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  • "夢の空間"を実現した自宅スタジオに大接近!

アコースティックエンジニアリングが手がけた"ドラムが叩ける"プライベート・スタジオ Vol.19

アコースティックエンジニアリング

“自宅で思いきり音を出したい!”、“いつでも楽器を鳴らせる環境を手に入れたい!”……自分のスタジオを持ちたい願望は、楽器を演奏する人ならば誰もが思うこと。そんな“マイ・スタジオ”の夢を実現してくれるのが、プロ用のスタジオやライヴ・ハウスの防音/音響工事も行う、アコースティックエンジニアリングだ。ここでは同社が手がけた“ドラムが叩ける”プライベート・スタジオにフォーカス! 今回は埼玉県在住の有本義寛さんが、仲間とジャズ・セッションを楽しんでいるという自宅スタジオを紹介していきます!!

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CASE:19 埼玉県 有本義寛さん宅スタジオ

有本さん(写真右)の担当はベース。取材日には音楽仲間との月例セッションが行われており、ギター、ベース、ピアノ、ドラム、サックス×2、トランペットという編成で演奏を楽しんでいた


スタジオというより“楽器ができる広めのリビング”をイメージしました

 プロ用のスタジオやライヴ・ハウスなどを手がける防音/音響建築の専門業者アコースティックエンジニアリングによって一般の住宅に作られたスタジオを紹介しているこの連載。今回の訪問先は、埼玉県に住む有本義寛さんの自宅スタジオだ。

 以前はご両親が暮らす家があった土地を活用し、メインの住居とは別に木造2階建ての“別宅”を新築。その1階にスタジオがある。「音楽をやっている人だったら、マイ・スタジオを持つのは誰もが夢見ることですよね。私は趣味で仲間とジャズのセッションをしているのですが、リハーサル・スタジオを使っていた頃は、メンバーの都合とスタジオの空きが必ずしも一致するわけではなかったし、料金もかかる。だったら自分のスタジオを作ってしまおうと考えたとき、たまたま良い環境が整っていたんです。それで思い切って作ることに決めました」。

スタジオにはドラム・セットを含む楽器が一通り常設され、いつでも音出し可能な環境。大きなテーブル・セットやソファでゆったりくつろげる雰囲気はまさに“リビング”。演奏するのはジャズということで吸音は少なめに抑えられ、大きな空間を生かした豊かな響きを楽しめる

 アコースティックエンジニアリングのことはネットで知り、住宅内スタジオの施工例も何件か見学したというさん。当初は住宅メーカーとのコラボレーション工事を検討したが、有本さんの希望に折り合う業者になかなか出会えず、最終的に住宅の設計は建築家(クルー建築設計事務所)に依頼し、スタジオ周りをアコースティックエンジニアリングが担当するという、より自由度の高いやり方で進めることになった。

 そんな有本さんのスタジオの特徴は、1階のほぼ全部を占める24畳超の広さと、窓から自然光が降り注ぐ大きな吹き抜け。「スタジオといっても、閉鎖された空間になるのだけは避けたいと思いました。明るい光が入ってきて、楽器が演奏できる広めのリビングというイメージです」。

スタジオに入るとまず目を引く大きな吹き抜けは高さ4.7m。写真で窓の向こうに見えるのが上階のダイニング・キッチンで、もちろん窓は2重ガラスの遮音仕様。防振構造の吹き抜けを作るだけでも難度が高い上に、この大きく重い窓を支えなければならないことでハードルはさらに上がったという。しかし、建築士と綿密にやり取りしながら構造や仕様を検討し、見事なスタジオが完成

吹き抜け上階の屋外に面した側に設けられた大きな採光窓。写真左に見える、丸く仕上げられた壁のデザインも、遮音工事としては施工難度の高いものだったという

 アコースティックエンジニアリングの設計担当者によると、インテリア性の高いデザインを生かした上で、遮音性能と室内音響の良さを実現するのは至難の技だったそうで、「住宅でここまで規模が大きく、思い切ったデザインのスタジオを作るのは初めてでした。中でも一番大変だったのは、吹き抜けです。防音室というのは、床も壁も天井も防振構造とするので、吹き抜けを作るといっても一般的な住宅のようにはいきません。建築士さんや職人さんと相談しながら悩みに悩んで、極力デザインを崩さずに作り上げることができました」と話してくれた。

ジャズのセッションが前提のため、PA設備は用意されていない。吸音パネル(壁の色が濃くなっている部分)も、アコースティック楽器の響きを生かすように、比較的少なめに抑えられている。室内の2本の柱は、建物の構造上どうしても必要な柱で、当初は今と違う位置に設計されていたそうだが、スタジオの使い勝手を考慮して別の位置に変更された。こうした調整ができたのも、住宅/スタジオ設計のコラボレーションならでは

ドラム・セット側からの眺め。左に見える窓の向こうは玄関ホールで、そこからも外光が射し込む

有本さんも「面倒なリクエストをたくさん投げましたが(笑)、とても良い部屋ができました」と大満足の様子。「音の感じも、変にデッドでもなく響きすぎることもなく、ちょうどいいですね。楽器を片づければオープン・スペースとして使えますし、上の階がダイニングになっているので、いろいろな使い方が考えられます。定年退職後の趣味として、大いに活用したいと思っています(笑)」。

吹き抜け上部の大きな窓から射し込む自然光が白い壁に反射し、スタジオを明るく照らす

出入り口は木製防音ドア2枚。玄関からは土足のまま入れるようになっており、機材の出し入れなどもスムーズに行える

こちらも屋外に面した小窓。中間層を挟んだ3重ガラスのうち1枚を斜めにして共振を抑えている

複数の道路が交わる角地に建つ有本さん宅。通りに面した側には小さな窓だけの個性的なデザインだ

※本記事はリズム&ドラム・マガジン2019年4&5月号の記事を転載したものです。

アコースティックエンジニアリングとは?

 株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。

株式会社アコースティックエンジニアリング

【問い合わせ】
TEL:03-3239-1871
Mail:info@acoustic-eng.co.jp
住所:東京都千代田区九段北2-3-6九段北二丁目ビル

HP:http://www.acoustic-eng.co.jp

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株式会社アコースティック・エンジニアリング TEL:03-3239-1871 http://www.acoustic-eng.co.jp
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