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  • デジマート地下実験室〜地下36階

アコギ弦の種類によって音と演奏性はどう変わるのか?

〜アコースティック・ギター弦実験〜

  • 文:井戸沼尚也(室長)

デジマート地下実験室では過去に2回、弦実験を行なってきましたが(エレクトリック・ギター編ベース編)、今回は、いよいよ完結編となるアコースティック・ギター弦実験です。10数種類の弦のチェックを同条件で行なうことは、個人ではなかなか難しいですよね。面倒だし。お任せください、代わりにやってみました。今回は特に人気の高いフォスファー・ブロンズ弦を中心にチェックしました。

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【実験テーマ】弦の種類によってアコギの音と演奏性はどう変わるのか?

 予想以上にたくさんの方に見ていただいた前回の「3万円チャレンジ実験」(ありがとうございます)。ギャラ120%がほぼ確実となったある日、ホテル最上階のスイートルームでバスローブを羽織り、レミーマルタンのルイ13世を飲んでいた時のことです。

 “チャララ〜、チャララ・ララ・ラララ〜♪”(iPhone5sの着信音「海辺にて」/注:「原稿まだですか?」とか「本当の締め切りが近づいてきました」とか緊迫感のある電話が多いので、着信音は極力のんきなものにしています)

私  「しもしも、あ、サモ・ハン・キンポー?」
デジマガ編集長レッド・デビル 「いえ、赤鬼です。で、室長、次回の実験ですが、アコースティック・ギターの弦実験でいきましょう」
私  「(むはぁ、赤鬼だよ)うーん、でも弦実験は過去に2回、やっていますよね(えー? やだやだ、だってあれ、張り替え作業が超面倒だし)」
RD 「ですが、アコギもやらないと完結しません、それと弦をテーマにした特集はSEOが高いんですよ」
私  「このタイミングでやる必要性が感じられないと思います(できることなら先送りし続けたいと思っております)」
RD 「実は別企画なのですが、近いタイミングでギタリストの斎藤誠さんがマーティン弦をチェックする動画が公開されます。この時期にこちらも弦実験を行ない、弦の重要性を広く世に問うべきだと思うのですが」
私  「そ、そうなんですかー、それはいいタイミングですねー(うっわぁ、それはまたずいぶん間が悪いなぁ……)」
RD 「では、決まりということで。スタジオを押さえたら、また電話します!」

 ……しまった。また負けた。
 弦実験は、視聴者の皆さまからすると比較的ゆるい実験だと思うのですが、実はこちらは大ハードでして。「前に張ってあった弦を外す」〜「新たに弦を張る」〜「弦を伸ばしたりして、チューニングを安定させる」〜「試奏フレーズを弾く」〜「録音・録画OK」までを1セットにすると、1セットで30分前後かかると思います。20セットやったら、それだけで10時間! 実際にはカメラのセッティングや、休憩も必要ですから、いったい何時間かかることやら……。
 しかし、決まったからにはやるしかありません。腹をくくって、実験始めるよー!

【実験環境】

■使用機材
ギブソン J-50(1964年製)(ギター)
L.R. バッグス・リリック(ピックアップ)
ベルデン9778(ケーブル)
フェンダー・トライアングル・ハード(ピック)
◎弦17種+α
01. D’Addario 80/20 BRONZE EJ11
02. D’Addario PHOSPHOR BRONZE EJ16
03. D’Addario COATED PHOSPHOR BRONZE EXP16
04. ERNIE BALL Earthwood Acoustic PHOSPHOR BRONZE 2146
05. ERNIE BALL Everlast Coated Acoustic PHOSPHOR BRONZE 2546
06. Martin ACOUSTIC SP PHOSPHOR BRONZE MSP4100
07. Martin LIFESPAN SP PHOSPHOR BRONZE MSP7100
08. Acoustic Science PHOSPHOR BRONZE
09. DR VERITAS VTA-12
10. DUNLOP PHOSPHOR BRONZE
11. Elixir NANOWEB PHOSPHOR BRONZE
12. GHS PHOSPHOR BRONZE
13. GIBSON MASTERBUILT PREMIUM PHOSPHOR BRONZE
14. SIT PHOSPHOR BRONZE P1254
15. Martin RETRO MM13
16. OPTIMA 24K GOLD ACOUSTICS 1747L
17. DR NEON MULTI-COLOR
SAVAREZ Acoustic PHOSPHOR BRONZE
Dean Markley HELIX
LUCKY STAR LS20
Black Smith COATED PHOSPHOR BRONZE AOT PB-1253
JOHN PEARSE PHOSPHOR BRONZE
FENDER Phosphor Bronze 60L

※セッティングについて
■動画のアコースティック・ギターの音は、ピックアップのサウンドを7割、マイクのサウンドを3割に統一しています。本来、マイク・サウンドのみのほうがアコースティック・ギターのサウンドをつぶさに伝えられると思いますが、ここではマイクとギターの距離や角度を正確に保つことが難しい(音が変わってしまう)ため、ピックアップ中心のバランスにしました。
■今回使用した弦は、デジマート、楽器店で入手しやすいものを中心に集めました。ゲージは基本的に.012〜.053のライト・ゲージに統一していますが、ブランドによって多少太さにばらつきがあることをご了承ください。また、今回の企画では市場人気の高いフォスファー・ブロンズ弦を中心にしています。
■同じ強さ、同じテンポでの演奏を心がけましたが、多少の揺らぎが出てしまうことをご了承ください。
■本企画では動画再生の際、ヘッドフォンでの視聴を推奨しております。

実験1 ブロンズ/フォスファー・ブロンズ/コーテッド・フォスファー・ブロンズの違い
〜D’Addario編

 アコギ弦を選ぶ際には、演奏性にも直結する“弦の太さ”を重視するのは当然だとして、素材でも迷うと思います。ここではスタンダードなダダリオの弦で、ブロンズ、フォスファー・ブロンズ、コーテッド・フォスファー・ブロンズ弦の音の違いをチェックしてみます。

01. D’Addario 80/20 BRONZE EJ11(ブロンズ弦/.012-.053)

D’Addario 80/20 BRONZE EJ11

 ブロンズとは銅とスズを80対20で混ぜた合金で、ダダリオはブロンズ弦を初めてアコースティックに採用したパイオニアだということです。
 音についてはミッド・ローあたりがしっかりと出て、どっしりとした音でガラガラと鳴るという印象ですが、とりあえずこれが基準です。試奏フレーズが短いので、ヘッドフォンで集中して聴いてみてください。

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02. D’Addario PHOSPHOR BRONZE EJ16(フォスファー・ブロンズ弦/.012-.053)

D’Addario PHOSPHOR BRONZE EJ16

 ダダリオは1974年に世界初のフォスファー・ブロンズ弦を発売したそうです。このEJ16も、多くの楽器屋さんで見かける大スタンダードですね。
 音については、ブロンズに比べてドンシャリというか、少しミドルは控えめで、その分高音がきれいに聴こえ、ブロンズ弦よりはサラサラと鳴る印象です。特にプレーン弦の音がきれいですね。

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03. D’Addario COATED PHOSPHOR BRONZE EXP16(コーテッド・フォスファー・ブロンズ弦/.012-.053)

D’Addario COATED PHOSPHOR BRONZE EXP16

 従来のものよりもさらに50%も薄いコーティングを施したワウンド弦を、角芯線にワウンドしているコーティングのフォスファー・ブロンズ弦です。
 ……これはバランスがいいですね。やはり傾向としては01のブロンズより02のフォスファーに近いですが、02よりもっとフラットに全部が出る印象です。実は私、コーティング弦の手触りが苦手なんですが、これはコートされた独特の感じも少なく(ゼロとは言いませんが)、総じて良い印象です。

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 ここまで弾いてみて、やはりブロンズ、フォスファー・ブロンズ、コーテッド・フォスファーとそれぞれに音が違いますね。どれが良い・悪いではなく、完全に好みの問題だと思います。私は02のフォスファー・ブロンズが好きですね。

実験2 フォスファー・ブロンズ/コーテッド・フォスファー・ブロンズの違い
〜ERNIE BALL & Martin編

 実験1での違いが面白かった、フォスファー・ブロンズとコーテッド・フォスファー・ブロンズの違いを、もう少し追求してみましょう。

04. ERNIE BALL Earthwood Acoustic PHOSPHOR BRONZE 2146(フォスファー・ブロンズ弦/.012-.054)

ERNIE BALL Earthwood Acoustic PHOSPHOR BRONZE 2146

 これも非常にスタンダードな弦メーカー、アーニーボールの製品です。「フォスファー・ブロンズならではのリッチな響きと歯切れの良い鮮明なサウンドを両立させた」とのこと。
 おお、これは非常にブライトですね。ピックが弦に当たるコリッとした音、プレーン弦のチャリッとした響きが明確に出ています。それに、とてもパワフルですね。

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05. ERNIE BALL Everlast Coated Acoustic PHOSPHOR BRONZE 2546(コーテッド・フォスファー・ブロンズ弦/.012-.054)

ERNIE BALL Everlast Coated Acoustic PHOSPHOR BRONZE 2546

 メーカーの説明では「エヴァーラストは、アーニーボールが独自に開発したナノ・テクノロジーによってコーティングされたアコースティック・ギター弦です。10ナノ・メーター未満の薄さを実現し、通常のアコースティック・ギター弦と比較しても、そのタッチ、フィーリングに違いを感じることはありません」とあります。
 フムフム、これはですね、皆さん聴いただけではわからないかもしれないですが、弾いた本人としては、やっぱり04とは低域の感じが微妙に異なるように思います。04は低音弦からもブライトさが感じられたのですが、これはそこがほんの少し少なくなっているような、その程度の差なんですけどね。

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06. Martin SP ACOUSTIC PHOSPHOR BRONZE MSP4100(フォスファー・ブロンズ弦/.012-.054)

Martin ACOUSTIC SP PHOSPHOR BRONZE MSP4100

 こちらはマーティンのフォスファー弦の基準となるものです。ブロンズをメッキした芯線が使用され、プレーン弦にもブロンズのメッキが施されて、明るい金色に輝いています。
 音については、ミッド〜ローがすっきりしていてバランスが良いですね。ギブソン・ギターにマーティン弦ですが、相性は悪くないと思います。

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07. Martin LIFESPAN SP PHOSPHOR BRONZE MSP7100(トリートメント・フォスファー・ブロンズ弦/.012-.054)

Martin LIFESPAN SP PHOSPHOR BRONZE MSP7100

 この弦は、コーティング弦というか、正確には“トリートメント”だそうです。表面を覆っているだけでなく、中に浸透しているということですね。
 で、サウンドは、いわゆるコーティング感がほぼなくて(トリートメントだから?)、バランスもいいです。手触りも、私が苦手な独特な感じはありませんでした。今回の実験では寿命がまったくわからないのですが、これで長寿命なら使う価値アリだと思います。ただ、プレーン弦も金色なので、慣れないとほんの一瞬、「アレ?」と感じます(普通は3弦までが銅色、金色で、1〜2弦は銀色じゃないですか。その境がない感じです)。まぁ、きっとすぐ慣れますね。

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 上の4種もそれぞれ個性的でした。明るくてパワフルな04、使えるコーティング(トリートメント)弦の07が特に印象的でした。

実験3 メーカー別フォスファー・ブロンズ編

 ここからは、フォスファー・ブロンズに絞って、メーカー毎の音の違いをみていきます。

08. Acoustic Science PHOSPHOR BRONZE(.012-.052)

Acoustic Science PHOSPHOR BRONZE

 アコースティック・サイエンスのフォスファー・ブロンズ弦です。ここの弦はIonic Vapor Process(イオン蒸気プロセス)処理というのを施していて、弦とイオン層が一体になって、ロングライフを実現しているそうです……えーっと、私はサイエンスがカラッキシなので恐縮ですが、コーティングとは違う、けど独自技術でロングライフよ、ということで理解しました。
 音は、ローとミッドが控えめで、カシャカシャした鳴りだと感じました。バンドの中では抜けそうですし、明るいキーの曲のストロークに合いそうです。寿命が長いのも売りだと思いますが、今回はそこまで試せませんでしたので悪しからず。

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09. DR VERITAS VTA-12(.012-.054)

DR VERITAS VTA-12

 DR独自の技術Accurate Core Technology(ACT) でコア材を極限まで研磨し、独自配合のフォスファー・ブロンズをハンドワウンドした今までにない新しいアコースティック弦だそうです。……弦の世界も技術革新が進んでいるようで、まったく追いつけていない自分に焦りを感じます……。
 音についてですが、これはパワフルな弦ですね! レベルも大きく聴こえるかもしれませんが、もちろん操作はしていませんし、ストロークの振りをみていると、むしろ手は“小さくしよう”と調整してるっぽいです。それでもミドルがしっかり出ていますし、ハイもきれい。新技術やロングライフのことは置いておいても、ストリートで演奏する人とかに良いのでは?

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10. DUNLOP PHOSPHOR BRONZE(.012-.054)

DUNLOP PHOSPHOR BRONZE

 こちらはダンロップのフォスファー・ブロンズです。ムラなく丁寧に巻かれたワウンド弦は、弾き手の繊細なニュアンスを、ギターのボディへストレスなく伝える──ということです。
 どれどれ。あー、これもパワフルですね。で、どちらかというとローが充実している感じです。上も出ていますが音が太く、全体にハイ寄りのキラキラ系というよりミッド〜ロー寄りのズゴーン系という印象です。こういう弦の音を合わせたいギターって絶対にあると思うので、気になる方はぜひ試してみてください。

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11. Elixir NANOWEB PHOSPHOR BRONZE(.012-.053)

Elixir NANOWEB PHOSPHOR BRONZE

 コーティング弦の代名詞と言っても良いのではないでしょうか、エリクサーのナノウェブです。その寿命の長さは、今さら説明の必要がないかと思います。フィンガーノイズが少なくて好きという人もいますね。
 音だけをちゃんと聴けば、イメージしてしまっているほどコーティング感があるわけではないことがわかります。例えば、バンドの中で鳴っているアコギの弦がコーティングかどうかなんて、聴いている人は誰もわからないと思うんです。でも、私はどうしても手触りが苦手で……。それが大丈夫な人には、寿命が長い、フィンガーノイズが少ない、音も問題ないなど(あと私は弦が柔らかく感じました)、良い弦ということになるでしょう。重宝されるのは、よくわかります。私みたいな人に向けたOPTIWEBも3月1日にリリースされるようなので、要チェックです。

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12. GHS PHOSPHOR BRONZE(.012-.054)

GHS PHOSPHOR BRONZE

 続いては、GHSのフォスファー・ブロンズは、銅とスズ、リンの合金(リン青銅)を六角コアに巻いてあるそうです。
 弾いてみた感じは、飛び抜けてローが出るとか、ミッドが出るとか、すごく特徴があるようには感じませんでしたが、バランスは悪くないです。ピックが弦をなでるカシュカシュとした音が、弾いている側にとっては気持ち良く、好印象です。

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13. GIBSON MASTERBUILT PREMIUM PHOSPHOR BRONZE(.012-.053)

GIBSON MASTERBUILT PREMIUM PHOSPHOR BRONZE

 これは私が普段、このギターに張っている弦です。
 今回、こうして他の弦と聴き比べる機会を持てたのですが、やはり悪くないですね。意外とローはタイトで、12のGHSの方がよく出ていますが、これはこれでバランスが良く、そして“上品になり過ぎない”感じがいいです。なんかガシャガシャしたところがあるというか……。アコースティック・ギターに澄み切った美しさを求める人はまた違う選択になりそうですが、ギブソン・ギターにギブソン弦は、改めて相性いいなと思いました。にっこり。

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14. SIT PHOSPHOR BRONZE P1254(.012-.054)

SIT PHOSPHOR BRONZE P1254

 SITのフォスファー・ブロンズは、ハイカーボン製六角芯線に92:8の高純度ブロンズを巻いているそうです。Stay In Tuneというくらいですから、チューニングの安定性も大きなポイントだと思うのですが、今回の実験では申し訳ありません、時間の都合でそこまで確認が及びませんでした。
 音の印象としてはブライトで多少暴れるところもあり、ギブソンと近いのですが、ギブソンよりミッドが出ているように思います。ギブソンよりもう少し厚みが欲しい人には良さそうです。これも好きですね。

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 この中では、12、13、14が好きです。あとは、10も合わせるギターによってすごく良さそうだと感じました。これはあくまでも私の好みなので、皆さんは自分の気に入ったもの、見つかりましたか?

実験4 特別編

 ここからは、ちょっと変わった弦を試してみます。

15. Martin RETRO MM13(モネル/.013-.056)

Martin RETRO MM13

 ニッケルと銅を融合させた合金、モネルの弦だそうで“古き良き弦のリメイク”というのは、ビンテージ・トーンと解釈してよさそうです。
 早速音をチェックしてみます……うーん、言葉にするのが難しい音ですね。弾いたときは、「アタックが丸くて、エレキのフラットワウンド弦みたいだな」と思ったんですよ。でもこうして録音されたものを聴くと、アタックはありますね。で、なんだか実音と、高いところのキラキラした音が一体になっているんじゃなくて、分離しているような感じがします。実音はもっさりしているんですが、離れたところにキラキラがいるという……。なんだか不思議な弦です。

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16. OPTIMA 24K GOLD ACOUSTICS 1747L(.012-.052/24金メッキ)

OPTIMA 24K GOLD ACOUSTICS 1747L

 ドイツ製の、24金メッキでロングライフを実現するという弦です。
 音はずいぶんとシャラシャラした感じですが、安っぽく聴こえないのはプラシーボでしょうか。最後の指で弾いた音は、すっごくいいですね。サステインも長くてキレイです。いや、非常に面白い弦ですね。

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17. DR NEON MULTI-COLOR(.011-.050/フォスファー・ブロンズ)

DR NEON MULTI-COLOR

 こ、これは……面白過ぎる弦です! ビンテージ・ギターの台なし感が凄いですね。イベントで、MCを担当する人が持つギターに張って、これを持って「どーもー!」って言いながら出てきてほしいと思いました。

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 どれも非常に個性的な弦でしたが、個人的に16は、指弾き用としてアリだと思いました。

残念! あきら名弦

 ここまで収録したところで、スタジオの予定時間をはるかにオーバーしてしまいました。せっかく買ったのに、泣く泣く試奏を諦めた弦「あきら名弦」を簡単にご紹介しましょう。

SAVAREZ Acoustic PHOSPHOR BRONZE
 特殊なパッケージで、工場の出来立てをそのまま味わえる弦だとか。使用者も有名ギタリスト多数。

Dean Markley HELIX
 やはり弾いたことのない弦ですが、特殊なElliptical Windingという技術を使っているようです。

LUCKY STAR LS20
 1890年創設の歴史あるイタリアのガリストリングスの弦だそう。弾いてボーノ、ボーノとか言いたかった……。

Black Smith COATED PHOSPHOR BRONZE AOT PB-1253
 独自のナノカーボンコーティング技術を使ったコーティング弦になります。

JOHN PEARSE PHOSPHOR BRONZE
 ロゴの感じがビンテージ風味でチェックするのを期待していたのですが……。

FENDER Phosphor Bronze 60L
 ギブソンのギターにフェンダーの弦! どのような化学変化を起こすか試してみたい組み合わせですね。

実験結果

結果:弦の種類によって、アコースティック・ギターの音は大きく変わる

 今回も変わりましたね、当然ですね。アコースティック・ギターは、エレクトリック・ギター以上に弦の特性が音に反映されますから、弦選び、非常に大事です。お好みの弦はありましたか? 私はギブソン派ですが、SITも試してみたいと思いました。ただ、パワフルな弦は家で弾くときに困りますよね。めっちゃいい音なんだけど、音が小さい弦とかあれば、日本では売れるかもしれませんね。

 それにしても今回も非常に疲れましたが、これで弦企画は一応完結です。ウクレレ編をやれとか、8弦ギター編やれとか、そういうリクエストはどうか止めてくださいね(笑)。

 それでは、次回、地下37階でお会いしましょう!

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製品情報

アコースティックギター弦

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プロフィール

井戸沼尚也(いどぬま・なおや)
大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジン・チャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。

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