいるように感じて、その音楽の向き合い方に刺激を受けましたね。
──最後に、日本のギター・ファンへひと言お願いします。
 ハードルはあるかもしれませんが、The NAMM Showには絶対に行ったほうが良いです!

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製品情報

Fender / NAMM Show 2020 New Model

【問い合わせ】
フェンダーミュージック TEL:0120-1946-60 https://fender.co.jp
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プロフィール

ichika
ichika(いちか)。1994年生まれ。Instagramに投稿した演奏動画から火がつき、世界中から注目を集める新世代のギタリスト。叙情的な音世界を唯一無二テクニックで描き出す、次世代のギター・ヒーローだ。

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