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  • "夢の空間"を実現した自宅スタジオに大接近!

アコースティックエンジニアリングが手がけた"ドラムが叩ける"プライベート・スタジオ Vol.06

アコースティックエンジニアリング

“自宅で思いきり音を出したい!”、“いつでも楽器を鳴らせる環境を手に入れたい!”……自分のスタジオを持ちたい願望は、楽器を演奏する人ならば誰もが思うこと。そんな“マイ・スタジオ”の夢を実現してくれるのが、プロ用のスタジオやライヴ・ハウスの防音/音響工事も行う、アコースティックエンジニアリングだ。ここでは同社が手がけた“ドラムが叩ける”プライベート・スタジオにフォーカス! 今回は久々の新規取材で、今年の春に完成したばかりの船橋洋史さん宅にお邪魔した。

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CASE:6 東京都 船橋洋史さん宅スタジオ

“普段はロックをよく聴いていて、好きなドラマーはトラヴィス・バーカー”という船橋さん。“このスタジオの魅力は……全部ですね(笑)”

ジャンルに合わせてセットを使い分けられる部屋

 船橋さんは、ドラム・マガジンとも縁が深い“リズケン”ことリズム教育研究所(https://www.rizken.com)の卒業生で、現在は同所を運営する株式会社ケン・ミュージックに勤務。リズケンでレッスンを行いながら、ドラマー/パーカッショニストとして活動している。そう聞くと、ドラムが叩ける自宅スタジオを作ったのは自然な成り行きと思えるが、船橋さんは「自分がこういう部屋を作れるなんて思っていませんでした」と話す。

 「私は下積みからずっとミュージシャン暮らしをしてきたので(笑)、そもそも一軒家を手に入れるという発想がなく、仕事ができれば賃貸でも構わないと考えていました。でも妻はそうではなく、2人ともしっかり仕事をしているので、一軒家も現実的に可能だろうというところから話が始まりました」。

 また、知人がアコースティックエンジニアリングで自宅スタジオを作ったことにも背中を押されたという。

 「昔一緒にバンドを組んでいたメンバーが、まだ20代の頃に家を建てて防音室を作ったんです。それで漠然と“いいなあ”と思っていて、もし自分も家を建てるとしたら、そういう部屋を作りたいというイメージはありました」。

 完成したスタジオは約6.7畳(施工前のスペースは8畳)。最初は「ドラムが叩ければ狭くてもいい」と考えていたそうだが、計画が進むうちに気持ちが変わったという。

 「設計担当の方と打ち合わせをする中で、ある程度の広さがとれるとわかったので、やりたいことがすぐにできる部屋にしようと考えました。私は普段からいろいろなジャンルのドラムを叩くので、例えばロックを叩くときとジャズを叩くときでセッティングを変えるのではなく、それぞれに合わせたセットが全部置いてあるスタイルがいいなと」。

船橋さんのリクエストで、落ち着いた色調に仕上げられたスタジオ。濃い青色の吸音パネルが貼られた部分以外の壁は、通常だとクロスで仕上げられることが多いが、床材と同じ木を使うことで統一感を演出。音響的にも良い効果があるという

出入り口は部屋の隅に配置され、スタジオの使い勝手を良くしているほか、船橋さんが“海が好きだから”という理由で採用された青い防音ドアもアクセント・カラーとして効いている。エレドラはローランドTD-9のキットをカスタマイズしたもの

左はパールのマスターズ・カスタム(MRX)とジルジャン、右はソナーのセレクトフォース“ジャングル”とイスタンブール&Kジルジャンの組み合わせ。これらをジャンルに合わせて使い分けられるのが、このスタジオの大きな特徴だ

わずかな時間でも叩けるのは防音室のおかげ

 そう話す船橋さんの言葉通り、スタジオ内にはエレドラも含めて3台のドラム・セットが並ぶほか、キーボードやギター、PA機材も置かれ、バンドでセッションすることも可能になっている。

 「音の響きは、密閉された感じがなくてナチュラルで良いですね。内装もスタジオっぽくしたくなくて、長時間いても落ち着いた気持ちでいられる雰囲気にしてもらいました。窓をつけるかどうかはかなり悩みましたが、とにかく遮音性能を高くしたかったのと、部屋が道路に面しているので外から覗かれないようにということも考えて、つけないことにしました」。

 スタジオ自体は高遮音仕様で設計されている他、住宅の施工を手がけた工務店の協力により、壁の断熱材に使われるグラスウールをグレード・アップし、遮音を有利に。その結果、外壁前でD-75、壁前1mではD-80等級という、木造では限界値と言える高い遮音性能を得ている。

 「夜でもガンガン叩けます。ただ、コロナ禍で4〜5月は予定していた仕事が全部なくなってしまい、会社としてそれに対処するための業務が忙しくてほとんどドラムを触らない日々が続きました。ときどき我慢できなくなって、夜中に30分くらい叩いて寝るみたいな日はありましたけど(笑)。そんなふうに、少しの時間でも叩けるのは家に防音室があるおかげですね」。

 さらに配信設備を揃え、オンラインでできることも模索しているという船橋さん。将来は本格的なレコーディングも視野に入れているそうだ。

 「子供が大きくなったら、家族で演奏するのも楽しいでしょうね。以前は漠然と憧れていただけの自宅スタジオがこうして現実になって、夢が1つ叶った感じです。アコースティックエンジニアリングさんも、予算の範囲内でいろいろ考えて最高のものを作ってくださいました。本当に満足しています」。

防音ドアは外側が木製、内側が鉄製の2枚で構成。このように鉄製ドアを使うのは、壁の遮音性能が高いことの証でもある

アコースティックエンジニアリングとは?

 株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。

株式会社アコースティックエンジニアリング

【問い合わせ】
TEL:03-3239-1871
Mail:info@acoustic-eng.co.jp
住所:東京都千代田区九段北2-3-6九段北二丁目ビル

HP:http://www.acoustic-eng.co.jp

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株式会社アコースティック・エンジニアリング TEL:03-3239-1871 http://www.acoustic-eng.co.jp
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プロフィール

船橋洋史
ふなばしひろふみ●東京都葛飾区出身。中学よりドラム、高校の吹奏楽部でパーカッションを始め、武蔵野音楽大学にてクラシック・パーカッションを学ぶ。学生時代を通してロックに傾倒し、ドラマーとしてバンド活動も精力的に行う。大学卒業後はリズケンにて研究生・研究員として在籍し、さらなる音楽の研鑚を積むと同時に、プロとしての活動を開始。近年ではミュージカル作品を中心にドラマー、パーカッショニストとして参加している。また演奏活動のみならず、社内外さまざまな出版物や企画に参画。レッスンなど教育活動も行っている。

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