今年、創業150周年を迎えたエピフォンより、ギブソンのヘッドストック形状を初めて採用したカーク・ハメット（メタリカ）の最新シグネチャー・モデルが登場した。

　エピフォン インスパイアード・バイ・ギブソン・カスタムショップより登場の「Kirk Hammett “Greeny” 1959 Les Paul Standard（カーク・ハメット “グリーニー” 1959 レスポール・スタンダード」は、現在カーク・ハメットが所有する伝説の1959年製レスポール・スタンダードをベースに、エピフォンとギブソン・カスタムショップのコラボによって誕生。今年の初めにリリースされたギブソン・カスタムショップとギブソンUSAの “グリーニー” に続く第3弾となる。特筆すべき点として、80年代以降のエピフォンとして初めて、ギブソンの “オープンブック・ヘッドストック” と呼ばれるヘッドストック形状を採用したことが挙げられる。さらに、ギブソン製ピックアップとエレクトロニクスの搭載、シングル・ピース・ネック、マザー・オブ・パール・インレイに至るまで、これまでにないプレミアムな仕様を採用。
　なお “グリーニー” は、もともとはピーター・グリーンが所有していたもので、フリートウッド・マック在籍時に使用され、その後ゲイリー・ムーアに売却。シン・リジー在籍中からソロ以降も含め30年間使用され、現在はカーク・ハメットが所有している。また、“グリーニー” はフロント・ピックアップのマグネットを反転させているため、ミドル・ポジションでアウト・オブ・フェイズになり特徴的なサウンドを生み出す。
　本機は、2基のギブソンUSA製グリーニーバッカー・ピックアップを搭載。フロントはオリジナルの “グリーニー” と同様、リバースでマウントされている。その他、スイッチクラフト製ピックアップ・セレクター、1/4インチのアウトプット・ジャック、CTS製ポテンショメーター、マロリー製キャパシター、スペード・スタイルのグローバー製ロトマティック・チューナーを搭載。ビンテージ・スタイルのブラウン外張りでピンク内張りのハードシェル・ケースが付属する。

カーク・ハメットのコメント
　“グリーニー” ギターは（私だけのものではなく）皆のギターであり、今回のリリースは、より多くのプレイヤーが “グリーニー” のスピリットを体験できるまたとないチャンスです。