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  • 富山のセレクト・ショップ、Blue GuitarsによるブランドStilbluをご紹介!

気鋭ショップが仕掛ける富山発のギター・ブランドStilblu

Stilblu

セレクト・ショップのBlue Guitars が展開する富山発のギター・ブランド、Stilblu。立ち上げから現在までのストーリー、こだわりのスペックなどに迫る。

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スティルブルーとは?

富山にこの店あり!
セレクト・ショップBlue Guitars

Stilbluブランドの仕掛け人、山田浩幸氏。Blue Guitarsのマネージャーを務める

 スタンダードなフォルムながら、アイキャッチのあるカラーリングが特徴的なStilblu(スティルブルー)ギター。サイトを覗いてみると、眩いばかりの色の洪水に一瞬目が眩み、独特の色合いを持つピックガードやこだわりの感じられるエイジング加工に目が吸い寄せられていく。このStilbluを誕生させたのは、MPC(開進堂楽器)が運営するBlue Guitarsというショップだ。同店は富山県富山市に店舗を構えるが、今や東京からは北陸新幹線を使えば約2時間で足を運べる。さっそくお店に伺い、Blue Guitarsのマネージャー・山田浩幸氏に話を聞いた。

 総合楽器店として展開していた開進堂楽器に20年くらい前にリペアマンとして入社しました。当時はまだネットもそんなになくて、基本的に店頭販売。通信販売にも電話を使っていた、そんな時代だったんです。やがて時代が変わっていき、iTunes Storeが登場したり、デジマートが盛んになったり、ネットやスマホで決済ができるようになっていって。最近だと、サブスクリプションみたいなものも出てきたじゃないですか。そんなEC化の流れの中で、2014年4月にBlue Guitarsを立ち上げたんです。総合楽器店として標準的なものを並べて、既存ブランドの価値を横に流すだけの仕事では食べていけなくなるだろうっていう危機感があったんですよね。

 地方という点は不利ではなかったか?

 僕らにとってのアドバンテージは何だろうって考えた時に固定費の安さがあって、そこで浮いた分を設備に投資したり、技術的に優れたスタッフを集めることもできました。自分を含めた全員が専門学校出身のクラフトマンなんですよ。これはうちのショップの強みですね。

Stilbluを手がける富山県富山市のセレクト・ショップ、Blue Guitars。Stilbluの工房も同じ立地だ

広々とした店内の様子。入門〜中上級モデルからアコギ、箱モノ、エフェクターと、かなり豊富な品揃えだ

 こうして開店したBlue Guitarsは取り扱うブランドもひと味違う。小沼ようすけや井上銘が使用するNishgaki Guitarsや、シンプルで美しくコスト・パフォーマンスも高いSaito Guitars、そのほかにXoticやg'7 Special、Wood Custom Guitars、Rozeo、Bizenなどだ。S.Tsuji(辻四郎)、SUGITA KENJI(杉田健司)、FUJII GUITARS(藤井圭介)、OGINO GUITARS(荻野裕嗣)、da h(平川大)など、富山県が誇るルシアーものも取りそろえている。

 メイド・イン・ジャパンで個人工房の製品、つまり、作っている人たちの顔がより見えるものを扱いたかったんです。僕らも技術に携わる人間だから、その技術やストーリーも含めて売っていくのが強みにならないかなって。ただ、うちにはビンテージに関しても目利きがいるので、海外有名ブランドであっても、中古やビンテージは扱っています。

店内の奥にはSublime Guitar CraftやBLACK CLOUD、Kino Factoryなど、国産工房系が並ぶ

Blue Guitarsの売り場をまとめる島崎氏。お買い物の強い味方になってくれるだろう

アイデンティティが集結した
新ブランド=Stilblu誕生

 そして2018年5月、Blue GuitarsからStilbluが誕生する。

 楽器業界はたくさんお給料がもらえるわけじゃないけど、好きだからガマンする、みたいな風潮ってあるじゃないですか? でもやっぱり厳しくて辞めてしまう人も多い。それを払拭したくて。ちゃんと利益を出してスタッフに還元したいんです。その上で良い循環を起こし、それが製品に反映され、ひいては業界全体を盛り上げたい思いもあります。地方でやっているから商圏は小さいけど、広域にアピールするには選択と取捨が必要。じゃあどうやって技術をお金に変えるかと考えたら、やっぱりプロダクトアウトして自分たちから価値を作っていくほうがいい。そんな中で差別化が必要になってくるんです。

 その結果として誕生したのが、この個性的なギター・ブランド。ここに山田氏の経営ポリシーと、ビジネス・モデルを成功に導く術を垣間見た。そしてこのStilblu、やはり富山という立地が大きくプラスに働いている。

 北陸新幹線の開業直前の頃、偶然、銅製の名刺入れを見て綺麗な色だなと惚れ込んだんですよ。それで、ふと“この銅板をピックガードとかに使えないかな?”って思ったんです。それで調べてみたら、県内の高岡銅器という伝統工芸の銅器発色の技法で。そのイノベーターであるMomentum Factory Oriiの折井宏司さんに相談しました。最初に作ったピックガードは、厚さ2.0mmで重さはなんと400g。一般的なものは75~100gなんですが(苦笑)。ギター本体が重くなるし、当然サウンドも個性的なものになるんです。金属なので速い低音と、ものすごいロー・エンド、あと、やっぱり癖のある高域……正直、最初はギターとしてのバランスを崩していました。でも、これは僕らのアイデンティティなので続けたいなと。有名ブランドのギター・サウンドが欲しい人は、そちらを買っていただければいいんですよ。それとは出音が違う、僕らの価値観に執着していきたかったんです。

富山県高岡市の伝統工芸である、高岡銅器の発色技法を用いたピックガード。Momentum Factory Oriiの折井宏司氏によるもので、ルックス/音色の両面から、ブランドのアイデンティティを確立させる重要なパーツだ

銅製ピックガードによる独特のサウンドと、抜群にマッチしたのがミニハムバッカーだそう。写真のオリジナル製のほかにも、ディマジオなどモデルによって搭載PUが変更される。Stilbluの大きな特色と言えるだろう

 こうして完成したStilbluのギター。試行錯誤の結果、ピックガードの厚さは1.0mmに。そしてそれに抜群の相性を見せたのがミニ・ハムバッカーだった。

 ミニハムって、言ってしまったら高音と低音の両方が中途半端じゃないですか?でも、だからこそ銅製ピックガードのキャラクターとちょうど補完し合うんですよ。弾いてもらったらわかるんですが、ミニハムなんだけどパワーがあるしシャープなんです。ミニハムはオリジナル製を載せる時もありますし、ディマジオなど他社製のモデルの時もあります。特にこれとは決めていなくて、良ければ何でも使うっていうスタンスですね。

 そしてStilbluのもう1つの特徴が、こだわりのエイジング加工だ。

 ピックガードの緑青は、銅の錆の色なんですよ。錆って金属のエイジングじゃないですか。だったら、ボディもエイジングしたほうが自然なんじゃないかなと。やってみたらやっぱり良かったですね。

見事なエイジング加工は、ブランドの大きな特徴のひとつだ。写真はダーク・レイク・プラシッド・ブルーの塗装剥がれ部からサンバーストが覗いている、Lavaのフィニッシュ

ネック・プレートは単体購入も可能。これだけでぐっとサウンドのカラーが変わるのだ。色によって真鍮と銅がラインナップ(各9,000円)。詳細は公式HPへ

ヘッドのデカールには“MADE IN TOYAMA”の文字が。銅製ピックガードと同様、強い地元愛と富山産であることへの誇りを伺うことができるだろう

柔軟なセレクト・オーダーも魅力
代表的なラインナップ

 代表モデルとしてはまず、TLシェイプのModel-T、STシェイプのModel-S、JMシェイプのModel-JMが挙げられる。中でもModel-JMは、プリセット・トーンなどは搭載していないが、そのフォルムも相まって銅板の勢いが最も感じられるモデルであろう。これらはボディ材から指板のラディアス、そしてピックアップの組み合わせまで、ユーザーが自由にオーダーすることができる。また、Stilbluのギターすべてを弾いてきたというギタリスト、廣井謙次のシグネチャー・モデルLavaは、Model-Sをベースとしつつも特徴的な仕様だ。

 ところで、パーツを自由に組み合わせられると言っても、ギター歴が浅い人が注文するにはハードルが高いのではないのだろうか。

 確かに触ってもらってナンボかなと思うんです。実際、サウンドメッセや楽器フェアで手にした人が、わざわざお店に足を運んで注文してくれることが多いですしね。今の時代、遠くても本当に欲しいと思った方は来てくれますから。

 そして最も個性的なモデルは、ミディアム・スケールを採用したIRIS(アイリス/右写真)だろう。銅や真鍮製のピックガードは本来の役割だけでなく、スモール・ギターにありがちなサステインの乏しさを解消する大きな要素としても作用しているという。標準装備のヴィクトリーPUやボディのアンダー&トップのカラー、ピックガードの模様が織り成す色世界はまるで虹のよう。このカラー・コーディネイトは自由にオーダーすることが可能とのこと。

 実を言えば、IRISも上位モデルも手間とコストは変わらないんですよ。でも、Stilbluを知ってもらうために、インパクトがありつつ手に取りやすい価格にしているんです。だから、あんまり売れすぎちゃっても困るんですけどね(笑)。

 なるほど、これは最高のブランディングではないだろうか。

 さて、“Stilblu”の意味するところは、“まだ青い、未完成”、つまり、まだまだ伸びしろがあるということらしい。

 僕らは基本的には楽しいことをやって、食べていきたいんです。だから、いつまでも完成しなかったら、いつまでもやってられるじゃない、という思いを込めています。もしかしたら、良いギターを作りたいということだけではないのかもしれません。究極の目的はそこじゃなくて、何か楽しいことをしたいな、という感覚なんですよね。

Stilbluの主要モデル

Model-S Lava #042 - Kenji Hiroi Signature Model

 リバース・ヘッド、ローステッド・フレイム・メイプル指板、深いメタリック・ブルーのフィニッシュや、その下から顔を覗かせるサンバーストなどが目を惹くこちらは、ギタリスト・廣井謙次氏のシグネチャー・モデルだ。アーティスティックな銅製ピックガードの模様は、銅の錆である緑青で、まさしく自然が生み出す風合いである。ピックアップはフロントとリアがディマジオ製(ミニハム)で、センターがロー・ヴィンテージ製(シングル)だ。

試奏動画はこちらから!

【Specifications】●ボディ:セレクテッド・1ピース・アッシュ ●ネック:セレクテッド・ローステッド・フレイム・メイプル ●指板:セレクテッド・ローステッド・フレイム・メイプル(310R) ●フレット:22 ●スケール:648mm ●ピックアップ:ディマジオ DP240(フロント)、Raw Vintage RV-60(センター)、ディマジオ DP241(リア) ●コントロール:ボリューム、トーン×2、5ウェイ・ピックアップ・セレクター ●ブリッジ:ゴトー GE108TS ●ペグ:ゴトー SD91-05M-R-HAPM ●ピックガード:Copper Pickguard(Copper Red) ●カラー:ダーク・レイク・プラシッド・ブルー(オーバー・3TS) ●付属品:オリジナル・ハード・ケース ●価格:434,545円

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IRIS #066 - Fiesta Red over 3Tone Sunburst

 鮮やかなフィエスタ・レッドの下からサンバーストが顔を出すこちらは、ミディアム・スケール採用の看板モデル、IRISだ。本器はアルダーのボディにインディアン・ローズウッド指板の組み合わせ。全体のコーディネイトに合わせたピックアップのカラーも◎。ピエゾPUのようにボディを叩いた音までも再現するような高感度低出力のヴィクトリーPUは、まさにセンシティブかつシャープネス。銅製ピックガード特有のサステインとも相性抜群だ。

試奏動画はこちらから!

【Specifications】●ボディ:2ピース・アルダー ●ネック:ハード・メイプル ●指板:インディアン・ローズウッド(210R) ●フレット:22 ●スケール:624mm ●ピックアップ:Victory Pickups ×2 ●コントロール:ボリューム、トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター ●ブリッジ:ゴトー BS-TC1 Mod. ●ペグ:ゴトー SD-91 ●ピックガード:Copper Pickguard(Copper Pink) ●カラー:フィエスタ・レッド(オーバー・カッパー・ピンク) ●付属品:ソフト・ケース ●価格:222,727円

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Model-T #073 - Medium Aged -
Seafoam Green with Copper Pink

 伝統的なTLシェイプを踏襲した本器は、アッシュ・ボディにハード・メイプルのネック、そしてインディアン・ローズウッド指板という材構成。ブリッジとセレクターの間にあるキズが、“らしさ”を醸し出している。マウントされているピックアップはディマジオ製だ。選択可能な指板ラディアスだが、ここでは310Rが採用されている。他仕様もセレクト可能。Robin's Egg Blueの石浦雅もほぼ同スペックを使用。

試奏動画はこちらから!

【Specifications】●ボディ:セレクテッド・2ピース・アッシュ ●ネック:セレクテッド・ハード・メイプル ●指板:セレクテッド・インディアン・ローズウッド(310R) ●フレット:22 ●スケール:648mm ●ピックアップ:ディマジオ DP240(フロント)、ディマジオ DP112(リア) ●コントロール:ボリューム、トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター ●ブリッジ:ゴトー BS-TC1-Relic ●ペグ:ゴトー SD-91-05M-Relic ●ピックガード:Brass Pickguard(Copper Pink) ●カラー:シーフォーム・グリーン ●付属品:オリジナル・ハード・ケース ●価格:316,363円

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Model-S #059 - Light Aged -
White Blonde with Orii Blue

 ピックアップ配列をS-S-Hとした伝統的なSTシェイプ──いわばオールラウンダー志向に最適な1本だ。各パーツはセレクト・オーダー可能だが、本器では1ピース・アッシュのボディにインディアン・ローズウッド指板、銅製のピックガードが採用されている。気になるピックアップはすべてRaw Vintage製だ。エイジング加工はおとなしめだが、サンゴを育む海のようなピックガードの色が鮮やか。

試奏動画はこちらから!

【Specifications】●ボディ:セレクテッド・1ピース・アッシュ ●ネック:セレクテッド・ハード・メイプル ●指板:セレクテッド・インディアン・ローズウッド(184R) ●フレット:21 ●スケール:648mm ●ピックアップ:Raw Vintage RV-60(フロント/センター)、Raw Vintage RV-PAF(リア) ●コントロール:ボリューム、トーン×2、5ウェイ・ピックアップ・セレクター ●ブリッジ:ゴトー GE108TS ●ペグ:SD-91-05M ●ピックガード:Copper Pickguard(Orii Blue) ●カラー:ホワイト・ブロンド ●付属品:オリジナル・ハード・ケース ●価格:332,727円

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Model-JM #074 - Candy Apple Green over 3TS with Copper Red

 レトロなデザインの勢いを最も感じるのがJMシェイプのこのモデルだろう。本器は2ピース・アッシュのボディにインディアン・ローズウッドの指板、そしてセイモア・ダンカン製ピックアップという仕様だ。このシェイプから連想されるプリセット回線は潔く排除されており、銅製のピックガードと呼応したStilblu特有の出音を楽しめる。ちなみに、材構成、ピックアップ、カラーリングなどがオーダー可能。

試奏動画はこちらから!

【Specifications】●ボディ:セレクテッド・2ピース・アッシュ ●ネック:セレクテッド・ハード・メイプル ●指板:セレクテッド・インディアン・ローズウッド(210R) ●フレット:21 ●スケール:648mm ●ピックアップ:セイモア・ダンカン SJM-1n(フロント)、同 SJM-1b(リア) ●コントロール:ボリューム、トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター ●ブリッジ:JM Style Made in JAPAN ●ペグ:ゴトー SD91 ●ピックガード:Copper Pickguard(Copper Red) ●カラー:キャンディ・アップル・グリーン(オーバー・3TS) ●付属品:オリジナル・ハード・ケース ●価格:335,455円

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IRIS #065 - Sonic Blue over Lake Placid Blue

 右記のIRIS Standardとほぼ同スペックながら、あえて低価格に設定されているのがこのIRIS。アルダー・ボディで、ピックアップにヴィクトリー製を標準装備しているのが特徴だ。ブルーの濃淡が清涼感を感じさせる本器だが、ピックガードはブランドのアイデンティティである銅製(シルバー色)。ブリッジはゴトー製のTLシェイプ用のプレート部を短く切断した特注品で、IRISはこれがスタンダード仕様となる。

試奏動画はこちらから!

【Specifications】●ボディ:2ピース・アルダー ●ネック:ハード・メイプル ●指板:ハード・メイプル(210R) ●フレット:22 ●スケール:624mm ●ピックアップ:Victory Pickups×2 ●コントロール:ボリューム、トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター●ブリッジ:ゴトー BS-TC1 Mod. ●ペグ:ゴトー SD-91●ピックガード:Copper Pickguard(Silver) ●カラー:ソニック・ブルー(オーバー・レイク・プラシッド・ブルー) ●付属品:ソフト・ケース ●価格:222,727円

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IRIS Standard #062 - Vintage White over Burgundy Mist Metallic

 こちらのIRIS StandardはIRISの上位機種でアッシュ・ボディ、ミニハムバッカー搭載というのが特色。本器は2ピース・アッシュのボディにインディアン・ローズウッド指板、ピックガードは赤味がかった銅製で、合わせるようにコントロールのツマミが黒となっている。ビンテージ・ホワイトのトップ・カラーにグラデーションがかかるなど、エイジング加工が見事なレトロ・モダンの1本だ。

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【Specifications】●ボディ:2ピース・アッシュ ●ネック:ハード・メイプル ●指板:インディアン・ローズウッド(210R) ●フレット:22 ●スケール:624mm ●ピックアップ:ケント・アームストロング MFBV-1CR ×2 ●コントロール:ボリューム、トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター ●ブリッジ:ゴトー BS-TC1 Mod. ●ペグ:ゴトー SD-91 ●ピックガード:Copper Pickguard(Copper Red) ●カラー:ヴィンテージ・ホワイト(オーバー・バーガンディ・ミスト・メタリック) ●付属品:ソフト・ケース ●価格:295,454円

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IRIS Standard Road Runner #049 Daichi Inoue Signature Model

 水色のボディと年季を感じさせる指板から、“良質な国産レトロ”という印象を受ける本器は、ギタリスト・井上大地(上写真)のシグネチャー。ハード・メイプル指板にはやや太めのフレット(6100Type)がマウントされ、フラットワウンド弦が標準仕様だ。ピックアップはD'Urbano Magnetics製のミニハムが採用されている。いい感じにくすんだ色合いのピックガードは真鍮製だ。コントロール・ノブも渋い!

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【Specifications】●ボディ:2ピース・ライト・アッシュ ●ネック:ハード・メイプル ●指板:ハード・メイプル(210R) ●フレット:22 ●スケール:624mm ●ピックアップ:D'Urbano Magnetics Mini Humbucker×2 ●コントロール:ボリューム、トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター ●ブリッジ:ゴトー BS-TC1 Mod. ●ペグ:ゴトー SD-91 ●ピックガード:Brass Pickguard(Brass Vibration) ●カラー:ダフネ・ブルー(オーバー・BTB) ●付属品:ソフト・ケース ●価格:313,636円

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特別仕様のショウ・モデル

IRIS Standard #064 - Seafoam Green over Copper Pink

 4月開催のサウンド・メッセ展示用に制作されたショウ・モデル。草原の土草を連想させるようなカラーに仕上がったIRIS STDだ。ピックアップはオリジナル製のミニハムが搭載されている。銅製ピックガードのコッパー・ピンクに合わせたピックアップのカラーリングがお洒落。IRIS STDはボディや指板の材、ピックアップのブランド、ピックガードの種類(銅製か真鍮製)、カラーリングのオーダーが可能だ。

試奏動画はこちらから!

【Specifications】●ボディ:2ピース・アッシュ ●ネック:ハード・メイプル ●指板:ハード・メイプル(210R) ●フレット:22 ●スケール:624mm ●ピックアップ:Stilblu Original Mini Humbucker×2 ●コントロール:ボリューム、トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター ●ブリッジ:ゴトー BS-TC1 Mod. ●ペグ:ゴトー SD-91 ●ピックガード:Copper Pickguard(Copper Pink) ●カラー:シーフォーム・グリーン(オーバー・カッパー・ピンク) ●付属品:ソフト・ケース ●価格:313,636円

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Model-S #070 - Light Aged - White Blonde with Art Texture

 STシェイプにミニハムバッカーのH-S-Hレイアウトを組み合わせた1本で、こちらもサウンド・メッセ用のショウ・モデル。なんと言っても銅製のピックガードに飛び散ったブルーが強烈で、Stilblu製ミニハムのPUカバーはそれに合わせて作られたものだ。金属パーツがゴールドでまとめられているのにもこだわりが感じられる。材やカラーなどのセレクト・オーダーが可能で、指板をメイプルにすることもできる。

試奏動画はこちらから!

【Specifications】●ボディ:セレクテッド・1ピース・アッシュ ●ネック:セレクテッド・ハード・メイプル ●指板:セレクテッド・インディアン・ローズウッド(310R) ●フレット:22 ●スケール:648mm ●ピックアップ:Stilblu Original Mini Humbucker(フロント/リア)、Raw Vintage RV-60(センター) ●コントロール:ボリューム、トーン×2、5ウェイ・ピックアップ・セレクター ●ブリッジ:ゴトー GE108TS ●ペグ:ゴトー SD-91-05M ●ピックガード:Copper Pickguard(Art Texture) ●カラー:ホワイト・ブロンド ●付属品:オリジナル・ハード・ケース ●価格:361,818円

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Model-S #071 - Medium Aged - Gunmetallic with Art Texture

 左モデルと同様のPU配列が採用された1本で、油絵のドリッピング画法で飛び散ったようなピックガードのブルーが鮮烈である。フロントとリアのミニハムはStilbluのオリジナル製。銅製のピックガードに合わせてPUカバーがデザインされている。指板のラディアスは184R、210R、310Rからセレクト可能だが、本器は310Rが採用されている。こちらも4月のサウンド・メッセで展示予定だ。

試奏動画はこちらから!

【Specifications】●ボディ:セレクテッド・2ピース・アルダー ●ネック:セレクテッド・ハード・メイプル ●指板:セレクテッド・インディアン・ローズウッド(310R) ●フレット:22 ●スケール:648mm ●ピックアップ:Stilblu Original Mini Humbucker(フロント/リア)、Raw Vintage RV-60(センター) ●コントロール:ボリューム、トーン×2、5ウェイ・ピックアップ・セレクター ●ブリッジ:ゴトー GE108TS ●ペグ:ゴトー SD-91-05M ●ピックガード:Copper Pickguard(Art Texture) ●カラー:ガンメタリック ●付属品:オリジナル・ハード・ケース ●価格:361,818円

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Interview

水上正太(ビルダー)
自分の想像を超えてきてほしい。

 Stilbluの制作を一手に担っているのが、ビルダーの水上正太氏だ。同ブランドのギターはビジュアルにもウェイトが置かれているため、楽器として上手くサウンドさせるには苦労している点もあるのではないだろうか。

 やはり、Stilbluのアイコンでもあるピックガードがキモでして、当然これを踏まえた上での作業になるわけです。塗膜の厚みで音が変化してくるので、毎回どうしようかと考えを巡らせますね。ローステッド・メイプルのように材料の部分で工夫してみたり、いろいろなパーツやピックアップなども開発しているので、それらも試していきます。“エイジング加工とサウンドは関係ない”と言う人もいますけど、そんなことはありません。確実に音が変わるので、僕はむしろそれでサウンドを調整しているくらいですから。また、前職も含めると本当にたくさんのギターを作ってきてましたが、Stilbluに関しては、良くも悪くもまだ確立したスペックは決めてないんです。いろんなものを使うことによって経験値が溜まってきてるので、それらをどう組み合わせていくのか。それがおもしろいところでもあり、やりがいを感じる部分ですね。 “材質やピックアップの組み合わせ、木材の削りやすさなどから判断して、作る前からなんとなく音の想像がつく”というビルダーさんもいらっしゃいますが、僕にとってはそうじゃなくて。先に想像してしまうとおもしろくないし、自分の想像を超えてきてほしいんです。

 また、カスタム・オーダーはどこまで対応可能なのだろうか。

 IRISのカスタムは限定的なんですが、他モデルは基本のボディ・シェイプ以外であれば、ボディ材から指板のR、ピックアップのブランドやレイアウト、ピックガードの材質(銅か真鍮)、そしてカラーリングに至るまで自由にセレクトしてオーダーできます。さらにご要望があれば木工加工も……例えば、コンターを削ったり、ネックをリシェイプしたりとかですね。“TLシェイプのModel-Tにコンターを付けてほしい”なんていうリクエストにも応えられますよ。

廣井謙次(ギタリスト)
楽器が強烈なインスパイアを与えてくれます。

 ギタリストとしてロックからジャズまで幅広いプレイ・スタイルで活動し、開進堂楽器のギター講師でもある廣井謙次氏。彼はStilbluの立ち上げからアドバイザー的に関わり、同ブランドで生まれたギターのほぼすべてを弾いてきているという。また、Blue Guitarsのレコメンド品の試奏も担当しており、その模様はYouTubeに上げられた数多くの動画に観ることができる。

 Lavaというモデルが僕のシグネイチャーです。指板は310Rでわりとフラット気味、そしてフレットなどは話し合いながら決めました。リバース・ヘッドも特徴ですね。コンポーネントな部分とトラディショナルな部分が上手く同居した理想のギターで、とても弾きやすいですよ。もう1本、別にフルアコを持っていて、そっちは主にジャズっぽい演奏の時に使うんですけど、それ以外の歌モノやロックっぽいもの、フュージョンなどはこのLavaだけでこなしています。エフェクターの乗りも良いし、歪み系だったらベムラムやフリーザトーン、空間系だったらストライモン、これらとの相性は抜群ですね。

 Stilbluのギターはどのようなプレイヤーに最もマッチするのだろう。

 ジャンルやスタイルというより、僕らや、Stilbluから生み出される製品をおもしろいと思ってくれる人にこそ使ってほしいです。もっと言ってしまえば、逆にStilbluを使って何をしたいか。楽器が強烈なインスパイアを与えてくれますから。

ギター・マガジン 2020年4月号 発売中!

GM2004_cover_0311.jpg 本記事は、3月13日(金)に発売されたリットーミュージック刊『ギター・マガジン 2020年4月号』にも掲載されています。表紙巻頭特集は「もしも、ペダル3台だけでボードを組むなら?」。ぜひチェックしてみてください!

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